一つの世界で起こる、万の人々が紡ぐ数多くの物語。書物に残された文字は、忘れられた歴史の記録を残す。

秀典

3 王道を行く者達9

戦争から十七年後、船で別の大陸を目指すリーゼ達…………


リーゼ(赤髪の勇者?)        ハガン(リーゼの父親)
マッド(元司祭)           ガットン(船の船長)


 とある宿屋の一室で、リーゼはリサに、お話をしに来ていた。

「あら、リーゼちゃんどうしたの?」

 リサは椅子に座ってくつろいでいる。
 これはチャンスと、リーゼはプレゼンとに持って来た物を、背中の後ろに隠した。

「あの~リサさん、プレゼントがあるので、ちょっと後を向いて目を瞑って貰えないですか?」

 リサには此処で退場してもらおうと思っている。

「プレゼント? 何かしら? 分かったわ、目を瞑ればいいのね?」

 リサが椅子ごと後に向き、リーゼが言った通りにその目を瞑った。
 それを確認すると、リーゼの後ろ手には太いロープが握られていた。
 一度縛ってしまえば、簡単には切れそうもないロープだ。
 リーゼのきらりと光る眼が、リサを狙っていた。

「絶対、振り向かないでくださいね」

「ええ」

 チャンスが来たと、気づかれない内に縛り上げようとリーゼが動き出した。
 一瞬で縛り上げられる様に輪を作り、それをリサの体にくぐらせる。
 キュっと縛り、口元にも猿轡をかませ、抵抗さえできないぐらいに素早く完成に至る。

「むぐ~」

「宿の人に言っておきますから、死んじゃうことはないので大丈夫ですよ~」

 作戦は成功し、リサが宿屋に置き去りにされた。
 それからリーゼは、もうすぐ出発する船に走って行く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 大きな帆と巨大なオールが幾つも取り付けられた船に、リーゼとハガンは乗船し、その出発を待っていた。
 この船は、乗客三十人ぐらいは楽に乗れる大きなもので、当然ガットンの船である。
 船員と護衛を含むと、その倍の数にはなるだろうか。
 その船体には何かがぶつかった様な傷や、斬り付けられた様な痕が無数に残され、この船の戦歴を物語っている。

「リーゼ、リサはどうしたんだ? 今日は見当たらないんだが」

「分からないわ、何処かに出かけたんじゃないの? もしかしたら闘技場が恋しくなって帰って行ったのかも知れないわよ」

「……そうか、俺達が船を遅らせる訳には行かないからな。来なけりゃそのまま置いて行くしかないな」

「まあしょうがないわね。今度会った時には優しく挨拶しときましょう」

「そろそろ出発するぞ! イカリをあげろ!」

 ガットンの号令で、三十人近くの大勢の客を乗せたこの船が、この港から出向した。
 置き去りにして来たリサは、当然間に合わない。
 船の旅は始まったばかりなのだが、暫くしてリーゼが……

「うえぇ、気持ち悪い。船酔いかしら……」

 船酔いというものを経験していた。
 船上の旅は初めてで、こんなにも揺れるとは思っていなかったのだ。
 ガットンにも、この状態では金は出せないと言われてしまい、踏んだり蹴ったりである。
 隣にいるハガンは船酔いしてない様子だが、コツでもあるのだろうかと聞いてみたが、慣れるしかないと言われてしまう。
 一人部屋の中で休むリーゼだったが、コンコンコンっとノックの音が響く。

「えっと、ガットンさんですか? ごめんなさい、ちょっと調子が悪くて」

 ガチャっとドアを開けるが、予想外の人物の顔があり、リーゼの気分が少し悪くなった。
 リーゼの見た事のあるマッドという男である。

「リーゼさん、お久しぶりですリーゼさん! 私ですよ私、マッドですよ。グルガンの町で別れたマッドです! 実はあの後病院でですね……」

 ガチャっとリーゼは頭が痛くなってドアを閉める。
 だがマッドにより、ドンドンドンっと力強く、部屋の扉が叩きつけられていた。
 頭痛と吐き気が酷いリーゼには、相当に大迷惑である。

「リーゼさん私ですって、マッドですよ。気付かなかったのですか? もう一度良く見てください。ほらこのキュートな顔とか、ちゃんと見れば思い出しますよ!」

 ドアを叩く音がとても煩く、一切鳴りやまない。
 この男なら出て行かない限りドアを叩き続けるだろうと思い、リーゼは仕方なくドアを開けた。

「あ~煩い。マッドさん、今船酔いで頭が痛いんです! 用事があるなら、また来年にしてもらえませんかッ!」

「やっぱり覚えてるんじゃないですか。私あれから頑張って追って来たんですよ。船の人にリーゼさん達が居ると聞いて飛んできたんです。まず私がどうやって此処まで来たのか、知りたいでしょう? 実は私は相当な大冒険をして来たのですよ! 聞きたいでしょう? 聞きたくなったでしょう?!」

「だから私は頭痛いって言ってるでしょ! 今度は十年後にまた来てください!」

「十年後では私死んでそうなので無理ですよ。 ……おや、リーゼさんは船酔いですか? どれ、私が治してあげましょうか?」

「えッ? 回復魔法で治るのこれ?!」

 そう言えばと、マッドは回復魔法が使えたのを思い出した。
 でも船酔いにも効くのだろうか?
 かなり疑問に思ったが、このままずっと頭痛と吐き気が続くのは耐えられない。
 リーゼはマッドを部屋に入れ、回復魔法を掛けてもらった。

「はいいいいいいいや! ヒーリングッ!」

「……あ、楽になった」

 マッドの魔法はとても胡散臭いが、効果は抜群に良かった。
 魔法が掛かった後は、ほとんど痛みはなく、動くのに支障はがなくなっている。
 自分の体調が治った事にリーゼ感謝した。

「助かったわ~、有り難うマッドさん。じゃあ又百年後ぐらいに」

 そう言うとリーゼはマッドを追い出し、部屋のドアを閉めた。

「リーゼさん? ああ言い忘れましたが、その魔法は軽く三十分で切れるようにしていますので頑張ってくださいね。では私はちょっと休んできますので、また明日会いましょう」

 マッドが余計な知恵を付ける様になっている。
 しかしリーゼは、もうあの痛みに戻りたくはなかった。
 ドアを開け、リーゼはマッドを呼び止めた。

「謝りますから、ちゃんと魔法を掛けなおしてください」

 リーゼの返事に、マッドがニコリと微笑んだ。


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 魔法で調子の戻ったリーゼは、船の甲板の上で敵を見張っているハガンの元にやってきていた。

「リーゼもう大丈夫なのか? それと……マッドも居たのか」

「ええ、マッドさんの魔法で船酔いを治してもらったのよ。魔法って便利なのね」

「なる程、傷以外にも使えるとは、意外と便利だな?」

「お久しぶりですハガンさん、私あれから考えたのです。リーゼさんが如何すれば勇者の使命に目覚めるのかと。これは私が一肌脱がないと駄目なのじゃないかと思いまして、これからは私がリーゼさんの教育係として頑張るつもりです!」

 リーゼは勇者になるつもりなんて微塵もなかった。
 しかもマッドに教育係をされるとか、絶対にまっぴらである。

「私は勇者なんかになる積もりはありませんよ。あの魔族を殺す事が出来れば、例えマッドさんが死んだって気にしません。あの魔族を殺す事が出来るなら、マッドさんが八つ裂きになっても全然大丈夫です。生贄が必要というのなら、むしろ喜んでマッドさんを差し出します!」

 リーゼの宣言に、マッドの顔が引きつる。
 邪魔するのなら、殺しても良いと言ってる事が分かったのだろうか。

「私はあんまり死にたくはありませんよ」

「ついて来るのは構いませんけど、邪魔はしないでくださいね?」

 リーゼが念を押して拒否をした。

「あ、はいなるべく謹んで行きたいと思っています」

「じゃあそれでよろしくね」

 マッドも見張りを手伝ってくれるらしく、海の上を見続けている。
 天気も良く波も穏やかで、船の景色は穏やかだった。
 航路に魔物が出ると聞いていたが、まだ影も形もなさそうである。
 会った事がない敵の気持ちなんて読みようがなく、もしかしたら今日は来ないかもしれないと思っていた。
 この日は予想通り魔物は出現せず、夜の内も交代で見張りを立てたが、それは無駄足に終わる。

 二日目の朝。
 海を見張っていた見張りが、この危険な海に漂う漂流者を発見した。

「おい、何かあるぞッ!」

「人だッ、人が流されているぞ!」

 叫び声に集まり、リーゼ達もそれを確認した。
 木片に捕まって人が流されていて、ここからでは意識がない様に思える。
 傭兵が漂流者を救出し、医務室に運び込まれた。
 漂流者は黒髪で長い髪を腰まで垂らしている女である。

 無数の傷があるが、鍛えられた肉体をしていない。
 武器や防具も身に着けておらず、戦士という訳ではなさそうだった。
 女は辛うじて息があり、今だに眠り続けている。
 医務室に休ませ、治療を施したのだが、その日の夜に事件が起こった。
 医務室から悲鳴が上がり、女を治療していた医者が一人殺されたらしい。
 体中に無数の傷を付け、失血死だった。
 
 当然寝ていた女に疑いが掛かり、ベットにロープで縛り付けられ、女の見張りにリーゼとハガンが選ばれた。

「この女がやったのかしら?」

 リーゼはドアについた小さなガラスから、女の居る部屋の中を覗き込む。
 縛られたまま、女はまだ眠り続けている。

「決めつけるのはまだ早いな。こんな世界じゃ何があっても不思議じゃない。私怨でやられたのかもしれんし、魔物が侵入したとも考えられる。油断はするな」

「うん、分かってるわよ」

 だが二人が見張りを続ける中、船の何処からか男の悲鳴が聞こえてくる。
 ドアの中を覗くが、女が動いた気配はない。

 やはり敵だろうか?
 女をこのままにして向かった方がいいのだろうかと、悩んだリーゼはハガンを見た。

「俺が行ってみよう。リーゼは此処にいて女を見張ってろ」

「分かったわ。ハガンも気を付けてね」

 ハガンが現場に向かい、リーゼは女の元に残った。


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 ハガンが現場の部屋に到着すると、乗客の四人が血だらけで倒れていた。
 傷はあるが、まだ意識があるようだ。
 ハガンは怯えていた女に近づき、事情を聞こうとしている。

「体、体が、体の中にぃ。私の体ッ、助けて! いやああああああああ!」

「なッ、まさか体の中か?!」

 死体と女から飛びのくと、女の体から無数の蟲が、物凄いスピードで飛び出してきている。
 女の体には穴が開き、見るに堪えない姿へと変わり果てていた。
 動きも素早く数も多く、ハガン一人では対処が出来そうもない。
 よく見ると、その蟲は五センチ程もある蜂のような物体で、空中を自在に飛び回っている。

「くそッ、これは無理だ」

 ハガンは必死で部屋から脱出し、足でドアを蹴り閉めた。
 閉めたドアには蟲がぶつかり、凄い音が鳴っている。
 当たるだけでもかなり不味い傷を負えそうだ。
 このままぶつかって死んでくれれば御の字だが、そう簡単には行かないだろう。

「おいお前達、こっちに来てドアを抑えろ! 敵はこの中だッ!」

 少し遠くで見張っていた傭兵に声をかけ、中に居た敵の正体を話すと、ドアを封鎖した。
 だが見張りがこの数の魔物を見落とすとは考えられないだろう。
 この蟲の進入が何処からなのか、考えられるのは、漂流して来たあの女ぐらいだった。

「俺は漂流者の女の所に行く。お前はそのままドアを開けるなよ!」

 ハガンはそう叫び、リーゼの元に急いだ。


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 ハガンと別れたリーゼは、ずっと女を見張っていた。
 扉の中の女の動きはなく、暇を持て余している。

「暇だわ、ちょっと覗いてみようかしら」

 女の状況が、今どうなっているのかと気になり、その扉を少しだけ開いてしまう。

「開けるなリーゼッ!」

「え?」

 ほんの少し開いた隙間から、蟲の一体が飛び出した。
 その蟲はリーゼの腕に潜り込み、想像を絶する痛みがリーゼを襲う。

「うああああああああああああッ!」

 リーゼが自分の腕を見ると、蟲が腕から体内に侵入しようと、ウネウネともがき続けていた。
 腕に走る相当な痛みと、虫が体内に入って来る気持ち悪さで、頭がどうにかなりそうになっている。
 ハガンが開いていたドアを即座に閉め、リーゼを見て、直ぐに対処をするように叫んだ。

「体の中に入れるなッ! 今殺すんだッ!」

 かなりの悍(おぞ)ましさがあるリーゼだったが、命の危険があると判断し、逆側の手で剣を抜いて、侵入しようとしていた蟲の体を切断した。
 まだ蟲の頭が腕の中に残っていて、これを引き抜くのには相当な痛みを伴うだろう。

「ああああああああああああああああああああああ!」

 リーゼは少し躊躇(ちゅうちょ)し意を決すると、剣を当てて傷口を広げ、蟲の頭を素手で引っこ抜いた。
 壮絶的な痛みよりも、蟲の頭が腕の中に入ったままにしておく方が悍(おぞ)ましい。

「リーゼ、よく聞け。まだ腕の中に蟲の欠片が残っているかもしれない。お前の炎で傷口を焼くんだ」

 傷口を炎で焼く。
 言うのは簡単だが、やるのはそう簡単ではない。
 腕にはかなり大きな穴が開き、こうしている間にも血が流れ落ち、命も危なくなってくる。

「時間がない、急ぐんだッ!」

 躊躇いつつも掌を傷口に押し付け、直接魔法で傷を焼いた。

「あぎぃぃぃぃっぃ」

 血が沸騰し、傷が焼けていく。
 嫌な臭いがして、意識が飛びそうになるった。
 痛みで意識が飛びそうになるが、その痛みで意識を飛ばしては貰えない。
 地獄の苦しみが終わると、リーゼの血が固まって傷が塞がっている。
 だが流れ出た血は戻らない。
 血が足りず、リーゼはフラフラになってしまう。
 一度マッドに治療を受けておきたい所だった。
 部屋の中には、まだ無数の魔物が飛び交っている。
 部屋に閉じ込めているが、何時出て来るか分からない。

「俺はマッドを呼んでくるから、リーゼはそこで休んでいろ! 無暗に動いたりするなよ?!」

 痛みで朦朧もうろうとするリーゼだが、それでも蟲が何処から出現したのかを考え、そこで思い至った。
 先ほどの蟲は、本当に部屋からは出て来ないのだろうかと。
 ……部屋の中には、空気の通り道になる通気口があるかもしれないのだ。

「待ってハガン! 通気口に蟲が流れ込んでいるかもしれないわ。早く塞がないと、大変な事になるかも!」

 最初の事件から、もう相当な時間が経過していた。
 もう各部屋に移動して塞いでも無駄かもしれない。
 多少大きいとはいえ、あんな虫に隠れられたら、見つけるのは至難の業である。
 最悪船を捨てる事にもなりえるだろう。
 二人は各部屋を覗き、状況を確認して行くのだが、状況はその最悪に近かった。
 蟲は船の中を自由に飛び交い、通路にまでチラホラ見かけるようになっている。
 数匹なら倒すのも容易いが、その間に囲まれては逃げ場もなくなってしまう。

「此処もダメだわ……甲板に出ましょう」

 脱出を決めた二人は、船の甲板に急いだ。
 二人が甲板に到着すると、その場は人であふれかえっていた。
 最初に医者が殺されたのが痛かった。
 様々な傷を負った者達に、魔法が使えるマッドのみが回復魔法をかけ、治療をしている。
 傷を負った乗客が多数いるこの中で、蟲が体内に居る者を探す事は不可能だろう。
 まずはマッドに頼み、リーゼの傷を治してもらった。
 リーゼ達は、船の上にある船長室に向かうと、ガットンに事情を説明した。

「蟲? そいつが襲撃者だったのか」

「ええ、私の腕にも入ろうとしていたわ。でも大丈夫、ちゃんと始末したわよ」

 リーゼが、もう傷のない腕を見せた。

「ガットンさん、もうこの船は蟲の巣窟になっています。船を捨てましょう!」

 幸いにも緊急用の小型のボートが、幾つかこの船には常備されている。

「だが、船を捨てた所で、誰かの体内に敵がいては、同じ事の繰り返しになってしまうぞ? それを如何にかしない事には、意味が無いだろう」

 それはリーゼも分かっていた。
 その事を悩んでいたのだ。
 傷の付いた者を殺しても、体内の蟲が簡単に死ぬ事はないだろう。

「駄目元でマッドさんにでも相談してみるかな」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 リーゼ達は、マッドに相談をしに来ていた。

「体内の敵、ですか。 ……私の魔法では傷を治すだけですので、何とも……」

 マッドの魔法でも駄目だった様だ。
 しかし少し気になる事があると、ハガンはマッドに尋ねた。

「蟲が体内に居た場合、傷を治すとどうなるんだ?」

「分かりませんが、自分の傷が盛り上がるので、蟲が動かなければ体外に追い出されるかもしれません。あくまでも予想なので、そうなるのかも分かりませんが」

 動かなければ傷が盛り上がり、体外に出る。
 だが実際蟲は動き続け、むしろ中に入ろうとするのだろう。

「ハガン、方法を見つけたかも! 回復魔法を掛けて、痛みがある人が蟲の保有者よ!」

 魔法を掛けて蟲が体に入ろうと、もがけば痛みが起こる。
 リーゼはそれを狙うつもりだった。

「なるほど、それしか方法はないか。どうせ治療はするんだ、マッド、やれるか?」

「任せてください!」

 マッドの治療で、悲鳴を上げたのは五人である。
 一人ずつ痛みの場所を聞き、その場を即座に、リーゼが剣で突き刺した。
 それを見ていた乗客はパニックになっているが、マッドが回復魔法を掛けると、蟲の死骸が体外にはじき出されていく。
 それを見て正しい判断だったと認識したのだが、恐怖は当然のように残っている。
 
「次!」

「ひっ!」

 自分が刺されると怯えていたが、蟲を追い出す為にと納得してもらった。
 四人全員の処置が終わり、生き残った者達が、船を捨てる準備に入る。
 リーゼ達は小型ボートに乗り込み、大型船に魔法で火を放つ。

「ファイヤー!」

 リーゼの魔法は燃えやすく仕掛けをしておいた箇所に当たり、やがて炎が船体を包んで行った。

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