痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

77 ナカダシ /僕はずっと、その手を握って居た

望「え…。」

僕は
息の根が止まると
思った。
真実が僕を普通に
好いていた事は解
って居た。
だけど、『そうい
う意味』だとは…
知らなかった。

真実「望は優しい
よ、私は望に惹か
れていたけれど、
きっと望は私に興
味無いの解ってた
し、それに迷惑掛
けたくなかった。


真実はそう言って
また泣き始めた。
僕の中で又、天使
と悪魔が交差する


『お前、又誰かを
傷付けるのか?』
『望、ヤッちゃえ
よ?この女は今お
前を必要としてる
んだぜ?』
『未来にも保証は
無い癖に何を考え
てるんだよ?今お
前が優しくしても
又傷付けるだけ。

『ヤッちゃえよ?
何も考える必要な
んて無いさ。この
女は…』

望「…中に出され
たりしたの?」

真実「…ウン。」

望「ぁあ…本当か
よ…。」

真実「ウン。でも
私は産まないよ。
この即答って酷い
のかな?ハラんで
るかどうかはまだ
解らないけど私は
きっと大切に出来
いから…。」

望「明日朝から調
べる事が出来るの
?」

真実「出来ると思
う。」

望「じゃあ朝一で
病院に行こう!」

真実「…望…有り
難う…。」

真実はずっと今ま
で震えていた。
僕はその手をずっ
と握り締めて居た

その時、真冬の事
は一切頭に無かっ
た。

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