無欲、転生させられ世界をとる
記憶改変
  妹女神は俺と同じ日に産まれた。双子である、と言う風に彼女の出産を見てしまった人々は記憶を改変された。
あの日、俺が人間の普通の産まれ方を説明したら
(む、それは本当なのか?では私は父や母にこの子は普通じゃないと思われているではないか……)
(そりゃあそうだろ。)
(それはいかんぞ、全能神様にはなるべく神であることはバレるなと言われているのに……)
こいつバカだな
(ば、バカにするな!う~ん、どうしたらいいのだろう?)
(知らねぇよ。自分で考えろ!)
(そうだな。自分で考えてみよう。)
そう言って素直に考え始めてから少しだけ時間が経過した。
(よし、決めたぞ。)
彼女が考えついた方法は実に神らしく、この世界の理をねじ曲げるものだった。
(全ての記憶を改変する。)
(はぁ、もうそれでいいよ。)
あきれると共に俺は異常な妹がいると噂されることがなくなるため、ありがたいと思ったのだった。
(せっかく記憶を改変するんだから、次は普通の人間らしく過ごせよ。)
(ああ、もちろんだ。)
(そして次からは心の中で会話するのも無し。)
(心の中の会話ではなく『心中念話』という魔法だぞ。)
(はいはい、とりあえずそれ禁止だからな。せっかく人間には口があるんだから。)
(うむ、分かったぞ。)
「禁止!」
「す、すまない。」
周りの人々に訝しがられたが、どうせここであったことは忘れるだろうから気にすることはない。
「『記憶改変』!」
そう彼女が唱えた瞬間辺りを金色の光が包んだ。
「あれ、俺もここであったこと忘れたいんだけど……」
「お前には神だとバレて良いことになっている。」
「まじか~」
こんな予感はしていた。
「とにかく、これからよろしくな!」
「ああ、よろしく。ちなみに俺の名前は『タイガ』だ。
ただし、お前はしっかりお兄ちゃんとか兄上とか呼べよ。」
「承知した。お兄ちゃん!」
「ちなみに辺りで寝てる人たちはいつ起きるの?」
「あ、危ない。このまま永眠させるところだった。」
やはり俺の妹は神のくせにどこか抜けているのだった。
「お兄ちゃん、今私のことをマヌケだと思っただろ!」
これからの俺の生活は慌ただしく、楽しいものになりそうだ。
あの日、俺が人間の普通の産まれ方を説明したら
(む、それは本当なのか?では私は父や母にこの子は普通じゃないと思われているではないか……)
(そりゃあそうだろ。)
(それはいかんぞ、全能神様にはなるべく神であることはバレるなと言われているのに……)
こいつバカだな
(ば、バカにするな!う~ん、どうしたらいいのだろう?)
(知らねぇよ。自分で考えろ!)
(そうだな。自分で考えてみよう。)
そう言って素直に考え始めてから少しだけ時間が経過した。
(よし、決めたぞ。)
彼女が考えついた方法は実に神らしく、この世界の理をねじ曲げるものだった。
(全ての記憶を改変する。)
(はぁ、もうそれでいいよ。)
あきれると共に俺は異常な妹がいると噂されることがなくなるため、ありがたいと思ったのだった。
(せっかく記憶を改変するんだから、次は普通の人間らしく過ごせよ。)
(ああ、もちろんだ。)
(そして次からは心の中で会話するのも無し。)
(心の中の会話ではなく『心中念話』という魔法だぞ。)
(はいはい、とりあえずそれ禁止だからな。せっかく人間には口があるんだから。)
(うむ、分かったぞ。)
「禁止!」
「す、すまない。」
周りの人々に訝しがられたが、どうせここであったことは忘れるだろうから気にすることはない。
「『記憶改変』!」
そう彼女が唱えた瞬間辺りを金色の光が包んだ。
「あれ、俺もここであったこと忘れたいんだけど……」
「お前には神だとバレて良いことになっている。」
「まじか~」
こんな予感はしていた。
「とにかく、これからよろしくな!」
「ああ、よろしく。ちなみに俺の名前は『タイガ』だ。
ただし、お前はしっかりお兄ちゃんとか兄上とか呼べよ。」
「承知した。お兄ちゃん!」
「ちなみに辺りで寝てる人たちはいつ起きるの?」
「あ、危ない。このまま永眠させるところだった。」
やはり俺の妹は神のくせにどこか抜けているのだった。
「お兄ちゃん、今私のことをマヌケだと思っただろ!」
これからの俺の生活は慌ただしく、楽しいものになりそうだ。
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