カースオブダンジョン~あなたと私の心中旅行~
取引の結果
「ここは?」
「私の作業場だよ、まあ、もう少ししたら、別の町に移動するから、もう用済みなんだがな、」
作業場にしては、色々ととっ散らかりすぎだと思う。コード類は絡まってるし、パーツ類は散らばってるし、
「すまんな、あまり片付けは得意じゃないんだ。適当にスペース見つけてくつろいでくれ、」
ルシルさんは上着を1枚脱ぎ、その上から白衣のような薄い白い服を羽織った。
「今までこうやって顔合わせなかったからわかんなかったけど、お前女だったんだな、」
「まあ、生物学上はな、」
生物学上って……
「それに、背もちっちゃいしまるで小学生みたいだ。」
Tellさん随分とデリカシーのない発言だな。
「何だ、ディスってんのか?」
「いや、なんか想像と全然違うからつい、なんかこう、俺のイメージは……心に闇を持ってるような中肉中背のオタクっぽい男みたいな、」
ああ、よくニュースとかで見るやばい思想持った犯人みたいな……
「……どっちにしろマイナスイメージじゃないか」
「でも、そんなヤバいやつじゃなくて良かったよ。思想犯よりは合法ロリの方がマシだ。」
「……合法ロリって言うな」
このままこの話を続けていると、ルシルさんが可哀想だ、話題を変えよう。
「そういえば、情報屋って具体的にどんなことをするんですか?」
「情報屋なんだから情報集めてるに決まってるだろう、」
何その鼻につく言い方、
「このパソコン類は、アイテムの加工で作ったのか?」
「ああ、この世界には元々コンピューターなんてのは存在しない。こいつらは、パーツ類から集めて1から組み立てた。」
まって、普通にすごい、
「ここら辺には漁師が沢山いるからな、壊れた漁船の部品を譲って貰えれば、金属はいくらでも手に入る。
そこから加工すれば簡易的な電子部品は作れるさ。
もっとも、人間界のパソコンには足元にも及ばないがね」
「でも、金属以外の部品はどうしたんだ? 
電子部品にはシリコンとかも使うじゃないか」
「まだ、未完成なんだよ。私のパソコンは、それに、もし完成していたとして、教えると思うか?」
「え?」
「情報は高いからね、君たちに真似でもされりゃ商売上がったりだよ、だからここからは企業秘密さ」
いや、そこまで機械詳しくないから真似しようにも真似出来ないんですけど。
「まぁ、そこまで君たちに能力があるとは思えないがな、」
だから何その鼻につく言い方、
「高校の時から情報処理は得意だったからな。」
「えっ? 合法ロリ?」
「情報処理って言ったんだよ、なんで韻踏もうと思ったんだよ、」
クセの強いツッコミしてんな、
「さて、そろそろ本題に入ろうか、今回君たちをここに呼んだのにはわけがある。」
Tellさんのクレームの件だな。
「言い訳をする訳じゃないんだが、私は黒ギルドの連中とは以前から仲良くさせて貰ってたんだ。いい金づるになると思ってね」
「金づる?」
「ああ、人探しの依頼は自分で出向くか、その人の周辺情報を調べるしか、調査方法が無いものでね、かなり依頼料が高くなるんだ」
たしかに、1番大変な調査だろうな。
「その結果、少々骨は折れるが、何度も高額な金を払って調査を依頼してくれる、ちょっとしたお得意様みたいな関係になっていたわけだ」
「でも! そんなの人を売っていい理由にはなりません!」
「私だって自分が悪いことしてるのには気づいてるさ、でも、誰かがこういうことをしなきゃ、この世界はもっと生きづらい世の中になっているはずだぜ?」
「で、でも……」
「お仲間が危険にさらされて、不安になるのは分かる。でも、必要だろう? 君たちが離れ離れになった時、誰が相方を探すんだ?」
「……私は、」
「全員がそれぞれ、欲しい情報を分け合える。それでいいじゃないか、何もわからない世界の恐怖を、少しでも和らげられる。それが私の仕事なんだ。」
確かにその通りだ。何も知らないより、知っている方が怖くない、怖さを和らげるには、この世界を知るしかない。
だから、自分よりもこの世界を知っているTellさんに、ついて行こうと決めたんだ。
「私は情報を売るだけ、それをどう使うかは君たち次第だ。しかし、その結果このような事件に発展させてしまったことには、ある程度責任を追わなきゃいけないと思っている。」
何だ、ルシルさんにもいいとこあんじゃん。
「そこで、君たちをゴールドメンバーに格上げさせてもらおう」
「ゴールドメンバー?」
「ああ、このゲームにおける様々な攻略情報をいち早く知ることが出来る、」
「そんな制度があるんですか ?」
「ああ、情報屋の利用者たちは、みな最初はノーマルメンバーから始まって、情報を買ったり、自分の持っている情報を私の方に投稿したりする。」
投稿するシステムもあるんだ、
「投稿した情報が、他の利用者の役に立てば、ポイントが増えていき、それに応じてメンバーランクが昇格していくんだ。」
「Tellさんは、今、メンバーランクどのくらいなんですか?」
「Tellは今、ブロンズメンバーだったはずだ。」
「じゃあ、2つ飛び級ですね、」
「いや、やめておくよ、」
「やめるんですか?」
「ブロンズメンバーぐらいがちょうどいいさ、そんなに一気に攻略見ても、楽しみが減るだけだよ。」
「でも、私にはこれぐらいしかお前に渡せるものないぞ?」
「いや、いいんだ、これから気をつけてくれるだけで、それに、お前が女だったっていうことが知れたしな、」
「まあ、それでいいならいいけど、」
なんか、よく分からない感じだけど、とりあえず丸く納まってよかった。
「私の作業場だよ、まあ、もう少ししたら、別の町に移動するから、もう用済みなんだがな、」
作業場にしては、色々ととっ散らかりすぎだと思う。コード類は絡まってるし、パーツ類は散らばってるし、
「すまんな、あまり片付けは得意じゃないんだ。適当にスペース見つけてくつろいでくれ、」
ルシルさんは上着を1枚脱ぎ、その上から白衣のような薄い白い服を羽織った。
「今までこうやって顔合わせなかったからわかんなかったけど、お前女だったんだな、」
「まあ、生物学上はな、」
生物学上って……
「それに、背もちっちゃいしまるで小学生みたいだ。」
Tellさん随分とデリカシーのない発言だな。
「何だ、ディスってんのか?」
「いや、なんか想像と全然違うからつい、なんかこう、俺のイメージは……心に闇を持ってるような中肉中背のオタクっぽい男みたいな、」
ああ、よくニュースとかで見るやばい思想持った犯人みたいな……
「……どっちにしろマイナスイメージじゃないか」
「でも、そんなヤバいやつじゃなくて良かったよ。思想犯よりは合法ロリの方がマシだ。」
「……合法ロリって言うな」
このままこの話を続けていると、ルシルさんが可哀想だ、話題を変えよう。
「そういえば、情報屋って具体的にどんなことをするんですか?」
「情報屋なんだから情報集めてるに決まってるだろう、」
何その鼻につく言い方、
「このパソコン類は、アイテムの加工で作ったのか?」
「ああ、この世界には元々コンピューターなんてのは存在しない。こいつらは、パーツ類から集めて1から組み立てた。」
まって、普通にすごい、
「ここら辺には漁師が沢山いるからな、壊れた漁船の部品を譲って貰えれば、金属はいくらでも手に入る。
そこから加工すれば簡易的な電子部品は作れるさ。
もっとも、人間界のパソコンには足元にも及ばないがね」
「でも、金属以外の部品はどうしたんだ? 
電子部品にはシリコンとかも使うじゃないか」
「まだ、未完成なんだよ。私のパソコンは、それに、もし完成していたとして、教えると思うか?」
「え?」
「情報は高いからね、君たちに真似でもされりゃ商売上がったりだよ、だからここからは企業秘密さ」
いや、そこまで機械詳しくないから真似しようにも真似出来ないんですけど。
「まぁ、そこまで君たちに能力があるとは思えないがな、」
だから何その鼻につく言い方、
「高校の時から情報処理は得意だったからな。」
「えっ? 合法ロリ?」
「情報処理って言ったんだよ、なんで韻踏もうと思ったんだよ、」
クセの強いツッコミしてんな、
「さて、そろそろ本題に入ろうか、今回君たちをここに呼んだのにはわけがある。」
Tellさんのクレームの件だな。
「言い訳をする訳じゃないんだが、私は黒ギルドの連中とは以前から仲良くさせて貰ってたんだ。いい金づるになると思ってね」
「金づる?」
「ああ、人探しの依頼は自分で出向くか、その人の周辺情報を調べるしか、調査方法が無いものでね、かなり依頼料が高くなるんだ」
たしかに、1番大変な調査だろうな。
「その結果、少々骨は折れるが、何度も高額な金を払って調査を依頼してくれる、ちょっとしたお得意様みたいな関係になっていたわけだ」
「でも! そんなの人を売っていい理由にはなりません!」
「私だって自分が悪いことしてるのには気づいてるさ、でも、誰かがこういうことをしなきゃ、この世界はもっと生きづらい世の中になっているはずだぜ?」
「で、でも……」
「お仲間が危険にさらされて、不安になるのは分かる。でも、必要だろう? 君たちが離れ離れになった時、誰が相方を探すんだ?」
「……私は、」
「全員がそれぞれ、欲しい情報を分け合える。それでいいじゃないか、何もわからない世界の恐怖を、少しでも和らげられる。それが私の仕事なんだ。」
確かにその通りだ。何も知らないより、知っている方が怖くない、怖さを和らげるには、この世界を知るしかない。
だから、自分よりもこの世界を知っているTellさんに、ついて行こうと決めたんだ。
「私は情報を売るだけ、それをどう使うかは君たち次第だ。しかし、その結果このような事件に発展させてしまったことには、ある程度責任を追わなきゃいけないと思っている。」
何だ、ルシルさんにもいいとこあんじゃん。
「そこで、君たちをゴールドメンバーに格上げさせてもらおう」
「ゴールドメンバー?」
「ああ、このゲームにおける様々な攻略情報をいち早く知ることが出来る、」
「そんな制度があるんですか ?」
「ああ、情報屋の利用者たちは、みな最初はノーマルメンバーから始まって、情報を買ったり、自分の持っている情報を私の方に投稿したりする。」
投稿するシステムもあるんだ、
「投稿した情報が、他の利用者の役に立てば、ポイントが増えていき、それに応じてメンバーランクが昇格していくんだ。」
「Tellさんは、今、メンバーランクどのくらいなんですか?」
「Tellは今、ブロンズメンバーだったはずだ。」
「じゃあ、2つ飛び級ですね、」
「いや、やめておくよ、」
「やめるんですか?」
「ブロンズメンバーぐらいがちょうどいいさ、そんなに一気に攻略見ても、楽しみが減るだけだよ。」
「でも、私にはこれぐらいしかお前に渡せるものないぞ?」
「いや、いいんだ、これから気をつけてくれるだけで、それに、お前が女だったっていうことが知れたしな、」
「まあ、それでいいならいいけど、」
なんか、よく分からない感じだけど、とりあえず丸く納まってよかった。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
1168
-
-
11128
-
-
2
-
-
147
-
-
35
-
-
6
-
-
149
-
-
2
-
-
93
コメント