MACHINE ACTOR 〜最強の種族だけど弱い自分の成長までの物語〜

幻想のおやゆび姫

戦闘

(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!!!!!!!!!!!)
とにかく混乱しながら相手を向く
男は青を基調とした大柄で、女は赤を基調とした小柄な人、対照的だった。
「む?腕をもいでも体液が流れ出ないな、なんだあれは?」「私も分からないわ、なんなのかしらね」
2人はそんなことを話しながらこちらを見て青い男が魔法陣を描き始めた。
そこにどこからか水が集まって圧縮されていく。
「いつも通り頭を落とせば死ぬだろう──」
そういって男は水の爆弾を俺に向けて射出してきた。
(もっとやばいやばい!!!!!!!!!!!!)
目で追える速度だが俺よりも早く、そして少しずつ近づいてくる。
逃げていると
「私が拘束した方がいいかもね」
女が赤い魔法陣を描き、そこから赤い鎖が飛び出してきた。
それは真っ直ぐ伸びてきていたのでギリギリ躱すことができた。
「っ!?なんなの!?今の反応速度!?」
だが避けられたがそこで時間がとられて水の爆弾が眼前まで迫っていた。それは死の報せ。
(やだ、やだやだやだやだやだやだ...)
「──死にたくないっ!」
その時だった。
自分の頭の中で白銀の魔法陣が描かれるイメージ
そして俺は自然と赤い眼にギラリと光を灯し
「「!?」」
爆発の寸前、空へ跳んだ・・・
そうして上へ跳んで驚いている自分の足を見るとまるで機械と動物の足を足したような歪な形をした足で跳躍をしており、更には
「腕が...治っている?」
そんなことを惚けていたその時
「ッ!?!?」
赤い鎖が俺の身体を拘束した
そのまま落下し、ついには赤青2人組の目の前に墜落した。
「なんだったんだ今のは?」
「びっくりしたけど、私の鎖がようやく捕まえたわ」
「動くなよ、楽にいかせてやるよ」
そう言うと男は青色の魔法陣を描き、そこから氷の剣のようなものを創り出した
「ひっ」
「じゃあな」
剣が振り下ろされる
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
目を瞑り、叫んだその時
「ガキィィィィィィイン!」
またもや頭の中で白銀の魔法陣が揺らめいた
そして気づくと男の振り下ろした剣に対抗するかのように自分の胸あたりから剣が生えて剣撃を受けていた
「なっ、なんだよこれっ!お、俺の身体どうなってんだよ!?」
驚いていたのはこちらだけでなく向こうも同じようで
「...どうなってんだこいつ、魔法陣描いてねぇのにポンポン魔法が出てきやがる」
男が剣を戻すと俺の剣も崩れてゆき、身体がガクンと重くなる。
「──どうやら魔力切れのようね」
「手こずらせてくれたなぁ、今度こそ、じゃあな」
首に向かって振り下ろされた剣は俺の首を簡単に引き裂いた















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