神王のスローライフまで

グランアース

第3章第32話  真実3



今回、久し振りにラルが話します。




「アッシュルド帝国は現在存在しない、か...... 」

それにしても、アッシュルド帝国を滅ぼす事が何になるのかが全くわからない。

アッシュルド帝国が滅ぶ事で特をする者...... そう考えてもこの世界の歴史の知識がつたないから考えても無駄か...... 
カレンの顔色が良くならないとそこら辺はわからないだろう。

リルにも聴いたが、アッシュルド帝国に反発している国や人物は知らないという。

「りゅうくん。」

「華楓か、どうだ?カレンの顔色は」

「だいぶ良くなったよ。今はリラックスして、ぐっすりと眠っているよ。」

「そうか、ありがとう。」

華楓は、俺の隣に座る。
ちょうどその時にリルとラルもこちらにやって来て座った。

多分、侍女に追い出されたのだろう。

「はぁっ、俺たちにはどうしようも出来ないことだな。」

「りゅうくん...... 」

「龍一、今パーティーメンバーしかいないので聞きますが、神の力を使ってどうにかできませんか?」

「どうにかって言ってもな...... 」

「何とかする方法ならありますが?」

ラルが、久し振りに口を開いた。
なんか、召喚されてパーティーメンバーに入ったのにキャラが変わったよな。

「本当!?」

「ええ、ただしそれを使うということはこの世界の歴史を変えるということです。それに帰ってこない人もいますよ。」

ラルが言うには、出来るらしい。

「帰ってこない人?」

「ええ、もうすでに何万人か違うところで生きてますし。」

「それって転生したってこと?」

転生した。
転生って本当に有ったのか。

「転生している人や事情がある人以外は帰ってこれると思いますが...... 」

「ラル、歴史を変えるということはタイムスリップするということだな。」

「そうです。時間を巻き戻して、その時代の出来事を改変しなければなりません。」

時間を巻き戻してやる。
それって、行って良いことなのか?

「龍一様が今考えているように、歴史を改変するということは認められておりません。ですが、悪行を行ったと神が判断した人物の時間には干渉できます。」

「やっぱり認められてないか...... 」

「しかし、これは勝手に上級神が考えたルールです。しかもその世界とその配下にしかありません。他の神は、逐一にそれを判断し神がその世界に干渉しています。」

「ラル、それで何が言いたいんだ?」

「ですから、言ってるではありませんか上級神が考えたルール          だと。あなたは、何の神ですか?」

そこで、俺は気づく。

「俺は神王、神の王だ。」

「そうです。あなたは神王です。」

「そうか、なら!俺が判断したらこの世界に干渉出来る!」

自分が神王で、何のためにこの世界の勇者に紛れているのか。

魔神を倒すために、手段を使っていけない事ではない。
もちろん、手段を使うには冷静に判断しなければならない。
だけど、これを行うと何が起こるのかは分からない。

カレンとはであって無い世界になるかもしれない。
もしかしたらリルも居なくなるかもしれない。

「龍一。私は大丈夫です。」

「りゅうくん...... 」

「よし、時間を巻き戻してその時にアッシュルド帝国を滅ぼした人物を倒す!
みんな、ついてきてくれるか?」

全員がうなずく。

「よっしゃ、アッシュルド帝国を滅ぼした人物を倒してアッシュルド帝国が現在まで存在しているように行うぞ!」




























後もう1、2話あると思います。



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