神王のスローライフまで
第5章第3話 世界の異変
支配下に入りかけている?
確かに、従順な態度をしているが何故こんなにも心変わりしているのだろうか?
「必死に考えても、あなたは無意識にやっているようですから多分、分からないと思いますが?」
「どういうことだ?」
無意識に、俺が行っている。
もしかしたら、まだ自分は力を制御出来ていないのだろうか。
そう考え始めると、どうも思考がループしてしまう。
結局、こいつの話を普通に聞いた方が良いかもしれないと判断した。
「多分ですがね。この世界全体、いや、世界の意志が貴方と融合しようとしているのでしょうか?」
「融合?」
「ええ、そうです。最近、新たな竜の種族が出てきましてね。確か星天竜だったと思いますが貴方が考えましたよね。多分魔法を開発したんだと思いますが。」
色欲の悪魔が言うにはこうだ。
俺は、人間ではないということは既に知っている。
なおかつ、この世界と融合し始めていてこの世界の主となり始めている。
また、世界は表と裏が一緒で表裏一体。
つまり、今俺たちがいる世界とは違う世界線のパラレルワールドまでにも影響を及ぼしている。
そして、俺が両親に頼まれた邪神を倒す。
という意思におおじて、邪神と関係している他の世界とも融合し始めているとのこと。
それも、避ける事は出来ない。
既に、その現象は起きているそうだ。
この世界は、七つの大陸があったはずが今は一つになりかけているのだという。
しかもそれは、完全に融合すると一つになるという。
時期は大体一年以内だそうだ。
「あまりにも早くないか?デタラメにしか聞こえないぞ。」
「いやね、貴方は1度時空間を歪めたでしょう?それでおかしくなったんだが。」
「..........」
「ありゃ、黙りか?まぁ、おかしいと思うことがあるだろう?魔法が発展しない。そして、何故か行きなり化学兵器が出てきている。それも、あり得ないくらいのスピードで。」
確かにそうだ。
元いた世界ではこんなに早くに科学が発達するなんてありえない。
戦争があったら分かるが。
それも、泥沼化している大規模なものがあったならだが。
「間違いないな。
それで気になる事があるんだが、私たちってどういうことだよ。」
「その言葉道理さ。
この世界のすべての生き物は並大抵の者じゃないと貴方に反抗的に慣れない。
最近、あやしい団体なら反抗的に行動するだろうが。
まぁ、今は国内をしっかりまとめておいてほしい。協力者は多ければ多いほど良いのだから。
あぁ、それと憤怒の奴も同じだから。」
「あっ!おい。待てよ!」
とっさに手を伸ばすが色欲の悪魔は消えてしまった。
この世界を含めて複数ある世界は、俺という存在に飲み込まれている。
その事に何だか、悲しい気持ちだなと考えてしまった。
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