何故か異世界に転生した女子高校生が刀で最強を目指す

八雲こいし

1話 何故転生したし‼︎

 遠藤えんどう 夢華ゆめか 普通かどうか知らないが立派な女子高校生だ。彼女は今授業中にも関わらず寝ていた。
 原因は、何を言ってるのか分からない英語と言う地獄の授業だ。
 夢華にとって英語とはただの睡眠学習でしかない。

夢華(あ〜〜今日も何言ってんのか分からない英語を聴きながら寝るかぁ〜〜)

 そして夢華は夢の中へ…………



???

 夢華が次に目が覚め見た光景は、教室ではなく、自然豊かな森だった。

夢華「え?ここ……どこよ?……あ〜〜私まだ夢見てるのね〜〜。じゃあほっぺをつねれば!!」

 夢華は頬をつねって痛みで夢から目覚めようとしたが、痛みを感じてもいつもの教室には戻らない。

夢華「イテテ……ゆ、夢じゃ…ない?」

 しばらく放心中

 夢華は改めて自分の身なりを確認した。厚布の服にマント。手は指ぬきグローブで、足はブーツだ。そして腰には太刀と脇差しの日本刀が装備されていた。

夢華「ふむ……これは……夢の異世界!!……んな事ある訳無いか。新手のドッキリかな?私が寝てる間にどっかに移送してクラスメイトの女子達が私にこんな服とかを着せたとか……いや、それは無理だよねぇ。はぁ……どうやって帰ろう」

 背後の雑木林からガサガサッと言う音が聞こえた。夢華は音がした背後を振り向くと何かがいた。全身が緑色皮膚に耳はとんがっており、右手に剣、左手に盾を持った何か。夢華には見覚えがある空想のはずの生き物だった。

彩「ゴブ…リン ︎」

 ゴブリンは奇声を発して夢華に向かって走って来た。剣を振り上げながら。
 夢華は腰の太刀を抜こうとしたが上手く抜け無い。

夢華「何で抜け無いの?時代劇とかじゃ簡単に抜けるのに!?」

 夢華は太刀を抜くのを諦め、太刀より短く抜きやすい脇差しを抜いた。
 ゴブリンは剣を夢華の頭に剣を振り下ろした。夢華は脇差しで剣を受け止めた。
 夢華「ぐぅぅぅ……手首が痛い。武士はこんな痛みに耐えなが刀で攻撃を防いでいたの!!」

 夢華は刀で受け止めた時の手首の痛みで顔を歪ませた。
 ゴブリンは二撃、三撃と剣を何度振り下ろして来た。その度に脇差しで受け止めるが、手首の限界が来るのは早かった。六撃目についに痛みに耐えれず脇差しを落とした。そして受け止める物が無い夢華の頭に剣が振り下ろされた。
 夢華は目を瞑って死を覚悟した。

夢華(あ、あれ?生きてる?)

 夢華は恐る恐る目を見開くと、ゴブリンが仰向けの状態で倒れていた。口には矢が刺さっていた。恐らくこの攻撃で死んだようだ。

夢華「だ、誰かが弓矢で助けてくれたって言う事?」

 夢華は辺りを見回すが人影はどこにも無い。そして夢華は大きな声で助けてくれた誰かに感謝の言葉を発した。

夢華「誰かは知りませんが、助けてくれてありがとございます!!」

 すると自分の足元に矢が飛んで来た。何かの紙が結ばれていた。
 夢華がそれを拾って見てみると地図のようだ。現在地にマークが表示されている。どうやら使用している人の現在地を教えてくれる魔法の地図のようだ。しかも日本語だ。
 夢華は地図を見て現在地から1番近い町に行こうと考えた。その町はカタカナで書かれていた。

夢華「えぇっと町の名前は〜〜モニュメン」

こうして、訳も分からず何とか生き伸びて最強を目指す夢華の旅は始まった。

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