天使の力を授かった僕は、勇者よりも強いんですが…

かふ

10話 紅に染まる景色


「総員 放て!」

キュルルルルル…ドォーン

せいらの合図と魔法機動隊、
指揮役の合図と共に一斉に放たれた


「どうだ?殺ったか?」

隊員達がどよめきだす


「油断するな!奴はしぶとい、こんな簡単に倒れる輩ではない!」


辺りは煙が漂い何も見えない…


ボォォォ…


そんな中
煙の中からぼんやりと光が見えた


「生きているのか…」
隊員達は失望した、私だけは
少しだけ悟っていた



「ガシャン…ガシャン…ガシャン」

止まっていた巨体は再び軋むような音で動きだした…しかし、
今度は魔法機動隊B班の方に
向かって来ている


「ヤバい来るぞ、次の砲撃を用意せよ」

そんな事を言っている間にも
どんどん距離が狭まってくる

「ガシャン…ガシャン…ガシャン」

流石に次の攻撃は間に合わ無いので一時撤退命令を出した

「もう良い!
自分の安全を第一に確保し…」

しかし、
「ガシャン…ガシャン…ギギギ…
カチャン…」

魔法機動隊 B班の
目の前まで接近し、
勢いよく足を振り下ろした

「ガシャン…ボォォォ!」

すると魔法機動隊B班が炎に包まれ
火がおさまる頃には跡形もなく消えていた

「……!」
「………!」

一瞬の事で皆言葉が出ない…
1つ誰しもがおもっていること、
それは…「勝ち目はない」と言う事

「………」

私が早く、もっと早く撤退命令を
出していれば、助かったかも
しれない、そう思うと自分に対する
怒りと仲間を焼いた、奴に対する怒りが込み上げてきて
体が言う事を聞かない、

「シュタッ…ザッ、ザッ、ザッ」
気づいた時には指揮をしていた
丘から飛び降り、一目散に
奴の元へ
剣を抜き駆け出していた


「隊長!ダメです!止まって下さい!」
部下達が必死に彼女を止める


「嫌だ!私は…私は奴をこの手で!」

走りながら
もう既に剣を上に振り上げている

「ガシャン…ガシャン」
奴も向かってくるセイラに気づいたようだ。

「よくも…仲間をォ!」

「ガキン!」

金属同士の当たる音が森中に響いた

彼女の攻撃は当たったが、
あまりの硬さに弾かれてしまった

「ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙!」

弾かれた反動に耐えきれず
後ろに勢いよく飛んだ

「ガキン! ガキン!」

それでも彼女は諦めず、直ぐに立ち上がり再び剣を振った

数分間これが続いた後、
彼女は力尽き倒れてしまった

それを見た、スキャンテラは
方向を変え、再び歩き出した

「ガシャン…ガシャン…ガシャン」

「待…て…ま…だ…ここで…止めな…い……と」
彼女はここで気を失った

そして隊員達が駆けつけすぐさま
応急処置をした…

奴が歩いた後は炎の道となり、
辺り一面の景色を紅に変え
進んで行った……
その方角には
港町 ウェーブゲートがあった







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