最弱な能力《スキル》でもあり最強の能力《スキル》でもある俺の能力《スキル》 ~どうにも俺は対人間には使えるけど、対モンスターにはほぼ使えない能力《スキル》だったらしい~。

鶉 夜宿

第71話

 それは人と妖怪の関係が拗れ、妖怪が独立国家としてまだそんなに経っていない頃……。
 妖怪たちは皆、人を憎みながらも楽しく生活をして、稀代仙は首領として、のんびりと暮らしていた。
 ある時、中に居ても暇だったので、外にこっそりと出て、呑気に歩いていた。
 涼みの風は一層と肌に染み、自然を感じさせ、疲れを惑わしてくれそうな風であった。
 そんな涼みの風は、横に点在する森から出ていた。
 その森の方に何気なく、目を向けると、それはかぐや姫のように、森に小さな光が灯っていた。
 それはとても不思議だった。
 どう考えても、妖怪のようには見えたのだが、なぜか不快な気配を感じたのだ。

「これは一体、なんだ?」

刹那、その光はやがて黒く染まり、どこからだろうか、その光を中心に一気に集まり一匹の怪物が生まれた。

「なんだ……..っ!?」

その怪物の特徴というと、顔が猿、手足が虎、胴が狸、そして尻尾が蛇という自身がみたことのないものだった。
 身体からは、紫のおぞましい異臭が漂っている。
 そして………….。

「ヒョーーーッ!?」

この聞いたこともない鳴き声が怪物の口から放たれ、自然と頭に付いている耳を手で抑えるが、まるで効果がない。

(なんじゃ……、この化け物から放つ気味の悪い鳴き声は………。
 これでは……、近づくことも儘ならない……!)

そして、この鳴き声は、絶対に皆に届いてるだろう。
 本来ならば、今でも倒れそうなくらいにしんどい鳴き声で町の皆は倒れるだろう。
 だが、稀代仙の妖術で結界を町に急いで張ったおかげで、その被害は防いでいる。
 だが、稀代仙本人は今にでも倒れそうなくらい頭が揺らぎ、そして、皆を守るようにはいるが、これがいつまで続くかどうか……。
 そして、この化物の正体は一体……。

「と、とにかく………こいつを、町に出しては………!」

そうその場で決意すると拳を握り、妖術を天開させる。
 稀代仙の周囲は黄金色の包容力オーラを放っており、その包容力の光は手を合わせた稀代仙の元へと集まり、やがて、無数の火糾弾を生み出す。
 
「はっ………っ!」

化け物の身体全体に火糾弾を当てる。動きを弱らせ、鳴き声を止める。
 だが、その化物は、確かに当てたはずの身体を治癒するがごとく、異臭となっていた黒紫の霧で回復したのだ。

「どういうことじゃ! あの化物、なぜ、倒れない?」

「ヒョーーーーッ!?」

「うぅ…………ぅ!」

浴びせられる酷い鳴き声から、繰り出される音波攻撃に、あらかじめの妖術で、耳を完全に音を遮断させる稀代仙。

「ま、また……っか、………っ!?」

その中で、化物は、その大きな爪を立てた手で、稀代仙を振り払うように、吹き飛ばされ、背中を大木に叩きつけられた。

「ぐはっ!?」

 背中を打ち付け、痛みはひどく、口からは血反吐を吐き、肩を打撲しているだろう。
 普通の妖怪の乱闘ならば、これほどまでに傷がつくことなどない。
 それほど、強いほどだ。
 それに、その音波攻撃は、地面を割り、草木が枯れと強烈な音波なのは分かる。
 そして、パリ、パリ………、とさっき張った結界も徐々に皹が入り、もうじき割れそうだ。
 このままでは、維持は不可能………。
 ならば………、手段は一つ。

(成治術を使わず終えない………!)

果たして、『成治術』とは一体………。





 投稿が遅くなり、大変、申し訳ございません。
 何分、色々と立て込んでいたり、ストーリー構成とかも分からなくなりそうだし、眠いし、とまあ、色々なところです。
 私も頑張って投稿はしたいと思います。

「最弱な能力《スキル》でもあり最強の能力《スキル》でもある俺の能力《スキル》 ~どうにも俺は対人間には使えるけど、対モンスターにはほぼ使えない能力《スキル》だったらしい~。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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