痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

64 飼われる事 /独りの孤独、二人の孤独。

僕はたまに真冬が
あの道を歩いてい
た事を思い出す。

夏の日
真冬は
僕の事も気付かず
通り過ぎてった。

気付かれた時
なんとなく
「捕まった」感じ
がした。

僕はキミの
虜になる
僕はキミに
狂わされる
気がしていた。

予感は的中に。

暖かな
優しさに包まれた
いとか
夢を見た僕は
何度も呼び寄せた
「あの人」と
重ねてしまう。

たまに見る
真冬の涼しさに
呆気に囚われて
身動きが出来なく
、思わず、

どうされたい?と
問いかけたくなっ
たりする。

僕が居る事で
彼女は何かの
支えになっていた
りするんだろうか
?とか
僕が居ても
居なくても
いいんじゃないか
とか
考えてしまう。

僕はこの部屋に
囚われて
身動きが出来ない


僕がこの部屋に
来た時
真冬が僕を
抱き締めて、
大丈夫だよって
言ってくれた時、
あれは貴女の
衝動だったんだね

今じゃ僕は
彼女の衝動を
揺さぶる事も
出来ずに、
僕はあの時の
温もりを忘れられ
ず、此処から身動
きが出来ないで居
る。

僕は与えられない

何を与える?
何をしたら
貴女の衝動が
見れる?

僕は
只、キミに
与えられるのを
ひたすら待ってい
る。
キミが僕を見て
狂った様に抱いた
時みたいに

僕の目の前で
狂っていく真冬を
待っている。

囚われの身
飼われているんだ
なぁとか
つくづく思う。

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