メイドの重み思いみが『痛み』で『嬉しみ』過ぎる
哀しむの一人で祝う、誕生日の楽しみ、方。
「ハッピぃ〜バースデぇ〜♪ わぁたしぃ〜、からノォ〜フゥーーーー」
そこで飛び散るのは児童の吐息に飛ばされた砂誇りだった。齢8歳の誉れ日に、地面に書いた苺のホールケーキが、均されて消えて行く。フードで身を隠した少年に、投げパイ片手の罰ゲームは無かった。
「満足されましたか? なんでしたら暖かな物をお持ちしますが?」
埃一つ無い部屋では出来ないからと、少年が薄汚れたフードを羽織り外に駆け出して、一部始終を無言で見つめたメイドが口をついた。
まだ朝早い、しんしんとした冬の日だった。
「何で門番じゃないにょょょっ?!」
少年は噛んでおいた。しかし、何の変哲も無いメイド服は冷たく、温もりを求めた。魔法の出ない木の棒を振る暇も無く、メイドの両手が迫った。
「満足されましたね? なんでしたら暖かな者がお持ちします。では、失礼して──」
「まっ、待って、まだ心の準備が?!」
「その必要は有りません、ほらっこんなに冷たくされ、お風邪を引いてしまいますよ。ニュプ」
「はぅぷっはうぅ、冷たい、コレっ、凄く冷えて、冷たい、コレっていう、キンキンに、ウゥぷ」
「こほっ、静かに、にゅぱぁっ、なさってください。じゅるぅっ」
「はぁはぷぅうう、満足! 満足で堪能したから! もう、もどぉ──」
「そんな、遠慮なさらずに、これは私からのささやかな、お祝いとして」
「いつもと同じで、気持ちだけ! ねっ、気持ちだけで充分だからねっ!!」
「はぃっ、全身全霊最大限の気持ちを込めて、奉仕させていただきます」
強く出れない少年は、劣勢のまま言葉を返すが、熱くなったメイドに、唇から何かを吸われ続けるのであった。
「あぁん、もう幸せな事しかわからない、こりぇっ、くりぇしちゃラメなのに──」
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