テンプレ幼なじみに俺は憧れを抱かない
第2話 俺の日常〜登校〜
進side
「あ、やっと来た。 早く、学校に行くわよ!」
玄関を開けるとそこには黒髪ロングの美少女様がいた。
あ、別に俺の頭がおかしくなったわけじゃないからね? 
こいつは、俺の同級生の松原亜梨須
小学校の頃からの仲である。
いわゆる、幼なじみと言うやつだ。
自宅からやや遠いこの寮にどうして、こいつがいるのかと言えば、まあ、一緒の高校に入って、寮でのお隣さんだからにほかならない。
あ、ちなみにクラスでの席も隣だったわ。
席替えをすると昔からかなりの頻度で席が隣合うんだよなあ。
うん、もし今この場面を見ている人がいたとすれば、めちゃくちゃ羨ましい光景に思えるだろう。
俺だって、今の自分のこと見たら
よく、それでお前学校行きたくないとか言えんなぁ! とか思うしね。
確かにこいつ、かなり可愛いと思います。
ずっと一緒にいる幼なじみの俺ですら、そう思うのだから他の人から見たら、もっとそうなのではないかと思う。
「なにぼさっとしてるのよ? 早く行きましょ。遅れちゃうわ」
「あぁ……」
しかし、こいつ結構酷いんだ。
何が酷いかと言うとな、
「そうそう、今日の私の出迎え方良かったでしょ? 昨日はあんたを置いて早く学校に行ったけど、今日はあんたをわざわざ待ってあげたんだからね? ギャップ感じない? 
やっぱり、ギャップって私、大切だと思うのよね! ふとした瞬間に見せる優しさとか!やっぱり美少女はそうあるべきよね」
はい、こういう所ですよ……。
どうしてこうなってしまったのか……、
昔、中学二年生ぐらいまでは普通に良い奴だったんですよ。
可愛くて、優しくて、
俺が何度ドキドキしたことか……。
しかし、あれは忘れもしない。夏休みが始まってすぐのこと
俺の部屋にあったライトノベル(ラブコメ)を見てから、変わってしまった……。
「進はもしかして、こういうのが好きなのかな……」
 
その時に確かこう言っていた気がする。
ちなみに、その時見ていたラノベは高飛車でお金持ちな金髪の美少女(ドS)が、主人公(ドM)を色々といじめてラブラブしている話だった。
 
いや、あの時は俺もどうかしてましたよ。
一時期すごい、ラノベにハマっていたんだが、あれに手を出して、ラノベは読まなくなってしまった。あれ、俺にはハード過ぎたわ……。
あれを、読んだあと亜梨須は、
夏休み中、一度も会うことは無かった。
  
そして、夏休みが終わり、学校に通う頃になると、こうなっていましたとさ。
誰が予想できるかぁ!!!! 
いや、俺になんか、物凄い責任があるのはわかるよ。
でも、普通ここまでならないだろ……。
しかも、未だにあの時亜梨須が言っていた言葉の意味がわからない。
俺がその作品を好きだからってどうしてそうなるんだよ。
しかも、その作品トラウマになるレベルで好きじゃないし……。
それ以来、亜梨須はライトノベルを読み、
アニメを見まくり、ギャルゲーにはまり、
今じゃ、俺にはよくわからないレベルにまで達している。
まあ、こうして、俺の幼なじみである、残念美少女松原亜梨須は生まれたのだった。
***
「ねえ、聞いてるの? 進。どうだった? 
私の美少女幼なじみっぷりは?」
「あぁ、うん。いいんじゃないかなあ……」
「良かった! じゃ、また別のシチュエーションを考えるね!」
「あぁ、はい。」
うん、ほんとに残念だ……。
普段から松原亜梨須はおれにちょくちょく色々なシチュエーションを仕掛けてくるのである。
うん、普通にドン引きですよね。
他の人の前では、ほんとに普通の美少女なのになあ。つうか、俺にこんなこと、やってなんの意味があるんだよ……。
ほんとにそこがよく分からない。
まあ、こうやって、俺の残念すぎる登校は毎日行われるのであった。
    
***
   亜梨須side
「(ふふっ。これで、また少し進の好きなキャラに近づけたかな。色んな美少女キャラクターさん見て、研究した甲斐があったよ!
しかも、今日は進に良いって言われたし!
進私のこと可愛いって思っててくれてればいいなあ……。)」
今日も松原亜梨須の恋心は空回りするのである。
「あ、やっと来た。 早く、学校に行くわよ!」
玄関を開けるとそこには黒髪ロングの美少女様がいた。
あ、別に俺の頭がおかしくなったわけじゃないからね? 
こいつは、俺の同級生の松原亜梨須
小学校の頃からの仲である。
いわゆる、幼なじみと言うやつだ。
自宅からやや遠いこの寮にどうして、こいつがいるのかと言えば、まあ、一緒の高校に入って、寮でのお隣さんだからにほかならない。
あ、ちなみにクラスでの席も隣だったわ。
席替えをすると昔からかなりの頻度で席が隣合うんだよなあ。
うん、もし今この場面を見ている人がいたとすれば、めちゃくちゃ羨ましい光景に思えるだろう。
俺だって、今の自分のこと見たら
よく、それでお前学校行きたくないとか言えんなぁ! とか思うしね。
確かにこいつ、かなり可愛いと思います。
ずっと一緒にいる幼なじみの俺ですら、そう思うのだから他の人から見たら、もっとそうなのではないかと思う。
「なにぼさっとしてるのよ? 早く行きましょ。遅れちゃうわ」
「あぁ……」
しかし、こいつ結構酷いんだ。
何が酷いかと言うとな、
「そうそう、今日の私の出迎え方良かったでしょ? 昨日はあんたを置いて早く学校に行ったけど、今日はあんたをわざわざ待ってあげたんだからね? ギャップ感じない? 
やっぱり、ギャップって私、大切だと思うのよね! ふとした瞬間に見せる優しさとか!やっぱり美少女はそうあるべきよね」
はい、こういう所ですよ……。
どうしてこうなってしまったのか……、
昔、中学二年生ぐらいまでは普通に良い奴だったんですよ。
可愛くて、優しくて、
俺が何度ドキドキしたことか……。
しかし、あれは忘れもしない。夏休みが始まってすぐのこと
俺の部屋にあったライトノベル(ラブコメ)を見てから、変わってしまった……。
「進はもしかして、こういうのが好きなのかな……」
 
その時に確かこう言っていた気がする。
ちなみに、その時見ていたラノベは高飛車でお金持ちな金髪の美少女(ドS)が、主人公(ドM)を色々といじめてラブラブしている話だった。
 
いや、あの時は俺もどうかしてましたよ。
一時期すごい、ラノベにハマっていたんだが、あれに手を出して、ラノベは読まなくなってしまった。あれ、俺にはハード過ぎたわ……。
あれを、読んだあと亜梨須は、
夏休み中、一度も会うことは無かった。
  
そして、夏休みが終わり、学校に通う頃になると、こうなっていましたとさ。
誰が予想できるかぁ!!!! 
いや、俺になんか、物凄い責任があるのはわかるよ。
でも、普通ここまでならないだろ……。
しかも、未だにあの時亜梨須が言っていた言葉の意味がわからない。
俺がその作品を好きだからってどうしてそうなるんだよ。
しかも、その作品トラウマになるレベルで好きじゃないし……。
それ以来、亜梨須はライトノベルを読み、
アニメを見まくり、ギャルゲーにはまり、
今じゃ、俺にはよくわからないレベルにまで達している。
まあ、こうして、俺の幼なじみである、残念美少女松原亜梨須は生まれたのだった。
***
「ねえ、聞いてるの? 進。どうだった? 
私の美少女幼なじみっぷりは?」
「あぁ、うん。いいんじゃないかなあ……」
「良かった! じゃ、また別のシチュエーションを考えるね!」
「あぁ、はい。」
うん、ほんとに残念だ……。
普段から松原亜梨須はおれにちょくちょく色々なシチュエーションを仕掛けてくるのである。
うん、普通にドン引きですよね。
他の人の前では、ほんとに普通の美少女なのになあ。つうか、俺にこんなこと、やってなんの意味があるんだよ……。
ほんとにそこがよく分からない。
まあ、こうやって、俺の残念すぎる登校は毎日行われるのであった。
    
***
   亜梨須side
「(ふふっ。これで、また少し進の好きなキャラに近づけたかな。色んな美少女キャラクターさん見て、研究した甲斐があったよ!
しかも、今日は進に良いって言われたし!
進私のこと可愛いって思っててくれてればいいなあ……。)」
今日も松原亜梨須の恋心は空回りするのである。
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