異世界をスキルブックと共に

気のまま

エッジとマーリン

天幕を出てるとそこにはエレナとゴブ朗が待っていた。

この二人、特にゴブ朗が俺を待っているとは珍しいな。

何かあったのだろうか?


「ケンゴ様に折り入ってお願いがあります」


お願い?尚更珍しい。

なんだろう、怪しくないはずなのに少し警戒してしまうな。


《俺達を強化してくれ》


強化?

ああ、なんだlvの上限に達しただけか。

そりゃあれだけ倒したら上限に達するよな。

二人揃って真剣な顔つきで話し始めるから何事かと思ったぞ。

それに今回の通訳はエレナがしてくれるのか。

最近共通念話ではジャックが何も言わずに通訳してくれている。

あいつは戦闘しながらでも平気で通訳してくるから本当に恐ろしい。

いったいどういう頭の作りをしているのだろうか?


《戦争も終わらぬうちに主様にこのような願いを言うのは恥だとわかっているが俺はもう二度とあの時のような思いはしたくない。己の力不足で主様に迷惑を掛けていたあの時に感じた思いを……》


ゴブ朗が俺に迷惑を掛けていた時などあっただろうか?

むしろ俺がいつも迷惑を掛けている気がするが……

恐らくエッジに押し負けた事が余程ショックだったのだろう。

あいつが魔道具でドーピングするまで互角だったしあまり気にしなくていいと思うぞ。


「私もあの女を倒す事ができず結局ケンゴ様にご迷惑をお掛けしてしまいました。あれほどケンゴ様に手出し無用と言っていたのに……自分の不甲斐なさが腹立だしいです」

《俺達も主様を支える為に努力をしてきたつもりだがやはり限界がある。そしてその力は今すぐ必要だ。力をゆっくり培っている時間が無い。主様の力に頼る俺達を許してくれ》


いやいや、許すも何も上限に達したら直ぐに強化の申請をしてくれていいんだぞ?

上限達してたらもうlvも上がらないし折角の経験値が無駄になる。

この際一度皆に上限に達していないか確認するか。



そのあとゴブ朗達の強化とエッジ達の召喚を行うために拠点に戻って来たのだが結局念話で皆に確認したら今回戦争に参加してる奴は全員lv上限に達していた。

お願いだから自己申告してほしい。

取り敢えず強化したら皆寝てしまうから先にエッジ達の召喚をしてしまおう。

解体に関してはゴブ朗達がやってくれたのだが驚いたことにこいつら魔石の等級が以外と高かった。

リアムは10等級だったが、マーリンが7等級、エッジは6等級だった。

ゴブ朗の奴6等級の各上相手に互角に戦っていたのか凄いな。

さて早速召喚しようと思うが現状では召喚スキルのLVが足りない。

取り敢えずこの後強化も控えているので従属強化と召喚スキルをLV5まで上げておく。

ゴブ朗達にエッジ達が生前着ていた服を用意して貰ってから召喚を始めようとしたらエレナから待ったがかかった。


「ケンゴ様、あの女。マーリンを召喚するのは止めておいた方が良いと思います」


ん?何か問題でもあるのか?

勇者の情報も知りたいしできれば戦力の増強もしたい。

あの土魔法は役に立つと思うぞ?


「あの女を蘇らせるとケンゴ様にご迷惑が掛かる可能性があります」


可能性?どんな迷惑だろうか?


「それは……」


俺がそう追求するとエレナは突然口ごもり出した。

どうしたのだろうか?

まぁ他の奴らは反対していないし俺に掛かる迷惑ぐらいならなんとかなるだろう。

まだ何か言いたそうなエレナ横目に俺は早速エッジ達を召喚した。


召喚は問題なく無事に終わり漸くエッジ達も着替えが終わった。


「チッ!やっぱりあの後俺は死んじまったのかよ」

「あら私も結局何もできないまま殺されたのね」

「メッちゃん……ムッちゃん……」

「けどわざわざ生き返らせてくれたのは感謝するぜ、ケンゴ……様だったか?俺達はこれから何をすればいい?」


ふむ、何をというわけじゃないが取り敢えず帝国の現状と勇者や第一王女のことを教えて貰えるか?


「ああ、その程度構わねぇよ。帝国は対魔王のために元魔王の魔石を集めていることぐらいは知っているよな?まぁ俺達も雇われた側だから詳しくは知らねぇが王国以外にもいろいろ手を出しているみたいだな」

「私が聞いた話だと今回の王国以外にも獣王国とエルフにも手を出しているらしいわよ」

「エルフ?帝国はあんな森の引きこもりにまで手を出しているのか?」

「ええ、あくまで聞いた話だけど」


ほうほう、それで他に勇者や第一王女のことは分かるか?


「第一王女?それは王国の王女のことか?」


ああ、そうだ。


「だったら知らねぇな、今回の戦争でなんか関係があんのか?」


一応帝国に攫われて今回の戦争に取引の材料に使われる予定らしい。


「そう、でも従軍していた時はそんな王女らしい人は見なかったわよ」


そうか……もしかして第一王女は取引に使う予定だが連れて来ていないのだろうか?


「あとは勇者だったよな?あのむかつくガキのことなんか調べてなんになるんだ?あれが魔王を倒せるとは到底思えないけどな」

「そうね、だけど今回の戦争も勇者の力が無かったら王国をここまで追い込む事できなかったわ」

「確かにそうだな。アンデットがいないと意味が無いが魔王軍相手には効果的かもしれねぇな」


アンデッドがいないと意味が無い?どういうことだ?

勇者のスキルはアンデッドを作り出す能力じゃないのか?

それにまさかの勇者が子供疑惑が浮上した。

これはもう少し詳しく話を聞く必要があるな。

俺はそう決めるとエッジ達に勇者ついてもう少し詳しく話すよう促した。


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コメント

  • 美愛(みあ)

    街づくり無双は転スラを思い出すような感じでとても面白いですね。これからも頑張ってください!

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