魔導技巧士の生産活動

ttmon

プレイヤーはめんどい生き物だと感じてます。

「また、売りに来てね。
あたなの作成したポーションは良く売れるのよ」
「ありがとうございます」

ホームを手に入れた日から1週間が経ち俺は、工房でポーションを作り雑貨屋で売り、フィールドに新しい素材などを探す生活を送っていた。

時々、多くなった素材を素材屋に売りに行くこともあるが。

「ふんふん♪ふふーん♪」

味付ポーションを各種50本納品して 16万Gの売上だ嬉しくて鼻唄もでる。
未だに俺の作成するポーションレベルは出ていないようで高くしないと他の品質の物が売れないようで俺が独占している形で雑貨屋のおばちゃんは高値で買い取ってくれている。

「あっ」

思わず声が出たが、そういえば素材屋のガルドさんに呼ばれてたんだった。
目的地を自宅から素材屋に変えて進む。
相談したいことと会わせたい相手がいるとのだが、正直、他のプレイヤーとは交流したいとは思わない。

露店での対応にここ1週間の間に雑貨屋にポーションを売っていることを知った奴が嫌がらせなどをやって来たからだ。
GMコールで相談した後からは静かになったしガルドさんのような人もいることはわかるが、変な人とかじゃなければいいけど。
素材屋に着いたので中へと入ることにする。

「おお、来たか。
こっちで待っていてくれ。」

ガルドさんは、俺だとわかると手招きして店の奥へと案内してくれた。

「挨拶は後でやるから少し待っててくれ店を閉めてくるからよ」

案内された部屋には先客がおり入るさいに軽く頭を下げて挨拶すると向こうも挨拶を返してきて口を開くがガルドさんが遮り、店を閉めに部屋を出ていく。
俺は、とりあえず、空いている席に座り待つ。

「わりぃな、さて、まずは、自己紹介だな」
「では、私からさせて頂きます。
調薬をメインに行っている薬師のヤクミです。
よろしくお願いいたします」
「次は、俺ですね。ルナと言います。
魔導技巧がメインとなります」
「・・・・噂は本当何ですね」
「噂?」

お互いに名乗り終えた後にヤクミさんは驚きつつもどんな噂か知らないが確認でき良かったという感じの反応を示し俺も気になって聞いてみた。

「あれだ、NPCの雑貨屋にポーション売ってるだろ。
露店も開かず、また、品質が高いポーション系統を作るために必要になってくる調薬や錬金術を持っていないプレイヤーが作っているから話題になってるんだよ。
薬師達の面子も潰してるようなものだしな」
「!?」

ガルドさんの話が確かなら俺、とても恨まれてるよな。
ヤクミさんって薬師だから文句を言いにきたってこと!?
もしかして、ガルドさんにも迷惑かけてた。

「す、すみません。もう売りませんからっごめんなさい」

直ぐに立ち上がり、頭を下げて出ていこうとするとガルドさんが、腕を掴んできて頭を掻きながら謝ってきた。

「すまん、すまん。謝罪しろとかじゃないんだ。だから、落ち着いてくれなっ 」
「うぅ、はい」
「ガルドさん、気まずい雰囲気を作って頂いてありがとうございます」
「うぐっ」

俺が完全に萎縮して二人より離れた椅子に座り直して黙っているとヤクミさんがガルドに皮肉な言葉をぶつけていた。

「こほんっ、ルナさんもすみませんでした。
一部の人が悪質な行動をとっていますが、攻略組や生産組のトッププレイヤーと言われている人は、むしろ称賛していたりでポーションを納品は今後も行って頂けると助かります・・・・・現状作れる人がまだ、てで来ていないですし」
「・・なら、用件は何ですか?」

ヤクミさんの最後の言葉は聞き取れなかったが、呼ばれた理由の相談事?がなんなのか分からないため直球で聞き早く終わらせてホームへ帰りたいと思って聞いてみることにした。

「さっきのやり取りもあってお願いしずらいのだけど、味付ポーションのレシピを売って欲しいの150万Gまでなら出せるのだけどどうかな」
「理由を聞いてもいいですか。
味付ポーションのレシピならβテストの時に判明していると思うのですが?」

150万Gはとても、魅力的だが、βテストの時にレシピが判明していた筈の味付けはポーションのレシピにつく価格とは、到底思えず、理由をきいてみる。

「そうね。確かに存在するのだけど、味付ポーションの劣化しか作れないのよ。だから検証とかしてみたくてレシピを売って欲しいの。
ちなみにこれがそのポーションね」

ヤクミさんは理由を話ながらポーチ型のアイテムボックスからポーションを取り出して見せてくれた。

・ポーション(オレンジ薄味) 品質5
     回復 +100
    苦味が抑えられて飲みやすくなった。
     微かにオレンジの味がする。

本当に劣化版だな。
でも味が薄くなるのってポーションに対してつける味の素材量が足りていないか他の味をつける素材と混ぜて作成した時だよね。
ここ1週間量を変えてみたりと試しながらポーションを作って金稼ぎを行っていたから多分、原因はそこだよなぁ。

「理由はわかりました。売っても良いですが、
品質毎にレシピが変わるので10パターンのレシピになるのですが大丈夫ですか?」
「10ですか・・・もしかして品質によって量が違うということですか」
「はい、同じ品質で、という条件がつきますが、後知ってると思いますが回復量はポーション自体の品質で変わります」
「品質が5までの物を貰えるかしら、それ以上はまだ、私も作れないから」

まだ、品質が6以上は作れないだな。
まぁ次の町もまだ発見されていない初期の状態だから作れなくて当たり前かぁ。

「わかりました。えっと、あっすみません。
2と3のレシピをホームに置いてきてました。
直ぐに取りに帰りますね。
今ある分は先に渡します。値段はどうしますか?
正直、レシピの相場は知らないのですが・・・・?」

二人の反応がないため、アイテムボックスから視線を外しヤクミさん達を見てみると口を開けて固まっていた。
また、何かとんでもない発言しちゃったかな。

「あのう」
「・・・・おっと、すまん。
店持ちは始めるときのガチャやβテストの特典で持ってるやつはいるが、ホーム持ちは知らなかったからな。おいっヤクミ」
「えっ、あ、はい?」
「金額はどうすんだとよ」
「あぁ、五枚で50万でどうでしょうか」

一つ10万か悪くないな。

「はい、それで大丈夫です」

今ある三枚と30万の入った袋を交換して残りの二つを取りにホームへ帰ろうとするとヤクミさんが声をかけてきた。

「あの、ダメだと思いますがルナさんのホームに行ってみたいです」
「・・・・・場所とか秘密にできるならいいですよ」

尾行とかされてもめんどいし、秘密は守ってくれそうだからいいかな。

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