痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

110 一人で出来る /ソレを手にした時、何故か疲れがドッときて喜ぶ暇は無かった

一人の時間には、
やっぱり慣れなか
た。
幾度も彼を想い続
けていた。
けれど私は…

自分だけの力で、
何かを出来る様に
なっていた。
彼が居ない間、彼
が居ないのに一人
でする作業。

私はやっぱり望が
好きだった。
離れて居ても忘れ
た事なんてなかっ
た。
私は、彼が傍に居
ないと離れていっ
てしまいそうだと
感じて居た。
けれど、私は余裕
だった。

私は
私だけの力で
やりたい事をした
んだ。

私は彼に依存して
居た事に少し前か
ら気が付いて居た


長谷川さんから直
接手渡しで貰った
一冊の本。
私は手にとって、
開かず表紙を見る


店頭に並ぶのは明
後日。
望の手には明日届
く。
長谷川さんにそう
、お願いして貰っ
た。

所で何故彼の居場
所を聞かないのか
と長谷川さんに聞
かれた。

私は、
『只彼が生きてい
る事実が解れば焦
りません。読んで
くれたらきっと彼
と出会えるから。

と答えた。
私はこの本の最後
のページを実はギ
リギリに追加して
貰った。
長谷川さんには我
儘と言われて困ら
せたが中身を見て
長谷川さんはすぐ
に納得していた。

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