カースオブダンジョン~あなたと私の心中旅行~
龍と人
「もしかして、アイちゃんのこと言ってる……?」
「ああ、そのつもりだ、」
「で、でも、あの子人を乗せたがらないんだよ?」
「何とかして説得するしかないだろう、」
アイだけが、俺たちのこの状況を救える……何とかして、アイを俺たちの方に引き寄せないとな……
「でも、さすがに氷属性のドラゴンをこんなマグマの傍に連れて来るのはまずい、地上に出てから再度サモンを発動しよう、」
「じゃあまずはあの氷を壊さないと……」
作戦会議をしていると、それを邪魔するかのように、再びボスの攻撃が再開された
「穿テ!! 氷塊ノ嵐ヨ!!」
「ビュウウン!!」
巨大な氷の塊がこちらに向かって飛んで来る、
「ギャオオ!!」
エンジが俺たちの前に出て、炎で氷を溶かして迎撃する。
「エンジ、頼みがある、上に飛んで、あの氷の塊を溶かしてみてくれないか?」
「ガウッ!」
エンジは高く飛び、氷に向かって炎を吐くが、氷はビクともしていなかった……今度は頭突きで壊そうとしてくれたみたいだが、それでも壊れない……
「そ、そんな……」
「ギャオッ!!」
エンジはこちらに戻り、アミカさんの方を見た、
「ギャウッ……」
「そっか、ごめんね無理させちゃって……」
「エンジはなんて?」
「『攻撃力が足りないから無理』って……」
「じゃあ何とかしてエンジ君の攻撃力をあげられれば……」
「でも、ドラゴンの攻撃力をあげるってどうしたら……」
1つ、思いついてしまった。ドラゴンの攻撃力を上げる方法、人間は攻撃力が足りない時、剣などの武器を装備する……人間が剣を装備して、攻撃力が上げられるなら、ドラゴンだってそうなんじゃないか? しかし……ナヴィエの声が頭をよぎる
「絶対……使わないでください……」
いや、大事な相棒の命がかかっているんだ! 運営の言うことなど、いちいち聞いている暇はない!!
「アミカさん、教えてくれ、ドラゴンにアイテムを持たせるにはどうしたらいい……?」
「えっ!? え~と……飼い主がドラゴンに近づいて、そのまま渡せば……」
「今メールのギフトでアイテムを送った、そいつをエンジに持たせてくれ……」
「……こ、これって!? あのナビ妖精が話してたやつじゃ!?」
「いいから早く!!」
「わ、分かった!!」
アミカさんはアイテムストレージから、俺の最終兵器、『裂星剣パーセク』を取り出した。
「エンジ君! これなら……壊せる……?」
アミカさんはパーセクを重たそうに引きずりエンジに見せた……するとエンジは剣の柄を器用にくわえ、そのまま軽々と持ち上げた。
「2人とも!待っていてくれ! アイを連れて戻ってくる!」
「OK!頑張って!!」
俺がエンジの背中に飛び乗ると、エンジは大きく翼を広げた。
「ソウハサセルカ!!」
巨大な溶岩の手がこちらに伸びてくる。
「ギャウッ!!」
「ズギャンッ!!」
「ナニィッ!!?」
エンジはパーセクを大きく振り上げ、ボスの右手首を切断した。エンジはそのまま空中を舞い、氷の天井へと一直線に昇っていく……
「ギャオオ!!」
「バギィィン!!」
パーセクのひと突きで、天井は粉々に砕けた、俺たちは星空を舞い、エンジの体は月の明かりを受けて紅く光っていた。
「ギャウオオ!!」
「やったな! エンジ!!」
俺たちの様子を、アイは見つめていた。
「やっぱり、外で待っててくれていたのか……」
アイは俺たちの様子を見て、あっけに取られたのか、瞬きもせず、ただ俺とエンジを見つめていた。
「アイ、お願いだ、俺たちを連れて行ってくれ、相棒の命がかかっているんだ……」
「…………」
アイの目に警戒心のようなものは見られなかった。
「手伝ってくれるか?」
手を差し伸べる、アイは少し後ろに体を引いた……
「グ、グルル……!!」
やっぱりまだ、人を乗せて飛んではくれないか、でも、何とかして説得しないと……
「逃ゲラレルト思ッテイルノカ?」
「何っ!?」
俺たちの背後にいたのは、巨大化したボスの姿だった。ボスはマグマから上陸し、こちらまで追いかけてきたのだ。
「私ヲ呼ビ起コシタコトヲ後悔サセテヤル!!」
「ギャウッ!!」
アイにエンジがなにか呼びかけている。
「……ガウッ!!」
アイも呼び掛けに答えた。よし、俺たちなら、きっとこいつを倒せる!!そんな気がする!!
「喰ラエ!!」
巨大な右腕を振り落ろす攻撃、切り落としたはずの右手は再生している、
「ギャオオ!!!!」
「ビュウウゥゥ!!!」
アイの吐いた冷気により、やつの腕は氷漬けとなった。
「エンジ!!」
「グオオ!!」
「ジャキン!」
「ヌァァ!!」
そうか! 氷漬けの状態なら、切断面が冷えて固まってしまうから、再生出来ないのか!
「これなら倒せる!!」
「ギャオオ!!」
「グッ!! マサカ……コンナヤツラニ……!!」
アイとエンジのコンビネーションにより、ボスの体は切り捌かれ、ただの氷の塊となってしまった。
「ああ、そのつもりだ、」
「で、でも、あの子人を乗せたがらないんだよ?」
「何とかして説得するしかないだろう、」
アイだけが、俺たちのこの状況を救える……何とかして、アイを俺たちの方に引き寄せないとな……
「でも、さすがに氷属性のドラゴンをこんなマグマの傍に連れて来るのはまずい、地上に出てから再度サモンを発動しよう、」
「じゃあまずはあの氷を壊さないと……」
作戦会議をしていると、それを邪魔するかのように、再びボスの攻撃が再開された
「穿テ!! 氷塊ノ嵐ヨ!!」
「ビュウウン!!」
巨大な氷の塊がこちらに向かって飛んで来る、
「ギャオオ!!」
エンジが俺たちの前に出て、炎で氷を溶かして迎撃する。
「エンジ、頼みがある、上に飛んで、あの氷の塊を溶かしてみてくれないか?」
「ガウッ!」
エンジは高く飛び、氷に向かって炎を吐くが、氷はビクともしていなかった……今度は頭突きで壊そうとしてくれたみたいだが、それでも壊れない……
「そ、そんな……」
「ギャオッ!!」
エンジはこちらに戻り、アミカさんの方を見た、
「ギャウッ……」
「そっか、ごめんね無理させちゃって……」
「エンジはなんて?」
「『攻撃力が足りないから無理』って……」
「じゃあ何とかしてエンジ君の攻撃力をあげられれば……」
「でも、ドラゴンの攻撃力をあげるってどうしたら……」
1つ、思いついてしまった。ドラゴンの攻撃力を上げる方法、人間は攻撃力が足りない時、剣などの武器を装備する……人間が剣を装備して、攻撃力が上げられるなら、ドラゴンだってそうなんじゃないか? しかし……ナヴィエの声が頭をよぎる
「絶対……使わないでください……」
いや、大事な相棒の命がかかっているんだ! 運営の言うことなど、いちいち聞いている暇はない!!
「アミカさん、教えてくれ、ドラゴンにアイテムを持たせるにはどうしたらいい……?」
「えっ!? え~と……飼い主がドラゴンに近づいて、そのまま渡せば……」
「今メールのギフトでアイテムを送った、そいつをエンジに持たせてくれ……」
「……こ、これって!? あのナビ妖精が話してたやつじゃ!?」
「いいから早く!!」
「わ、分かった!!」
アミカさんはアイテムストレージから、俺の最終兵器、『裂星剣パーセク』を取り出した。
「エンジ君! これなら……壊せる……?」
アミカさんはパーセクを重たそうに引きずりエンジに見せた……するとエンジは剣の柄を器用にくわえ、そのまま軽々と持ち上げた。
「2人とも!待っていてくれ! アイを連れて戻ってくる!」
「OK!頑張って!!」
俺がエンジの背中に飛び乗ると、エンジは大きく翼を広げた。
「ソウハサセルカ!!」
巨大な溶岩の手がこちらに伸びてくる。
「ギャウッ!!」
「ズギャンッ!!」
「ナニィッ!!?」
エンジはパーセクを大きく振り上げ、ボスの右手首を切断した。エンジはそのまま空中を舞い、氷の天井へと一直線に昇っていく……
「ギャオオ!!」
「バギィィン!!」
パーセクのひと突きで、天井は粉々に砕けた、俺たちは星空を舞い、エンジの体は月の明かりを受けて紅く光っていた。
「ギャウオオ!!」
「やったな! エンジ!!」
俺たちの様子を、アイは見つめていた。
「やっぱり、外で待っててくれていたのか……」
アイは俺たちの様子を見て、あっけに取られたのか、瞬きもせず、ただ俺とエンジを見つめていた。
「アイ、お願いだ、俺たちを連れて行ってくれ、相棒の命がかかっているんだ……」
「…………」
アイの目に警戒心のようなものは見られなかった。
「手伝ってくれるか?」
手を差し伸べる、アイは少し後ろに体を引いた……
「グ、グルル……!!」
やっぱりまだ、人を乗せて飛んではくれないか、でも、何とかして説得しないと……
「逃ゲラレルト思ッテイルノカ?」
「何っ!?」
俺たちの背後にいたのは、巨大化したボスの姿だった。ボスはマグマから上陸し、こちらまで追いかけてきたのだ。
「私ヲ呼ビ起コシタコトヲ後悔サセテヤル!!」
「ギャウッ!!」
アイにエンジがなにか呼びかけている。
「……ガウッ!!」
アイも呼び掛けに答えた。よし、俺たちなら、きっとこいつを倒せる!!そんな気がする!!
「喰ラエ!!」
巨大な右腕を振り落ろす攻撃、切り落としたはずの右手は再生している、
「ギャオオ!!!!」
「ビュウウゥゥ!!!」
アイの吐いた冷気により、やつの腕は氷漬けとなった。
「エンジ!!」
「グオオ!!」
「ジャキン!」
「ヌァァ!!」
そうか! 氷漬けの状態なら、切断面が冷えて固まってしまうから、再生出来ないのか!
「これなら倒せる!!」
「ギャオオ!!」
「グッ!! マサカ……コンナヤツラニ……!!」
アイとエンジのコンビネーションにより、ボスの体は切り捌かれ、ただの氷の塊となってしまった。
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