夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。

ゼロミュート

不安の謝罪

楽羅視点




ズギャァァァァン


あ、あれ?痛みが…ない?

私はゆっくり目を開ける
目を開けると今にも泣きそうなあるふぁきゅん。と怖い目をしているそらるさんが立っていた


そ「…簡単に死ねると思うなよ」

そらるさんは自分の左手を広げた

!!

そらるさんの左手には私に向けて撃ったはずの弾があった

そしてそらるさんの怖い目…
死ぬ前に見たあいつの目にそっくりだ…


嫌だ


思い出したくない

……死ぬのに邪魔されてたまるか!

私は保健室の窓から身を乗り出し、校舎外へと飛び降りた

そ&あ「楽羅!!!!!」


ゴキッ

っ痛!
右足のどこかの指が折れたけど私は気にせず逃げた


楽「…ハサヤルワスピードマウィン!」


どこからともなく高速移動魔法陣が出てきた
私はそれに乗ってやみくもに森の中に逃げ込んだ

さよならそらるさん
さよならみんな

楽羅は…いや、秋桜零華はもういない…そう思ってくれれば幸いだ






1時間くらい経ったのかな…
森の風景が変わっていく
闇が広がってきた



天「零華!どこだ!返事をしてくれ!」

っ!天月くん!?
そうか天月くんは大天狗だからすぐにこれてもおかしくない人

見つかったらヤバい方向を変えよう





来ないでくれ…!


そのとき、何かにつまずき、足場がなくなった
私は転倒し、イバラの中に身を入れてしまった

身体中に棘が刺さる

左腕はイバラの中に突っ込んだ状態だけどもう動ける気がしなかった

結構寒いし、このままだったら死ねるかも



なんでだろう死ねるのに、嬉しいはずなのに



どうして心がこんなにも悲しいの?


結局ここで私の意識は途切れた






?「え!?なんでここに女の子いるんだ?え、めっちゃ身体に棘刺さってるし!家に戻って治療しねぇと…」


だ……れ?


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天月視点

何処だよ零華…!
千里眼を使って零華の心の声を頼りにここまで来たっていうのにその心の声がきこえなくなっちまった

天「零華!何処だ!そらるさんもやりすぎたって反省してるから!たのむから戻って来てよ!」


どこ行っちゃったんだよ…

さ「天月!」

天「!坂田!零華いたか!?」

さ「西にはいなかった…そっちは?」

天「東にも南にもいなかった…もう考えられるのは…」

さ「北の方向…ランスドール国や…」

天「ウソだろ…」

すると坂田の鼻がピクっと動いた

さ「この匂い…まさか」

坂田は北の方向へと向かってしまった

天「おい坂田!     !これ…!」

坂田が向かった先には麗華の腰につけてたポシェットが落ちていた。周りにいくつかの血痕を残して


さ「まさか…モンスターに…」

天「そんなことあってたまるか!探すぞ!」

俺らは必死に零華のことを探した



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?視点

?「ただいま~」

?「おかえり~ってキヨ!?その子は!?」

キ「なんか国境近くでぶっ倒れてた」

?「はぁ!?ってその子傷だらけじゃないの!?治療室に運んで、あとのことは私たちかするから」

キ「頼む」

バァァン
?「おい!琉真!雪江!澪!
キヨが森で傷だらけの子連れてきたぞ!治療するから手伝って!」

琉「え、傷だらけの子!?ヤバいじゃん!すぐに行く!」

澪「包帯と傷薬持ってくる!」

雪「舞莉、森にいたの!?ヤバくね?モンスターに目ェ付けられたかも」

舞「そのことは多分キヨ達がやってくれるから急いで!」

「「「了解!」」」








~20分後~

琉「ε=(・ρ・*) フゥ終わった…」

舞「あとはこの子がいつ起きるかだけど…」

澪「……その心配はなさそうよ」

雪「え?…あ、起きてる!よかった~」


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楽羅視点

………は?
なにこの人たち
まさか…また死に損ねた?
チッ   あぁイライラする


雪「え?…あ、起きてる!よかった~」

楽「……誰?…私のこと…助けたの?」

雪「そうだけど…「ふざけるな!!!」

「「「「!!??」」」」

楽「せっかく…みんなから離れたのに…死のうとしたのに…死ねば前世のトラウマも消えると思ったのに……なんで助けなんてしたのよ!」

舞「前世のトラウマ…?ねぇあなた、前世の記憶があるの?」

楽「死ぬ前の記憶しかねぇよ!」

舞「……同じだ…私たちと…」

楽「…はぁ?」

舞「私たちね、前世の死ぬ数時間くらい前の記憶が残ってるの…私はね、13のころ、学校に通学中、不審者にナイフで刺殺されたの…数時間前だから家族のことも覚えてる」

琉「…私は自殺よ、中学生時代のイジメに耐えられなくて首吊り自殺…両親は仕事で帰って来てなかったから私は顔を覚えていない」

澪「私は交通事故、登校中大型トラックに撥ねられ、頭蓋骨にヒビ入るどころか一部は砕けて粉になり、数分後には死んだ…私は母のことは覚えてるけど…この時父は出張で別のところに行ってたから父の顔が分からない…」

雪「……私は誘拐されて、1週間監禁されて鞭を打たれてそのショックで死亡、1週間も前のことだから親の顔も名前も覚えてない」

楽「…前世の名前は?」

「「「「覚えてる」」」」

楽「…私よりはマシよ」

舞「…あなたの記憶は…?」

楽「…言いたくないけどあなた達が言ったからには言わないとね…私は12のとき、前世で地球というところの東京っていう都会に社会科見学に行ったのよ…そのときに突然黒い車が私たちの目の前で止まって中から4人の黒ずくめの男が出てきて私とその場にいた男子2名を無理矢理車の中に押し込んで連れ去ったの…連れてこられた場所は暗くて周りが全然見えないとこ、男子2人の「助けて」と言う声が限りなく響いている中、私たちを誘拐した男等がニヤついてやって来て
『そっちの男2人が助かるには女1人を拷問で殺す、女を助けるなら男2人のどちらかが死ぬまで拷問する』
 と馬鹿げたこと言ったのよ 
まぁ男子は私に「頼む、俺らのために死んでくれ」と誘拐犯の前で堂々と言ってきたのよ…私は拒んだ……なのに、痺れを切らした誘拐犯は私を拷問すると言い出し、私を鎖に繋いで数え切れない程鞭で打たれた、鞭で服がボロボロになって皮膚がいろんなとこから見えてきたらこんどはいくつものナイフで傷をつけれ、切られ、殴られて痣をつくり、身体中が激痛に襲われた、男2人は私が悲鳴を上げながら痛みを堪えてる中顔をニヤつかせながら外の世界へと…日常へと戻ったのよ…そして最期、私は瀕死状態のとき左肩の下辺りに銃で撃たれて死亡……親の顔も自分の名前も分からない……………これで満足?」

琉「…なんか、辛いこと聞いちゃったね…」

澪「地球なのは同じだな…」

雪「その最期がトラウマと関係があるの?」

楽「悲鳴よ…死にたくない、苦しい、痛い、そんな思いがこめられた悲鳴が私にとっての1番のトラウマ
黄色い悲鳴でも、悲鳴は悲鳴だから思い出してしまう…」

雪「…辛かったんだね」

楽「だから…転生したのに…覚えてるくらいなら…ヒック死のうと思ったのに…そらるさんに邪魔されて逃げて来たのに…」

なんでだろう…なんで泣いてしまうんだろう

「「「「え、ちょっと待って、そらるさん!?」」」」

楽「…?」

琉「え、そらるさんってあの歌い手の?」

楽「……そうだけど?」

琉「マジかよ( ゚д゚)」

雪「あ、これは 澪 が発狂するパターンだ」

澪「しないしない、あなた悲鳴がトラウマなんだから知っておいでする訳ないでしょ、本当は死ぬほど発狂したいけど」

雪「死ぬなよ」



ブツンッ

!??

雪「え、ブレーカー落ちた?ちょっと様子見てくる」


イ"ヤ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"

っ!
暗いとこ…死んだ場所…やだ、嫌だ…怖い!

楽「っハァ、ハァ…っ嫌だ、思い出したくない…暗いとこ…怖い…!」

琉「っ!ちょっ、大丈夫!?っぁ!暗いところで拷問を受けたから暗所も駄目か…!」

舞「…大丈夫?すぐ明るくなるから落ち着いて、ほら息を吸って…吐いて…吸って…うんうん、できてる、落ち着いて」

駄目だ…苦しい……

パチンっ!

ブォッ
 
……?人魂…?

澪「この人魂見て…少しは楽になるよ」

楽「ッア゙、あ、りがと…う」

琉「あんま喋んない方がいいよ、余計に苦しくなるから」

カチッ

……明るくなった…

人魂はスっと消えて周りの色が分かるようになった

楽「ありがと…」

もう疲れた
このとき私の思考は完全に停止していた
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天月視点

!!!!!??
天「クソっ!また消えた!」
千里眼で零華の心の声が聞こえたのにまた聞こえなくなってしまった
でもここは確実にランスドール国の国境を越えている、零華はランスドール国のどこかにいるんだ
早く見つけないとモンスターに喰われるかもしれない…この国のモンスターはかなり多く強い奴らばっかだ

さ「天月…どうする?」

天「……1度そらるさんに折り鶴で連絡を入れる、その後みんなにこの辺りを探すのを手伝ってもらう」

さ「…分かった…でもこの国に入ったらもうあいつらに助けてもらってないともう間違いなく死んでる「んなこと知ってる!分かってるよ!!!!!」

天「分かってんだよ…でも…あいつらに会える確率は極めて低い…だから、絶対に見つけ出さないと…零華とそらるさんの仲をこのままにだけはしたくないんだよ!!」

さ「…お前の気持ちはよぅ分かった、俺は探すから今のうちに連絡取っとき」

天「あぁ…………………………出来た…
対象、一ノ瀬彼方」

フゥー

折り鶴は闇の中へ消えていった




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そらる視点

ガシャァァン
バリンッ

そ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!俺はなんてことを…!!!!!」

ま「そらるさん落ち着いてください!天月くんの連絡を待ちましょう!」

う「!!!!!そらるさん!あれ!天月の折り鶴ですよ!」

そ「!天月から…!」

天月の折り鶴は俺の前で元の紙の状態に戻って字が見えた

『そらるさんへ
千里眼で探ったら零華はランスドール国にいることが分かった
でも探すのには人手不足で全員で来てください!』

っ!ランスドール国…急がねぇと

そ「おい!天月はランスドール国にいる!俺らも零華探しに行くぞ!」

「「「「「はい!」」」」」




頼む…生きてくれ零華!



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琉真視点

琉「うおーい……駄目だ、完全に思考停止してるよコレ…」

雪「…どうする?この子」

澪「…この子服がボロボロじゃない、私の貸すから手伝って」

雪「ウワッ澪とこの子の胸同じくらいデカっ」

澪「なにか言ったかしら雪江?(睨)」

雪「なんでもないっす澪姐さん」

澪は絵を描くことが趣味で裁縫とか洋服を作ることが大の得意分野だ
いつもお嬢様のような服を手作りで作っており、もうガチでデザイナーになればいいと思う
ちなみに私が今着てる服も澪が作った服


~十数分経過~

澪「…舞莉、そのベールとって」

舞「ん…」

澪「ありがと…………できた」

琉&雪「「可愛い…人形みたい」」

軽い素材でできたメイド服のようなものの上にレースのついた上着を着て、黒薔薇のついている紫色のベール
この子が表情を変えないから本当に人形に思えてくる

澪「最後にこれ」
澪は1つの3本の蝋燭たてをこの子に渡した
ついている火は3つとも青い 

澪「この火は消えない、そして燃え移らないからこれをしっかり見ていれば少しは落ち着くわよ」

楽「………ありがと」

澪「ん、私達はあなたを死なせたりするようなことはしないから」

舞「あ、思ったんだけどさ、あなた名前なんて言うの?」

楽「……………………楽羅…」

雪「楽羅…ね」

楽羅かぁ
綺麗な名前~
 
舞「…へっくしゅん!……澪、クッションの羽かなんかは知らないけど凄い舞ってるよ?」

澪「え?私の部屋にクッション…!?楽羅さん!?」

!?
楽羅ちゃんの周りには青い光を纏った黒い羽が舞っていた
…でもなんだろう…この羽からものすごいものを感じる…………まさか!

琉「霊力が具現化してる…?」

雪「霊力が!?」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天月視点

っ!?なんだこの霊力は、…まさか!

俺は霊力を感じ取った場所へ向かった

天「!?…キヨの家だ…」

奇跡的に零華はキヨたちに助けられたのか…

そうだ…

天「坂田あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ザッザッザッザッザッザッザッザッ

さ「天月!どうしたってうお!?キヨの家……!……この霊力…まさか!」

天「たぶん、零華はここにいる、坂田、ここに俺の上着を固定しとくから、これの匂いをたよりに全員をここに連れてきて!」

さ「おうよ!」


頼む…いてくれ!

ドンドン
天「キヨ!いるか!?ドアを開けてくれ!俺だ!天月だ!」

キィィィ
キ「おぉ!天月じゃん!どした?」

天「この辺りに青いロングヘアーの女の子いなかったか!?黒い革ジャンを着た子!」

キ「あぁ、その子なら国境付近で棘がめっちゃ刺さってる状態で俺が見つけたから今舞莉達が治療している」

天「…あぁぁぁ…よかったぁ…グスッ」

キ「えぇ!?ちょっ天月!?」

天「その子…僕らと住んでいる子なんだけど逃げてきて行方が分からなくなっちゃってて………本当によかったぁ……楽羅に合わせてくれ!」

キ「ちょっと待ってろ」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キヨ視点

あの子天月らと一緒に住んでたやつだったのかぁ
はよ帰してこよ


キ「舞莉~ってうおっ!?なんじゃこの羽は!!」

雪「キヨにいちょっと黙って!」

キ「うおぃ!その子と一緒に住んでるやつがきたの!」

澪「!?だれ?」

キ「天月。」

澪「!!??……キヨにい、天月さんどこにいるの?」

キ「玄関にいんぞ」

澪「………一緒に来て」

キ「?お、おう」




ガチャッ

澪「…天月さん…ですね?」

天「…そうだけど…君は?」

澪「…楽羅さんのことでお話があります」

天「楽羅のことで?」 

澪「お入りください…」



澪は天月を椅子に座らせ、その正面に澪も座った

澪「……楽羅さんがトラウマをお持ちになっているのは知っていますか?」

天「…トラウマは持ってる確証はあったけどなんのトラウマかは…」 

澪「……これ…」

澪はテーブルに録音機を起き再生ボタンを押した






舞『…あなたの記憶は…?』

楽『…言いたくないけどあなた達が言ったからには言わないとね…私は12のとき、前世で地球というところの東京っていう都会に社会科見学に行ったのよ…そのときに突然黒い車が私たちの目の前で止まって中から4人の黒ずくめの男が出てきて私とその場にいた男子2名を無理矢理車の中に押し込んで連れ去ったの…連れてこられた場所は暗くて周りが全然見えないとこ、男子2人の「助けて」と言う声が限りなく響いている中、私たちを誘拐した男等がニヤついてやって来て
『そっちの男2人が助かるには女1人を拷問で殺す、女を助けるなら男2人のどちらかが死ぬまで拷問する』
 と馬鹿げたこと言ったのよ 
まぁ男子は私に「頼む、俺らのために死んでくれ」と誘拐犯の前で堂々と言ってきたのよ…私は拒んだ……なのに、痺れを切らした誘拐犯は私を拷問すると言い出し、私を鎖に繋いで数え切れない程鞭で打たれた、鞭で服がボロボロになって皮膚がいろんなとこから見えてきたらこんどはいくつものナイフで傷をつけれ、切られ、殴られて痣をつくり、身体中が激痛に襲われた、男2人は私が悲鳴を上げながら痛みを堪えてる中顔をニヤつかせながら外の世界へと…日常へと戻ったのよ…そして最期、私は瀕死状態のとき左肩の下辺りに銃で撃たれて死亡……親の顔も自分の名前も分からない……………これで満足?』

琉『…なんか、辛いこと聞いちゃったね…』

澪『地球なのは同じだな…』

雪『その最期がトラウマと関係があるの?』

楽『悲鳴よ…死にたくない、苦しい、痛い、そんな思いがこめられた悲鳴が私にとっての1番のトラウマ
黄色い悲鳴でも、悲鳴は悲鳴だから思い出してしまう…』

雪『…辛かったんだね』

楽『だから…転生したのに…覚えてるくらいなら…ヒック死のうと思ったのに…そらるさんに邪魔されて逃げて来たのに…』



『『『『え、ちょっと待って、そらるさん!?』』』』

楽『…?』

琉『え、そらるさんってあの歌い手の?』

楽『……そうだけど?』

琉『マジかよ( ゚д゚)』

雪『あ、これは澪 が発狂するパターンだ』

澪『しないしない、この子が悲鳴がトラウマなんだから知っておいでする訳ないでしょ、本当は死ぬほど発狂したいけど』

雪『死ぬなよ』



ブツンッ



雪『え、ブレーカー落ちた?ちょっと様子見てくる』






楽『っハァ、ハァ…っ嫌だ、思い出したくない…暗いとこ…怖い…!』

琉『っ!ちょっ、大丈夫!?っぁ!暗いところで拷問を受けたから暗所も駄目か…!』



ブツンッ

澪「…これが楽羅さんの過去です…」

天「…ありがと、あのさ、この録音機貰っていい?他のみんなにも見せたいから」

澪「いいですよ…それと、楽羅さんが『そらるさんに死ぬのを邪魔されて逃げきた』ようですけど……そのそらるさんに1番に楽羅に合わせてやってください……あの子…もう疲れきったのと死にたい気持ちが混ざって霊力が黒い羽となって具現化しているほどなので…」

天「…!分かった、気ぃ使ってくれてありがとな」

澪「こちらこそ…」


ガチャン

キ「…お前も成長したな、澪。」

澪「私、もう16ですよ」


人ってのは成長が早いもんだな


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天月視点

ガチャン

さ「天月!零華いた!?」

天「しっ!今は楽羅で呼べ!楽羅はここにいる」

あ「よかったぁぁ…」

天「楽羅に会う前にこれ聞いて欲しいんだよ、特にそらるさん」

そ「俺…?」

天「うん、まふが1番最初に気づいたことかもしれないけど、楽羅のトラウマのこと」

そ「っ!」

天「…流すよ」









『舞「…あなたの記憶は…?」

楽「…言いたくないけどあなた達が言ったからには言わないとね…私は12のとき、前世で地球というところの東京っていう都会に社会科見学に行ったのよ…そのときに突然黒い車が私たちの目の前で止まって中から4人の黒ずくめの男が出てきて私とその場にいた男子2名を無理矢理車の中に押し込んで連れ去ったの…連れてこられた場所は暗くて周りが全然見えないとこ、男子2人の「助けて」と言う声が限りなく響いている中、私たちを誘拐した男等がニヤついてやって来て
『そっちの男2人が助かるには女1人を拷問で殺す、女を助けるなら男2人のどちらかが死ぬまで拷問する』
 と馬鹿げたこと言ったのよ 
まぁ男子は私に「頼む、俺らのために死んでくれ」と誘拐犯の前で堂々と言ってきたのよ…私は拒んだ……なのに、痺れを切らした誘拐犯は私を拷問すると言い出し、私を鎖に繋いで数え切れない程鞭で打たれた、鞭で服がボロボロになって皮膚がいろんなとこから見えてきたらこんどはいくつものナイフで傷をつけれ、切られ、殴られて痣をつくり、身体中が激痛に襲われた、男2人は私が悲鳴を上げながら痛みを堪えてる中顔をニヤつかせながら外の世界へと…日常へと戻ったのよ…そして最期、私は瀕死状態のとき左肩の下辺りに銃で撃たれて死亡……親の顔も自分の名前も分からない……………これで満足?」

琉「…なんか、辛いこと聞いちゃったね…」

澪「地球なのは同じだな…」

雪「その最期がトラウマと関係があるの?」

楽「悲鳴よ…死にたくない、苦しい、痛い、そんな思いがこめられた悲鳴が私にとっての1番のトラウマ
黄色い悲鳴でも、悲鳴は悲鳴だから思い出してしまう…」

雪「…辛かったんだね」

楽「だから…転生したのに…覚えてるくらいなら…ヒック死のうと思ったのに…そらるさんに邪魔されて逃げて来たのに…」



「「「「え、ちょっと待って、そらるさん!?」」」」

楽「…?」

琉「え、そらるさんってあの歌い手の?」

楽「……そうだけど?」

琉「マジかよ( ゚д゚)」

雪「あ、これは 澪 が発狂するパターンだ」

澪「しないしない、あなた悲鳴がトラウマなんだから知っておいでする訳ないでしょ、本当は死ぬほど発狂したいけど」

雪「死ぬなよ」



ブツンッ

!??

雪「え、ブレーカー落ちた?ちょっと様子見てくる」




楽「っハァ、ハァ…っ嫌だ、思い出したくない…暗いとこ…怖い…!」

琉「っ!ちょっ、大丈夫!?っぁ!暗いところで拷問を受けたから暗所も駄目か…!」』




天「…これが全てです」

そらまふうらさかは涙を堪えていた、自分と同じ苦しさを知っているもの同士可哀想と思ったからだろう
涙もろいあるふぁきゅん。なんて楽羅のトラウマを知った瞬間大粒の涙を出した
他のみんなも表情は凍ってた

そ「……黙ってたんだ…1人で抱え込んで…」

ま「なんでっ…気づいてやれなかったんだろう…」

そ「…天月、楽羅のところに連れてってくれ」

天「はい、…覚悟しといてください…」

キィィィ

天「キヨ…「ぎゃぁぁぁぁ!」

そら&月「!?」

キ「お前らァァ!なにしとんじゃい!」

雪「んなこと言ったって楽羅ちゃんの羽がやべぇんだよ!」

舞「もう澪の部屋の床埋めつくしてるよ!」

琉「むり…私こーゆーのアレルギー…」

キ「あ!天月!楽羅って子ここにいる!」

そ「…行くぞ」




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
楽羅視点

…………羽…凄い量………
次はどうやって死のうかな…

たぶん今私の顔は凄いことになっているだろう。顔が真っ青で目に光がなく、まるで失望しきった顔のようだと思う

キィィィ     バタンッ

カツ  カツ  カツ  カツ


ん…?足音……澪さんかな…?

そ「…楽羅。」

……そらるさん…?

そ「こんなところで何してんだよ、帰んぞ」

楽「………………………今更…帰れない…帰る場所なんてない、帰る場所も居場所もない私に生きてる理由なんてない…」

お願い…死なせて……現れて来ないで……

そ「楽羅…いや、零華。俺がお前に零華って名前をつけた理由を覚えているか?」


………覚えていますよ…憧れのあなたからつけて貰った名前なんですから……

そ「零華の零は記憶がないならあの屋敷でゼロから始めていくっていう意味……でもあの時俺はこの零にもう1つ理由を作ったんだ…………………始めるのがあの屋敷だから終わるのも、帰ってくる場所もあの屋敷なんだよ…誰もお前を必要としないやつなんて屋敷に住むやつはいない!お前の帰ってくる場所はちゃんとあるんだよ!」



っ!そんなの…!
今考えた言い訳にしか聞こえない!


そ「…それと、お前の前世のこと、死因、トラウマのことについて全部聞かせてもらった」

楽「っ!そんなの…そらるさんが知ったところで…それに、それ知ったんなら私が死にたいってこと分かってるでしょ…!?」

私はそらるさんの胸ぐらを掴んだ

その後そらるさんも下を向いて、私の胸ぐらをゆっくり掴んだ

そ「……お前が初めて俺にキレたとき、死ぬ覚悟なんてとっくにできてる、傷なんかいくらでもつくってるって、俺と似たような人生歩んでんなら俺が……同じ辛さ、苦しさを知っている俺がお前を守ってやるって決めたんだよ!!!!!だから死なせたくないんだよ!!」

楽「っ!」

嘘……………!

そ「悪かった!脅しみたいなことをして!お前に死んでほしくなくって…!本当にごめん!だから…死ぬなんて言うなよ………守ってやるから…!」




結局、私が1番分かっていなかった
今までみんなが私にしてくれた事、私に対しての想いを…なんにも知らなかったっ!



ごめんなさい……!


楽「うぅぁ…ごめんなっさい!そらるさん…!私っ グスッなんにもヒックしらないのにっっご、めヒックあぁぁぁ……」

私は下を向いて泣きながら謝った
まだ謝り足りないぐらいだ

下向いてて気づいたけど、床を覆い尽くしていた黒い羽が私の身体に徐々に入って行くのが見えた
霊力が凄く増えた感じがした
やっぱりこの羽私の霊力が具現化したやつだったんだ…そらるさんに対しての負の感情が具現化して真っ黒な羽だったのかな……


そ「俺も悪かった!お前を守りたくって言ったことがお前を苦しめるようなことにしちまって…うぁぁ……」


私達はお互いの胸ぐらを掴みながらただひたすら謝った…





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??視点


チッ
消えてくれないな~あの女、あの時強制的にあの女の脳裏にモンスターの悲鳴を強化した映像を送り込んだのに…めんどくさいこときまわりないね~

そらるさんも大変なのに…ちゃーんと、そらるさんを愛してるこの私があの女を消してそらるさんをメロメロにさせてやるんだから♡

待っててね、私の王子様♡



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うpコメ

はい、遅れてしまい申し訳ございませんでした!

以上!

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