異世界転生 〜奴隷からの成り上がり〜

ぴえろ

勝敗

「うおぉぉぉぉぉ!!!!!」
試合開始の合図がなった途端にジルは剣を大上段に構えながら突っ込んできた。

(こいつ、力押しで今の地位を手に入れたっぽいな。攻め方が単調すぎる。それとも他に何かあるのか?)

そう考えながら俺はその攻撃を左へと受け流した。

「避けてんじゃねぇよ!!とっととくたばれや!!」

「嫌です。というか貴方みたいな人に敬語を使うのはそろそろ辞めようと思うのですがよろしいですね?」

「はっ!好きにしろや!そんでくたばれ!!」

「だから嫌だっていってんだろ!!」

そのあとも俺はジルの攻撃を全て受け流していた。すると、

「この雑魚が!!避けてばっかじゃ勝てねぇぞ?」

「お前の攻撃なんか誰が当たるかってんだ、あんな見切りやすい大振りでしか攻撃できない雑魚が」

「だったらこういうのはどうだ?これでも食らってとっとと負けを認めろ!!」

そう言うとジルは剣を天に掲げた。

「我が剣に宿りし力を今解放する!この俺に力をよこせ!」

するとジルの持っていた剣が稲妻を纏い始めた。

「これがこの剣の力だ!てめぇもこれでおしまいなんだよ!!」

そしてまた、懲りずに突っ込んできた。
しかし、今度は俺が避けたと見るとジルは、剣に纏っていた稲妻を俺に向けて放ってきた。

「我が敵を打ち滅ぼせ!」

すると稲妻が俺に向かって一直線にとんできた。

「それも避けるのかよ...
避けるのが上手いんだな!ならこれはどうだ?」

ご自慢の雷撃もかわされたと見ると、今度は剣だけではなく鎧にも稲妻を纏い始めた。そして、突っ込んできた。しかし、今までの攻撃とは明らかに速度が違う。稲妻の力で自らを加速して、超高速で間合いを詰めてきた。

「これで終わりだぁぁぁぁぁ!!!!!」

「嫌だね」

そう言うと俺は大鎌を下から上に切り上げた。

「えっ?な、何が起きたんだ?」

ジルはそう言いながらのそのそと起き上がってきた。

「お前の速度を利用してお前を転ばせた。その速度が仇になったな」

「俺を転ばせたぐらいで調子に乗ってるんじゃねぇぞ!!!このクソがぁぁ!!!」

ジルは案の定逆上して突っ込んできた。それを今度は頭から地面に叩きつけた。
するとジルは、1度大きく体を仰け反らせ、その後、ピクピクと痙攣していた。

「え?あ、え?試合...終了?っ!!!
試合終了!!!!なんと!勝者は編入生レヴィン!!!あの雷帝を打ち破ったぞ!!なんということでしょう!!圧倒的な勝負でした!!」









えっと、自分の都合で投稿を長期間休んでしまい申し訳ありませんでした。今後はボチボチ投稿して行くと思いますので、皆様、今後も応援の程をどうぞよろしくお願いします。

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