テンプレ幼なじみに俺は憧れを抱かない
第4.5話 転校生(裏)
―――遅い。
進がSHR10分前になっても起きてこない。
これは、完全にまだ寝てるなぁ。
うん、仕方がない。私が起こしに行こう。
別に私が起こしたい訳じゃなくて、
進を待って私がSHRに遅れるのが嫌なだけなんだからね!
あ、そういえば、幼なじみが起こしに行くというイベントはよく見るのに、なぜか、今までやったこと無かったなぁと私は思った。
 
うん、ついでに、それっぽい起こし方で起こそ……。
私は彼の部屋のポストから鍵を取り出し、彼の部屋の鍵を開けた。
え?どうして、進の鍵の場所を知ってるのかって?
それは幼なじみだからよ。
幼なじみなら鍵の場所ぐらい知ってて当然よ。
―――当然よね?
ん、やっぱりまだ寝てた。
さてと、どんな起こし方にしようかなー。
あ、そうだ!
確か……、こうやって、
「はやく、起きなさーーーーい!」
私は助走をつけて、彼の寝ている布団に向かって、勢いよく飛び込んだ!
***
うぅ、ちょっと怒られた……。
さすがに、やりすぎたかな……。
進に嫌われていないといいなと私が思っていると進が来て、
「早く、行くぞ!」
と、声を掛けてくれた
もう、怒ってないみたいだ。
よかったぁ……。
学校に着き、
SHRが始まった。そして、転校生が来たことを知った。
そして、転校生が入った時私はとてもびっくりした。
なぜって、とっても、可愛かったからだ。
色々な美少女(二次元)を見てきた私でさえ、一瞬自分が夢を見ているんじゃないかと疑うレベルの可愛さ。
その時、ふと進のことが気になった。
進はあの娘のことどう思ったのだろうと。
進の方を見ると、
口を半開きにして、惚けていた。
なによ!その反応!
見とれてんじゃないわよ!
むむぅ……。
私が頬を膨らませていると、
いつの間にか、自己紹介は終わっていて、
そして、
彼女はこちら、正確に言うと私の隣の進の方へと向かってきて、
進に向かって、
「これから、よろしくね!」
と、女の私でさえ、キュンとするレベルに可愛い笑顔を向けられていた・・・・・・。
進の顔はこちらからよく見えなかったが、
たぶん、私と同じようにドキドキしていただろう。
悔しいーーーー!!
進は私の幼なじみなのにぃぃぃー!!
いいもん!
絶対に進はあなたなんかに渡さないからね!
こうして、亜梨須の誰と戦っているのか分からない、恋愛バトルは幕を切って降ろされたのであった……。
「テンプレ幼なじみに俺は憧れを抱かない」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
ぼっちの俺がギャル風美少女に好かれた件について
-
108
-
-
血が繋がってないからあなたに恋してもいいよね
-
72
-
-
後輩は積極的
-
91
-
-
リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて
-
95
-
-
非リア充の俺がまともに恋なんてできるはずがないと思った
-
107
-
-
新たな恋は突然に
-
28
-
-
好き同士ってめんどくさい
-
58
-
-
地味な俺がなんでモテるの!?
-
222
-
-
俺の人生設計に幼馴染みが居た結果・・・
-
21
-
-
猫好き高校生と人間になった三匹の美人三姉妹
-
81
-
-
担任がやたらくっついてくるんだが……
-
225
-
-
俺の彼女は学園のアイドル!?
-
78
-
-
僕と彼女たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。
-
465
-
-
俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
-
468
-
-
幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら疎遠だった幼馴染が怖い 〜学年のアイドルが俺のことを好きだなんて絶対に信じられない〜
-
71
-
-
俺の周りの女性は全員美少女なんだが必ず何か重大な欠点がある!
-
78
-
-
陰キャラな妹と陽キャラな幼馴染の仲が悪すぎるんだが
-
210
-
-
男女比1:599
-
61
-
-
義妹との生活が始まりました
-
28
-
-
先輩はわがまま
-
352
-
コメント