これが我が一族の能力【鎌倉時代編】

葉月櫂斗

プロローグ-1

『明里。次の連休に旅行に行きませんか?』




いつものように電話していたら。
慶士てば旅行行かないかって。



行きたいけど。
誰かに見つかったら。




「……」
『明里?嫌、ですか?』
「で、でもっ!誰かに見られたら」




だって、慶士は私の担任教師なんだよ。
私はそのクラスの生徒なんだよ?
見られたら慶士困るじゃない。




『大丈夫です。俺を信じて?ねっ?』
「慶士がそういうなら」



来週。
創立記念日と土日が重なり三連休。



「どこに行くの?」
『奥州の平泉町ひらいずみまちです』




ドクン。
奥州の平泉。
あなた達が命を落としたあの場所?



何故?
何しに行くの?
なんのために??

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