差出人不明のメール

俺、彼女なし、スポーツもあまりできない高校生
毎日毎日何もないごく一般的な生活を送っていた。
今日も学校に行き、授業を受け、家に帰えってPCを付ける。すると何やら一通の差出人不明のメールが送られていた。
俺は不審になりながらそのメールを開いた。
そのメールは全く読めない文字と音声が入っている。

（クリックしてください）

怪しい、けれどバツ印がないので今回は好奇心に任せておしてみた。

「おめでとう。君は異世界への転生を許された」

音声が流れると、PCから刃物のようなものが出てきて、おもむろに俺の心臓を貫いた。
俺は何が起こったか考える間もなく死んだ。

ここは死者の魂が天国に行く前に寄る死者の集会所。子供大人、美人もいる。皆生きている時と全く同じ容姿だ。この人たちは本当に死んでいるのだろうか。
取り敢えずなぜ自分は死んだんだろう。
あのメールはなんだったんだろうか。
考えていると、一人の女性が話しかけてきた。

「あなた、あのメールを見ましたか？」
「…。はい俺はメールに殺されました」
「実は私もなんです。あのメールは異世界への転生と言っていました。」
「面倒そう。本当かわからないし」
話していると自然と涙が出てきた。
すると、足先から徐々に体が消えてきた
「ああ、本当に死ぬんだな…」
ついに頭まで全て消え去った。彼女もきっとそうだろう。
異世界って何だろう。死ぬってこういうことなんだ…

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