MACHINE ACTOR 〜最強の種族だけど弱い自分の成長までの物語〜

幻想のおやゆび姫

外界へ

それからまた時間が経ち...
「あー、あー、」
声が出た。流石にそこまで侑那っぽくはなく、男:女=3:7くらいの声だった。何これちょっと好きな声。
自分の今の状態を確認しよう
・特に身体に違和感はない
・身体も以前より軽い
・身長は160〜165辺りか?
そして侑那のポニーテールを下ろしたように長い髪の毛...侑那って下ろしたらこうなるのかな?
そんなことより今俺はすっぽんぽんだ。
秘部とかは特になく、ツルツルなのだがやはりなんだか恥ずかしい、侑那を見てるみたいで背徳感がある。
この洞窟は学校の教室くらいに+‪α‬したくらいの広さで、俺はここのど真ん中にいた。水に囲まれて。
そして、なにより外が見えない。
「これ、外に出られないんじゃないか?」
案の定外に出られないぞ畜生


まーた時間が経ちましたとさ何回言わせんだよ
暇だったので魔法で遊びたいとふと思った
とは言ってもどうすればいいか分からないのでとりあえず水があったので「凍れ!...なんちゃって」なんて言ってみれば洞窟全体が。白銀の氷に覆われた
寒さとかを感じなかったのでよかったがほぼ冷蔵庫だよなぁこれ。機甲種ってのは体感温度ないのか?


いくらか遊んでたら壁が壊れた。
火を出そうとしたら白銀の揺らめく炎が出てきたので火の玉みたいにして壁にぶつけていたら壊れた。あらまぁ
外に出てみることにした。え?なに?すっぽんぽんじゃないかって?安心しろ、魔法で服を作っておいた。服っぽくないしこれまた白銀だったけど裸体よりはマシだ。
ここはどうやら森のようで今は夜だ。
遠くに灯りがあるので街だろうか。
「まずは街に行ってみようかな...いや、まずってなんだよ笑」
なんて独り言を呟きながら俺は歩を進めていった。
俺はその後音もなくただの木々へと変質していった元いた洞窟には気付くことなく歩いていった。その洞窟はまるで役目を果たしたかのようだった


街に来るまでに俺は違和感を覚えた。
とにかく平和なのだ、神みたいなのもいないし荒れている訳でもない。
そんなことを考えてるうちに街に到着した。
街というよりかは要塞みたいな感じで、壁で囲われていた。だがそこに殺伐とした空気はなく、古びた壁といった風貌だった。

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