異世界転生 〜奴隷からの成り上がり〜

ぴえろ

面倒な出来事

「さて、授業を始める前に君達に紹介しなければならない生徒が1人いる。来なさい」

「失礼します、この度この王立魔法学院に編入することになりました、レヴィンと申します。今後はこのクラスで皆様と学ぶ事になりますので、よろしくお願い致します」

ついさっき考えた挨拶をすると、途端に教室の生徒達がざわつき始めた。

「おい、あいつ貴族じゃねぇのか?」

「そうみたいだな、なんであんなやつがこのクラスに」

大半がこのように俺の事を批判する声だった。さて、どうしたものかと考えていると1番後ろの席に座っていた、いかにもプライドの高そうな女子生徒が

「ふん!下らない!貴方達、静かにしてくださる?それとも弱い負け犬らしく吠えているのが好きなのかしら?」

(うっわ〜、えげつねぇ。こいつ嫌われてんなぁ)
理由が直ぐに分かるぐらい周りの視線がきつくなって、その女子生徒を睨んだ。

「・・・っち、あいつまた上からものを言いやがって」

「確かにうぜぇけどよ、仕方ねぇよ。あれだけ強けりゃ俺だってそうしてるさ」

「あぁ!お姉様!踏んでください!」

若干訳の分からない事を言っている生徒もいたが、この女子生徒は相当強いらしく、周りの生徒からも一目置かれているようだった。

「わたくしの名は、ハワート・セシルよ、よろしくお願い致しますわ、レヴィンさん」

「はい、こちらこそ・・・」

俺がセシルに挨拶を返そうとした時、面倒くさそうな男子生徒が

「おい!待てよ!なんでこんな奴と同じクラスなんだ?貴族でもねぇのによ!」

「・・・では、私はどうすれば良いのですか?」

「はぁ?そんな事も分かんねぇのか?このクラスに居たいなら俺と1対1で勝負しろや!それが嫌ならこの学院を辞めろ」

「はぁ、わかりました。戦えばいいんですね?」

「そういう事だ」

「いつにしますか?私は今からでもいいのですが」

「なら話は早い、第1闘技場が空いてるからそこでやろうや」

(こいつほんとに貴族か?口悪過ぎだろ)
というわけでこの口悪貴族君と戦うことになりました。

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