テンプレ幼なじみに俺は憧れを抱かない

九夜空猫

第31話 修学旅行一日目

進side

修学旅行1日目

「やっと、着いた…… 」
京都に着きました。

疲れた……。
具体的な描写は面倒くさいので省かせてもらうが、飛行機内でいつものごとく、亜梨須と妃愛蕾さんに、3人席で挟まれた俺。
(教室の席を元に座る場所は割り当てられているので当たり前なんだけどね。)

そして、そこにいつものごとく突き刺さる男共の憎悪と羨望が混ざった視線。

「ちくしょう……。なんで、毎回あいつばかり……」
「あいつだけは、許せん」
「天羽、死すべし。慈悲はない」
「·····天羽、夜道には気をつけろよ」
「なあ、この間、手芸部に作ってもらった天羽人形、買うやついるか? 
·····今なら、針も付けるぞ」

怖い。
まじで怖い。
特に後半、お前ら何するつもりだよ。


まあ、そんな感じだった。




飛行機から降りた俺達はバスに乗って初めの目的地へと向かった。

そこは、大して興味がない俺ですら知っている京都の名所の一つ清水寺だ。


生徒たちは自由に見てまわっている。

俺は、今の季節に綺麗な紅葉を見て楽しんでおります。
寺には興味がなかったけど、この紅葉を見るのはなんか落ち着くね。


その後、金閣寺、晴明神社をまわった。

いや、なんか、もう特に語るようなことは無かったので割愛します。



***
「おーい、皆で枕投げしようぜー」

「よっしゃ! やるか! 」

そして、唐突になんの脈絡も無く始まった枕投げ。

って、おい、こっち投げてくんな。お前ら。
テンション高すぎるだろ。

現在、宿泊先である旅館に居ます。
夕食も食べ終わった就寝前の時間帯、俺の、いや、俺達の四人部屋にしてはとても大きく感じられてた部屋には、クラスメイト達が集団で押しかけて、もはや、定員オーバー所の話じゃ無くなっております。

てか、これ俺のクラスの奴らほとんどいない?

かなり混みあった状態で修学旅行の上がったテンションで枕投げなんか始めるから、一種の乱闘騒ぎみたいになっている。


うわ、きっつ。

俺、こういうのはパスです。


そっと、俺は人の間を掻き分けて、部屋から抜け出した。


消灯までは、まだ今しばらく時間があるので、あいつらはそれまで出ていってくれないだろうし、消灯ギリギリまでどこかに行ってるか……。


確か、この旅館の庭に出れるんだったかな?
そこを散歩でもしてくるかー。





「テンプレ幼なじみに俺は憧れを抱かない」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く