異世界転生 〜奴隷からの成り上がり〜

ぴえろ

悩み

「駄目だ、いい案が浮かんでこない」

俺は竜王に負けて、逃げ出してから約1週間ほど考え続けている。

「しっかし、竜王の奴、あんなの反則だろ!もー!ほんとにどうすりゃいいんだよ!俺がこっちの世界に転生してから約10年ぐらい過ぎてるけどさ、あれは無しだわ」

そう言って仰向けに寝転がり、空を見上げた。竜を探したが、やはりそう簡単に見つけることは出来なかった。

「竜王に勝つにはやっぱりレベルを上げないとな〜。今だいたい700前後まできてるし、もう少しレベル上げを続けた方がいいのかもな〜」

そう言うと俺は洞窟の中に戻って行った。




「ふあぁぁぁ〜、よく寝たな。洞窟の中でも慣れれば結構寝れるな」

俺がこの洞窟に来てから1週間ほど経っている為、洞窟生活にも慣れてきた。最初はゴツゴツした地面のため寝れずに睡眠不足だったが、今ではぐっすりと寝れるようになった。

「飯食ってから魔法の練習と筋トレ、そんでから竜を探しに行くか」

これが最近の俺の1日の過ごし方だ。
起きたら昨日倒した竜の肉を食べて、黒魔法の練習をして、より効率よく大鎌を扱えるように筋トレ+スキル(剣術早熟)の訓練、
それを終えてから次の日の食料を調達しに行くといった感じだ。

「一旦この谷を出てどこか近くの街に行くのもいいかもしれないけど、竜王が逃がしてくれるはずもないよな〜。
というか武器はあるからいいけど防具が欲しい。前回作った防具はもう既にボロボロに壊れてるし、俺には加工技術がないから上手く作れない。何とかしなくちゃな〜」

そんな事を言っている間に竜が巣穴に潜っていくのを見つけた。
俺は気付かれないように忍び寄り、背後から一気に脳天を突き刺した。やはり一撃で仕留められる。

「流石に弱いな。レベルも上がらなくなってきたし・・・
というか、この谷のレベル差おかしいだろ!この谷にいる竜がレベル差抜きにしても200〜300位なのに竜王だけカンストって・・・
攻略させる気ないだろ、この谷を。出来れば竜王より弱くて竜より強い敵いないかな・・・
よし、なら明日はちょうどいい敵を探しに行くか。ついでにこの谷を抜け出せるかも検証してみよう。もうこの谷の肉は飽きた。野菜とか果物とかが食べたい。出来ればパンと米も」

明日の目標を決めた俺は手早く飽き始めた肉を使って晩飯の用意をし始めた。

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く