美酒

山田 みつき

3 唖然過ぎる /ぼくは、見とれちゃってさ。

そして僕達はススキノへと繰り出した。

山下「おい、ススキノお前のが詳しいだろ、楽道ビルって何処だよ?」

南「多分コッチの方じゃねーか?まぁー俺もそんな詳しくねーよ。」

山下「多分この辺じゃねーの?」

南「あった!」

山下「なんか緊張すんなー。」

南「だな。でも今更だろ?つぅか、主体的には何系の店なんだべか?」

山下「さぁ?でも、ゲイとかも居ると思うけど、お前、可愛い顔してっから好かれるんじゃねぇの?(笑)」

南「やめろよ(笑)まぁその系なら俺は大丈夫だけどよ(笑)」

山下「どういう意味だよ?(笑)」

ピンポーン。
エレベーターの音が鳴った。

南「7F•••着いたぞ。」

山下「入るか。」

従業員「いらっしゃいませ!お二人様です
ね?ご指名は?初回?」

南「指名だってよ?どうすんだよ?」

山下「しらねーよ!どうすんだよ?」

南「特には…」

従業員「それではどうぞ、中にお入り下さいませ!」

従業員一同「いらっしゃいませ
ー!」

山下「なんかスゲーな。」

南「俺知らねぇぞ、マジで。」

中に入ると眩いばかりのシャンデリアと、少し西洋風のチョイと昔風の赤い絨毯のハコだった。
音楽に合わせて踊る女や男達。

広いダンス会場にも似通っていて、大きいステージ1個と小さいのが幾つか在った。

南「おい!•••此処ってストリップじゃねぇの?」

山下「だな…。お前金、足りなかったら俺出すわ…。」

南「…頼む。」

山下「俺達は普通にどうすんだ?」

綾(愛)「失礼しまぁす♪」

山下「あれぇ!もしや綾じゃん?お前何して
んのよ?こんな所で。」

綾「山下ぁ?あんた!超久々じゃん!」

山下「お前こそ、店移ったのか?」

綾「うん何か色々あってさ。あ、綾、店では愛だから綾とか禁句よ。」

水商売、在り来りな事。

山下「おっけー。」

流石に慣れている山下。

綾「ねー、ちょっと聞いて!ウチの店で凄
い人居るの!あっち見てみて?」

コメント

コメントを書く

「その他」の人気作品

書籍化作品