これが我が一族の能力【鎌倉時代編】

葉月櫂斗

プロローグ-3

けれど現実はそうはいかない。


俺は教師でキミは生徒。
しかも担任をしているクラスの。
学校にバレたら俺は教師はできないでしょう。
それでも、キミのそばにいたいんです。





そう思って付き合って欲しいと言いました。




「そんなの今さら聞かなくても私は弁慶、あなたのモノ」


そう言ってくれた。





これが彼女を苦しめることになるとは思わなかった。




俺に言い寄ってくる女生徒が何故か結構いました。
キミと再会してから、俺は女生徒と2人きりにはならなかった。



変な噂や勘違いされたら困るから。
キミに嫌な想いをさせたくないから。
俺がその場面に遭遇したのは偶然。



「アンタさー、一年のくせに生意気」
「そうよ!武蔵先生の迷惑も考えなさいよ!あんたなんかと釣り合うわけないでしょうが!」
「黙ってないでなんとか言いなさいよ!」



それから。
明里さんは生徒たちの気がすむまで何も言わずに耐えた。
ずっと暴言を吐かれていたのに。



キミは入試トップだったせいか。
みんな知っていましたから。
だから目立たないわけないのに。




それを見てキミを守る方法はこれしかない。
そう思ったんです。


だから。
あの場所で記憶を塗り替えたいんです。

「これが我が一族の能力【鎌倉時代編】」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「歴史」の人気作品

コメント

コメントを書く