痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

123 発 /ゆらり、ゆらり、ゆられて、私は行くんだ

お父さん。
貴方は私の生きる糧
を作ってくれて有難
う。
私は貴方のそれが必
要でした。


弟。
貴方は未だに落ち着
かないのですか?
私は貴方がとても羨
ましかった。




母。


私を産んでくれて
有難うございました


私は、貴方から何も
教わりませんでした



”家族”は動揺した

久しぶりの連絡に、
私の色を見たんだね


そして私は、無色透
明に近い、残りの1
パーセントの色、薄
い水色になった。

あとは…

そして私は一息つい
た。

私は…

何かを気付いた気が
して発狂した。
その時、音がなんに
も聞こえなくなって
意識が遠くなった。

『行かないと。待っ
てる人が居る…。』

私はようやく起き上
がり立ち上がる。
私は二冊の本と鞄を
を抱えて電車に乗っ
た。

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