痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

79 何かが違う /しなやかな指で、そう僕の髪に触れて…


ホテルに着いた。
僕は別にセックス
を目的とした訳で
は無かった。
多分頭で考えたら
ごちゃごちゃにな
ってしまうから。
簡単に言うと僕は
真実の側に居て、
僕がさっきした様
な事を、したかっ
ただけだった。

望「今日は一緒に
居よう。」

真実「真冬さんは
大丈夫なの?」

望「大丈夫。」

僕はその名前を
出されてハッとし
た。
だけど今は真実の
側に居てあげたか
った。

真実「ホントにあ
りがと。実際今日
このまま一人で居
たら絶対落ち込ん
で居たと思うから
。」

望「ウン。お酒、
飲もうよ。そんな
気分じゃない?」

真実「ウン、呑み
たいな。望、其処
からビール取って
。」

望「うん。」

僕は昨日真冬と
同じホテルに来た

だけど真実との空
間は何処か違って
いた。
そして僕はさっき
真実から聞いた話
が頭から離れない


真実は僕と居る事
でどうやら楽しん
でくれてる様だ。
僕達はカラオケを
歌いながら愉快な
気持ちになってい
った。
そのせいか気が付
くと頭がグルグル
してる事が今更気
付いたのだ。
僕はノリの様な感
じで真実にくっつ
いて居た。
僕達は仲が良かっ
たのでそういうの
も普通だった。

その時だった。
真実は僕の髪に触
れた。
いつもと違う感じ
がして、僕は…、
その、しなやかな
指先に、鼓動が止
まなかった。

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