異世界転生 〜奴隷からの成り上がり〜

ぴえろ

レベル上げ

目を覚ますと太陽が頭の真上に来ていた。

「もう昼過ぎか、流石に寝すぎたな。少し体がだるい。だが、とりあえず今日は1度竜王の所まで行くか」

俺は昨日決めた目標を確認して、朝食兼昼食をとることにした。とは言っても昨日倒した竜の肉だけどな。
今日はステーキにした。たまたま近くの岩壁に岩塩があったから味付けには困らなかった。

「うん、美味い。この竜の肉だけで食料は足りるな。だが、この量は流石に持ち運べないしな。勿体ないがここに捨てるしかないな」

俺は食べ終わると出発した。
そして今は竜を探している。レベルが上がることでどれだけ強くなったのかと、このレベルで竜を倒せるのかを検証するためだ。

「しっかし、本当にこの谷は広いな。行きは馬車の中だったからよく分からなかったが、最奥の門が全く見えてこない。
あと、竜が見当たらない。昨日結構いたのにな」

しばらく歩いていると左の岩壁に大きな穴があった。多分竜の巣と見て間違いないだろう。
穴に入ってしばらく進むと竜がいた。起きている竜と戦いたかったのだが、残念ながら寝ているようだった。仕方ないから一撃で仕留めようと、竜の頭の方へ回り込もうと地面を見たらそこには骨があった。しかも人骨だ。

「うわ、まじか。周りに鎧とか剣とかの武器や防具がないから多分俺と一緒にいた奴隷の誰かだろうな。
ちっ、見たくないもの見せやがって」

そう呟くと俺は竜の頭に刀を差し込んだ。
ステータスボードを確認すると150から200に上がっている。結構切りがいいな。最初の方だからか。しかし、50も上がるか。もう少し低いと思っていたが、ここの竜はだいたい同じレベルではないようだな。
俺はそのまま竜の巣をでた。またしばらく進むと今度はちょうど空から降りてくる竜に出会った。

「よしっ!いたぞ!今度こそ試してやる」

そう言って俺は腰から双剣を抜くと走り出した。竜もこちらに気がついて咆哮を上げながら突進してきた。そのまま食いつこうとしてきたので右に避け、首元を切りつけた。すると、そのまま地面に倒れ起き上がってこなかった。

「嘘だろ?こんなにあっさり倒せるのか?それになんだ?俺のスピードは、物凄く早く反応できるようになっていたな」

それからはこれは強いと確信してレベル上げをすることにした。

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