神王のスローライフまで

グランアース

第4章第16話  魔王と大罪の関係性 その2




久しぶりの二日連チャンでの投稿です。
どうぞ!









「りゅうくん~。こっちには、誰も居なかったよ!」

「私の方にも、誰もいませんでしたよ。」

「うし、てことは全員が避難できてたってことだな。」

俺達は、先程から村に残っている人が居ないか分かれて探していた。

だが、幸いにも救援部隊が村の人々を全員つれていって避難した後にみえる。

それを確認したので、馬車に戻り戦場に戻るとそこには男なのか女なのか分からない人が立っていた。

「やあ、この馬車の主はきみたちなのかい?」

「だ、誰だよお前!」

おれは、目の前に見知らない人がいて驚いたが直ぐに警戒した。

こいつ、魔力がすごいぞ。

「そんなに身構えないで欲しいな。そんなことをされると君の後ろにいる、三人の雌が欲しくなってしまう。」

「っ!!!てんめぇ!!」

「ちょっと、りゅうくん!!!落ち着いて!話も出来るみたいだし、しっかり話してみよう。」

切れて、襲いかかってしまいかけたが、華楓が必死に止めてくれた。

「君は、そこの人に助けられたね。」

「上から目線過ぎるだろ、どんな傲慢さだよ。」

「ふふっ、僕が傲慢か。面白いことを言うね君は。」

相手は、ずっとニタニタしている。

「そうか、君たち二人はこの世界の住人ではないのか。だから、僕を知らないんだね。」

この、言葉に疑問を持ち後ろにいるリルとカレンを見ると顔が青ざめていた。

「どういうことだ。」

「そうだね、君も大罪スキルの卵を持っているんだねそれも憤怒のを。そして君は魔王イコール大罪スキルを所持ていて暴れまわると思ってるんだね。それと君は僕を傲慢だと言ったね、それは...... いや、この話はまた今度にしよう。」

意味深い言葉を残して、相手は消えていきはじめる。

「ちょ、ちょっと待てよ!」

「そうだ、まだ名前さえいってなかったじゃないか。そうじゃないと僕と会えないのに。僕はこの隣の大陸のいや、今はもう繋がっているのか、この国のすぐとなりにある都市国家郡の何処かにいるよ。僕はそこでカーリーと呼ばれている。」

そう、言い残して消えて言った。

「なんだったんだアイツは。」

「りゅ、龍一。何で、平気なのよ。」

息絶え絶えに、カレンが聞いてくる。

「別に、俺と華楓はなんともないけど。」

「おかしいですよ。あの人を見てから、私は息をするのがしんどくなってきたのに。」

リルは、言う。

「あの人、私が見えなかったのでしょうか?」

「そういや、キアラのことは一言も言ってなかったな。」

「でも、りゅうくん。あの人、りゅうくんの持っている大罪スキル憤怒を卵だって言ってたけど...... 」

「それは、この称号の後ろにはてなとかがついてるからだろう。」

アイツは、俺が知りたい情報をたくさん持っている。
しかも、この大罪スキルのことを。

俺達は、この事を考えながら戦場に戻っていった。



戦場に戻ると、もうすでに戦いは終わっており負傷した兵士を手当てしたり、亡くなった兵士等を埋葬したりしている。

よく見ると、そこにはラルの部隊や帝都住人等が手伝っていた。

すると、先程まで手当てしていたラルの部隊の天使がやって来て、ラルとカレンの父親のところまで連れていってくれた。

「おおうっ!戻ってきたか!して、どうだった?」

「えっと、魔王でした。それと俺と華楓で討伐しました。」

何かと、元気な人だな。

だけどよくよく見ると、足に包帯を巻いていた。

「えっ!ちょっと、お父さん!怪我してるじゃないの!」

「ははは!ちと、前に出たら流れ弾に当たってしもうてな。骨折しただけだから大丈夫だよ。」

「心配するからやめてよ!」

「カレン。ちょっと私に任せて『ハイヒール』」

すると、包帯が消滅しておそらく魔法に当たって火傷したあとがみるみると回復していった。

「おおっ!治った!火傷はなおらぬと思ったのに!」

ええっ?
魔法使えば、なおるんじゃないのかよ。

後で聞けば、回復魔法は概念と言うのが存在しており、この世界の住人は医学という言葉を習うことがほとんどないので直しても傷などかなくなるだけらしい。

逆に、俺たちが使うと俺たちの世界での回復という概念で魔法が発動されるため火傷や骨折も治った、ということだ。

それから、この戦場では勝利して俺たちが帰ってくるまではここに止まる予定だったらしい。

そのあとは、直ぐに俺達は仮設テントにはいり就寝した。

































コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品