なんか伝説の剣の付喪神になっていたので勇者と供に魔王倒します
7 そしてまた暗闇へ
目を開けると緑が目に飛び込んできた。 
おー。すごい。 
一瞬で移動したのも驚いたが、この景色にも相変わらず驚く。 
流石は異世界。驚きが毎日でエブリデイだ。何だそれ。 
それにしても、ホントにいい眺めだ。 
見渡す限り木、木、木。 
こういうのを広葉樹林と言うんだっけか。よく知らん。適☆当! 
向こう側には美麗な河川が音を立て流れている。流れの強さから察するに、どうやら上流らしかった。 
んー!それにしても空気が美味しい! 
呼吸してないけど! 
そして遠方には、天まで聳え立つ砦がある。あそこに俺は封印されていたのだろうか。 
グッバイ砦。 
俺は旅に出て来るさ。探すんじゃねぇよ。 
「いやいや、あそこに封印されていた訳じゃないんだけど。変にノスタルジックにならないで気持ち悪い。あなたが封印されていたのは地下よ。」 
気持ち悪いって、、。 
そこまで言わなくても! 
ついてってやらんぞ!ふーんだ! 
「それは、、、困る。、、、ごめんなさい。」 
そんな顔されたら断れる訳ないやろ。 
もちろんついていきますよ。一生ね。 
「一生はちょっと、、。でも、ありがとう。」 
いえいえー。どういたしまして。 
かわい過ぎか。ホント驚きの連続だわ。可愛いにも程がある。 
そんな会話のキャッチボールをしながらも洞窟に向け、俺達は足を動かしている。いや、俺は歩いてないですよ?掴まれているだけです。 
「もうすぐ着く。あ、、見えた。」 
あー、あれかー。 
赤土で盛られた巨大な山、、軽く高尾山くらいは超えてそうな大きさだ。それに大きく穴が空いていて、見るからに洞窟、もしくはダンジョン、といった風貌である。 
〈スキル「視覚 Lv.1」がレベルアップしました。〉 
興味深げに観察しているとレベルアップしたらしく、尊い声が聞こえた。感謝。 
俺がフレイヤ様の女神ボイスに祈りを捧げていた間に、どうやら入口前に到着したらしく、彼女は足を止めた。そして、周りを見渡す。 
「じゃ、、行くよ。」 
おうっ! 
って言いたいところだけどちょっとお待ち。
俺は剣全体に視覚があるから常時360度見渡せるんだけどさー。 
後方からなんか、大勢の人来てない!?しかも、鎧とか剣とか持って完全武装体制だし! 
それにしてもよく見えるなー。 
これが Lv.2の恩恵か。 
いや、それは置いといて。 
どうするの!?フィリアたん! 
  
決断を求めフィリアたんを確認すると、彼女は心ここに在らずといった状態で若干冷や汗を滲ませていた。 
おーい!フィリアたーん!!!! 
「ッ!あれは、私の家の人、、、!」 
そうだった。彼女は無断で家を飛び出してきたんだ。そりゃあ、探しに来るだろう。それも全力で。 
じゃあ、逃げた方が良くない!? 
「、、うん。何でこんな事になるのー!!」 
悲痛な叫び声を上げながらも洞窟の中へ全力疾走するフィリア。 
もちろん俺を掴んだままだよ。
洞窟の中は真っ暗だった。 
俺がまだスキル「視覚」を持っていない時の暗さを想起させる程の明の無さ。 
だが、そちらの方が寧ろ都合がいい。 
彼らはこれ以上追ってこないはずだ。 
この真っ暗の中で必ず見つけられるという確証は無い。 
俺とフィリアはどこまでも暗闇に向かって、そして暗闇を通り過ぎながら全力で逃げた。 
おー。すごい。 
一瞬で移動したのも驚いたが、この景色にも相変わらず驚く。 
流石は異世界。驚きが毎日でエブリデイだ。何だそれ。 
それにしても、ホントにいい眺めだ。 
見渡す限り木、木、木。 
こういうのを広葉樹林と言うんだっけか。よく知らん。適☆当! 
向こう側には美麗な河川が音を立て流れている。流れの強さから察するに、どうやら上流らしかった。 
んー!それにしても空気が美味しい! 
呼吸してないけど! 
そして遠方には、天まで聳え立つ砦がある。あそこに俺は封印されていたのだろうか。 
グッバイ砦。 
俺は旅に出て来るさ。探すんじゃねぇよ。 
「いやいや、あそこに封印されていた訳じゃないんだけど。変にノスタルジックにならないで気持ち悪い。あなたが封印されていたのは地下よ。」 
気持ち悪いって、、。 
そこまで言わなくても! 
ついてってやらんぞ!ふーんだ! 
「それは、、、困る。、、、ごめんなさい。」 
そんな顔されたら断れる訳ないやろ。 
もちろんついていきますよ。一生ね。 
「一生はちょっと、、。でも、ありがとう。」 
いえいえー。どういたしまして。 
かわい過ぎか。ホント驚きの連続だわ。可愛いにも程がある。 
そんな会話のキャッチボールをしながらも洞窟に向け、俺達は足を動かしている。いや、俺は歩いてないですよ?掴まれているだけです。 
「もうすぐ着く。あ、、見えた。」 
あー、あれかー。 
赤土で盛られた巨大な山、、軽く高尾山くらいは超えてそうな大きさだ。それに大きく穴が空いていて、見るからに洞窟、もしくはダンジョン、といった風貌である。 
〈スキル「視覚 Lv.1」がレベルアップしました。〉 
興味深げに観察しているとレベルアップしたらしく、尊い声が聞こえた。感謝。 
俺がフレイヤ様の女神ボイスに祈りを捧げていた間に、どうやら入口前に到着したらしく、彼女は足を止めた。そして、周りを見渡す。 
「じゃ、、行くよ。」 
おうっ! 
って言いたいところだけどちょっとお待ち。
俺は剣全体に視覚があるから常時360度見渡せるんだけどさー。 
後方からなんか、大勢の人来てない!?しかも、鎧とか剣とか持って完全武装体制だし! 
それにしてもよく見えるなー。 
これが Lv.2の恩恵か。 
いや、それは置いといて。 
どうするの!?フィリアたん! 
  
決断を求めフィリアたんを確認すると、彼女は心ここに在らずといった状態で若干冷や汗を滲ませていた。 
おーい!フィリアたーん!!!! 
「ッ!あれは、私の家の人、、、!」 
そうだった。彼女は無断で家を飛び出してきたんだ。そりゃあ、探しに来るだろう。それも全力で。 
じゃあ、逃げた方が良くない!? 
「、、うん。何でこんな事になるのー!!」 
悲痛な叫び声を上げながらも洞窟の中へ全力疾走するフィリア。 
もちろん俺を掴んだままだよ。
洞窟の中は真っ暗だった。 
俺がまだスキル「視覚」を持っていない時の暗さを想起させる程の明の無さ。 
だが、そちらの方が寧ろ都合がいい。 
彼らはこれ以上追ってこないはずだ。 
この真っ暗の中で必ず見つけられるという確証は無い。 
俺とフィリアはどこまでも暗闇に向かって、そして暗闇を通り過ぎながら全力で逃げた。 
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