テンプレ幼なじみに俺は憧れを抱かない

九夜空猫

第5.5話 彼にあってはならない放課後

それは突然のことだった。

「あの、長浜先生、それだったら私から希望したい人がいるんですが……」

「そうなんですか?えっと、誰でしょうか……」

「天羽進くんです」

ふえ?
えええええーー!!
いきなり仕掛けてきた!?
どんだけ、積極的なのよ!
妃愛蕾さんは!

私が進のほうを見るのと同じくらいのタイミングでみんなも一斉に進の方を見た。
そのため、進がびくっと反応した。

「あ、そうなんですね〜。
分かりましたー。じゃあ天羽くん、放課後、案内任せましたよ〜」

隣で進と妃愛蕾さんがなにか喋っている。
どうやら、この後の放課後のことについてらしい。
それにしても、進がこんな簡単に受け入れるなんて、なんて、大胆な手に出たのかしら、
妃愛蕾さん……。

帰りのSHRが終わり……、
私はこっそり、進と妃愛蕾さんのあとを付けて行った。

そして、衝撃が走った。
なんと、私が少し目を離して、もう一度見つけると、2人は名前呼びをし合っていた。
それになんだか、物理的に距離が近い。
急に接近し過ぎじゃない!?
2人って今日あったばかりよね!?
妃愛蕾さんはまだわかるけど!
進が私以外の女子を名前呼び……。


私は少しの間呆然としていた。


そして、気がついた時には2人ともおらず、
外は夕焼け色に染まっていた。


「もう、帰ろ……」
私はその夜なかなか寝付けなかった。


もう、進の馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!




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