異世界転生 〜奴隷からの成り上がり〜

ぴえろ

再会

「え?ここが私の部屋ですか?」

「えぇ、そうですけど・・・何がご不満でもありましたか?!そうでしたら直ぐに広いお部屋に交換してもらいましょう!」

「いえいえ!とんでもない!逆ですよ、逆!俺には広すぎる部屋だと思うんですが・・・」

「ふふっ、なら良かったです!」

「ん?何かおかしい事言ったか?」

「レヴィン、口調が崩れてますよ?驚き過ぎて崩れました?ふふっ」

「っ!!失礼しました!まさかこんな広い部屋を頂けるとは思ってもおらず、あまりの広さに動転していました!」

「そんなに謝らないで下さいね、あと、口調は崩してもいいですよ?」

「・・・分かった。こっちの方が楽だしな」

「その言葉使いの方がしっくりきますね」

「私もそう思っています、リリアーナ様」

「ところで、この後俺はどうすれば?」

「ええっと、この後学院長に挨拶をしてから配属されるクラスに行って挨拶、それで終わりですね」

「え?そんなことでいいんですか?!授業とかは?」

「ありませんよ?転入生が来る時は授業はなしになって、その日は転入生との交流会が開かれるんですよ?」

「・・・マジか」

「・・・マジです」

「分かった、とりあえず学院長にいくか・・・」

「えぇ!そうしましょう!」

「あぁ、そうそう!リリアーナ様、ミーシャ様、」

「なんですか?」

「なんでしょう?」

「俺が口調崩してるから、2人も口調は崩して欲しいんだが・・・なんかこう、俺だけ口調崩してると、ね?」

「わかった、ではレヴィンと呼ばせてもらおう。私のことはミーシャで構わん」

「りょーかい、ミーシャ」

「では、私もリリアーナで構いませんわ、レヴィン」

「ここまで来てるしもういいや、リリアーナって呼ばせてもらうぞ?」

「構いませんよ」

「よし、じゃあ改めてよろしくな、ミーシャ、リリアーナ!」

「えぇ、よろしくね、レヴィン!」

「こちらこそよろしく頼む、レヴィン!」

「そんじゃ、学院長室に行くか」







「失礼します、本日よりこの学園に編入することになりました、レヴィンです!」

「入りなさい」

「失礼します!」

「さて、君がレヴィンだね?」

「はい、先程も申し上げましたが、本日よりこの学園に編入することになりました。よろしくお願いします!」

「そんなに硬くならなくていいよ、レヴィン。そもそも俺達はお互いを知っている」

「え?」

「忘れたかい?俺はジークベルトだ」

「え?!嘘だろ!?お前、本当にジークなのか?!」

「ほんとにジークだよ、レヴィン。久しぶりだな!」

なんと学院長はジークベルトでした。めっちゃ意外なんだが・・・

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