新・痛々しく甘いチョコレェト
3
煙草を吸いながら休憩し、溜息を吐いてる私に、遠くから廊下を走ってくる音が聞こえた。
…誰か来る…!!
私は普段の社内の顔に戻る。
長谷川「井川さん、休憩中に御免ね!!こんな原稿用紙が届いたの!!」
長谷川さんが慌てた真剣な様子で何やらA4の封筒を持ってやって来た。
私「…どうしました!?何か急な事でも…?」
長谷川「これ、見て欲しいの。時間がある時でも良いから目を通して欲しいの!」
私は咥え煙草のまま、封筒を手に取った。
そうして、長谷川さんが私の肩を叩いて出て行った。
周囲に誰も居ないかどうかを確認してから、恐る恐る、封筒を開けた。
とても枚数の少ない原稿用紙が何枚か入っていた。
「拝啓・隙間出版の井川香澄(いがわかすみ)様。私は、貴方から愛を受けるストーカーを志願している者です。」
そう綴ってある、タイトルだけが一枚目。
それ以外は白紙。
次の紙を捲る。
そこに記載されている文面。
『独りで居るのは誰もが寂しい事だ。孤独は新しい世界への切り出しだ。しかし、貴方はどうですか?独りきりで本当に生きられると想いますか?私は貴方に独り占めされたい。貴方が少しでも望むのであれば首輪を付けて部屋に閉じ込めて欲しい。』
名前は無かった。
その文面に目を通したが、冷めた私には、自殺志願者か、悩み相談を出版会社に送ってくるなんて、とても検討違いな行動をする者の悪戯だと思った。
でも何故、長年勤務している長谷川さんが私に急いで渡して来たのか。
そこに何の意味をもたらすのか、無意味では無いのかだとか、原稿を封筒へしまって、抱えた。
鼓動が昂った。
怖いとさえ、感じた。
…誰か来る…!!
私は普段の社内の顔に戻る。
長谷川「井川さん、休憩中に御免ね!!こんな原稿用紙が届いたの!!」
長谷川さんが慌てた真剣な様子で何やらA4の封筒を持ってやって来た。
私「…どうしました!?何か急な事でも…?」
長谷川「これ、見て欲しいの。時間がある時でも良いから目を通して欲しいの!」
私は咥え煙草のまま、封筒を手に取った。
そうして、長谷川さんが私の肩を叩いて出て行った。
周囲に誰も居ないかどうかを確認してから、恐る恐る、封筒を開けた。
とても枚数の少ない原稿用紙が何枚か入っていた。
「拝啓・隙間出版の井川香澄(いがわかすみ)様。私は、貴方から愛を受けるストーカーを志願している者です。」
そう綴ってある、タイトルだけが一枚目。
それ以外は白紙。
次の紙を捲る。
そこに記載されている文面。
『独りで居るのは誰もが寂しい事だ。孤独は新しい世界への切り出しだ。しかし、貴方はどうですか?独りきりで本当に生きられると想いますか?私は貴方に独り占めされたい。貴方が少しでも望むのであれば首輪を付けて部屋に閉じ込めて欲しい。』
名前は無かった。
その文面に目を通したが、冷めた私には、自殺志願者か、悩み相談を出版会社に送ってくるなんて、とても検討違いな行動をする者の悪戯だと思った。
でも何故、長年勤務している長谷川さんが私に急いで渡して来たのか。
そこに何の意味をもたらすのか、無意味では無いのかだとか、原稿を封筒へしまって、抱えた。
鼓動が昂った。
怖いとさえ、感じた。
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