神王のスローライフまで
第4章第19話 ようやくのテンプレ
はっ?
何いってんだこいつ。
俺の仲間や嫁をくれだと?
しかも奴隷として?
ははっ、意味わかんねぇよ。
「龍一様」
「嗚呼、分かってるさ。アイツが自殺志願者だということを。」
アイツが聞こえない。いや、むしろ華楓たちも聞こえないくらいの声量だった。
俺は、華楓達3人を左手で抱え込んだ。
あれ?
ちょっと届かないな。
まぁ、いい。
「おい、お前。人に対しての聞き方がなってないようだなぁ?」
「...... は?おいお前!今俺様に対してなんつったぁ!!」
おお、キレてるキレてる。
「ちょ、ちょっと龍一?余り煽らないで。多分アイツ、侯爵家の二男だったような...... 」
おいおい、王族からの評価が低いじゃんか。
「だからな、人に対しての聞き方がなってないって言ったんだよ。それとこの3人は俺の婚約者だ。」
そして、アイツが完全にキレて俺達に襲いかかろうとしたその時。
「おい、ベルソディ。そこらでやめろ。」
厳つい顔をした、おじさんが現れた。
「......ちっ!」
そういわれると、ベルソディは人混みの中に消えていった。
「すまない、我が国の英雄殿」
「いえいえ、私たちにはなにもなかったので」
「......そうか」
華楓や、リルが叩いている。
そして、微妙に急所を狙うのもやめろよ。
ほんと、痛いんだから。
その後は、何事もなくパーティーは終了した。
ダンス?
ああ、そんなのでき...... ませんでした。
婚約者3人に、逐一教えてもらいながらなんとか。
いつの間に、華楓は踊れるんだよ。
俺なんか、生まれた世界のしかしらないのに。
そんなことを、ストレートに聞いたら。
何やら女子会で、教えて貰ったらしい。
仲がいいな。俺の婚約者3人。
今度俺も教えてもらおう。
「とか、思って寝ようとしたのに、なんでそんな格好でおれのベットに潜り込んでるのかな?」
「いやぁ~、ね。」
「りゅうくんが喜んでくれる服装がこれだって思ったから」
「恥ずかしいんですよ!」
上からリル、華楓、カレンだ。
「いや、確かにそうかもしれないけど...... 」
なんで、華楓は俺の好みをそうキレイについてくるんだ?
しかも、犬系女子の行動をしてるし。
ちゃんと、犬の耳と尻尾をつけてるし。いや、これってまさか魔法か?
リアルで、尻尾がブンブン振ってる。
「いや、やめよ。あと華楓には言ったよな。俺の家での決まり事。」
「うっ!」
「ほら、その格好をやめたら一緒のベットで寝ていいから。」
結局、三人ともいつものに着替えて俺のベットに入り込んできた。
俺の家に入り込んできた来たときに、見つかったのか?
今度は、しっかりと隠そう。
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