異世界をスキルブックと共に

気のまま

拠点の強化

翌朝、俺はいつも通り寝床を這いだし拠点を見渡すとそこには既に酸っぱい果実の収穫にイモ畑の手入れ、さらに朝食の準備まで終えた3匹が俺の起床を待っていた。


ヤバイ優秀すぎるぞ、この3匹、
外での収穫も3匹でこなすしすでにこの拠点で俺の仕事はほぼないと言っても過言ではない。
拙い・・このままではニートな主人のできあがりである、主人としての威厳が・・・・
俺は明日から仕事を取り戻す為こいつらより早起きをすることを密かに心に決めた。


早起きの方法を考えつつ3匹の方へ向かうがエレナがいないことに気づいた。
3匹に聞くとエレナの寝床の方を指さしている。
なんだ、エレナはまだ寝ているのか、
俺よりお寝坊さんがいることに安堵を覚える。
まぁ昨日召喚したばかりだからまだ身体が本調子ではないのかもしれないしな。
俺は本日の初仕事としてエレナを起こしに向かった。


エレナの寝床に着き声を掛けるが返事がない。
昨日召喚から何か不具合でもあったのかと心配になり急いで中を覗くとそこには部屋の隅で座って項垂れたエレナがいた。
どうしたのだろうか?


「先輩ばかりを働かせなおかつ足を引っ張り、仕舞いにはケンゴ様よりも遅く寝床を出る始末、もう合わせる顔がありません」


詳しく話を聞くと、
朝起きて寝床を出ると既に3匹は仕事を始めていたようで急いで手伝おうと合流したまでは良かったのだが
そこで問題が発生した。
服、というかただの毛皮を羽織っただけだが動くたびに脱げたりズレたりして仕事にならなかったようだ。
途中までは他の3匹も手助けをしていたようだがあまりに効率が悪く、寝床謹慎を言い渡され現在に至るようだ。


うん、申し訳ない。
そういえば昨日後で服の代用品を作ると言ったのを忘れていた。
これは俺が悪い、
俺よりお寝坊さんがいるぞとか言ってる場合じゃない。


俺は急いで土魔法で集めた砂鉄で留め具を作り毛皮で簡易的な服を作った。
毛皮からスラっと伸びた御御足が眩しい。
俺は足をチラ見しつつエレナを慰める。
それに3匹も待っているし俺からも謝っておくから機嫌を直して欲しい。
俺は朝食を取るためにしょげたエレナを連れ3匹の元に向かった。


朝食後今日も3匹は外に収集とLV上げを行いに行くようだ。
しかもエレナを引き連れて、大丈夫だろうか?エレナLV1だぞ。
3匹も大丈夫というしエレナもやる気みたいだ。
危なくなったらちゃんと戻ってくるんだぞ?
エレナにゴブ朗と同じ土ショートソード持たせ見送った。


さて拠点に誰もいなくなったことを確認し拠点拡大計画に移る。
拠点の外に出た俺はいつも通り土魔法先生に頼り周囲の木々を掘りなぎ倒す。
ゴブ朗達が外に出て狩った後だからか魔物1匹出てこない。
俺はそのまま木を一カ所にまとめ元の拠点の5倍程度の土地を整地し囲った。
最後に元の拠点と広がった拠点の壁を壊し終わりだ。
土魔法先生にかかればこんな大規模な工事も30分もかからない。
このまま魔力が続けば地の果てまで開拓できるのではないだろうか?
土魔法先生半端ないな。


無事拠点も拡張したことだし俺は次の行動に移る。
そう拠点で生活する仲間を増やすのだ。
俺はまずゴブ朗達に部下を作ろうと思いゴブリンとウルフそして角ウサギを5匹づつ召喚した。
よし、無事に召喚できた、だが問題は見た目の違いがわからないことだ。
タトゥーの場所はバラバラだが覚えられる自信はない。
名前どうしよう・・・
取りあえず各種族の名前+数字を充てることにした。
もちろん個性が出れば改名する。
さらに熊の寝床で拾った見たことのない蛇の魔石を使用し召喚するとリトルスネークと言う名の蛇が出てきた。
こいつはエレナの補助役だな、巳朗と名付ける。
残りの熊と人の魔石は8等級と9等級なので次回に見送りだ。
というか熊8等級だったのか、強いわけだ。


今回の拠点の拡張+人員補強には理由がある。
昨日のエレナの話で人がいる場所がわかった。
俺はいずれそちらに向かおうと考えている。
だが国によっては魔物に排他的な考えの国もあるかもしれない。


俺はこの世界で初めてできた仲間を見捨てるつもりはない。
ゴブ朗たちが入れる国であれば問題ないがそれ以外であれば一大事だ。
だから俺はこの拠点を強化しこの場所を中心に行動していくつもりだ。
そのため最低でも直ぐに戻れるように時空魔法LV5は取得しておきたい。
いずれみんなが入れる国を見つけて連れて行くのが目標だ。


俺は今後の計画を考えつつ拠点の拡大と新しい仲間にゴブ朗達は驚くだろうなと思いを馳せゴブ朗達の帰りを待った。





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