異世界をスキルブックと共に

気のまま

人類との邂逅

熊に食べられたのだろうか・・・可哀想に。
周囲を探すが他に人の骨らしき物は見つからなかった。
俺は魔石と鎧の破片等の金属を拾い集め帰路についた。


拠点に戻ると既に3匹も戻っておりゴブ朗を中心に解体を行っていた。
既に積まれた魔石に比べ死体の数が少ない。
道中に選別し魔石だけ剥ぎ取ってきたのだろうか?
優秀な奴らだ。
俺も今日の収穫を出し3匹と一緒に解体しようとしたら既に取り出した魔石を持たされ追い出された。
一応配慮されている感はあるがあいつらは何故俺を除け者にしようとするのだろうか、寂しいな。
俺は早くも従属化3日目で反乱の予兆を感じながら自分の寝床でこの世界初の人類との邂逅を試みようとした。
問題は熊の寝床で見つかった人から採取されたと鑑定でた魔石が2つあることだ。
10等級と9等級の魔石だ。
人骨は一つしかなかった気がするが・・・見落としたか?
まぁ現状召喚はLV1しかないしポイントも600も残っていない。
今日採取したのを吸収すれば少しは余裕が出来るがなるべく節約したい。
俺は早速10等級の魔石を使用し召喚を行った。
またよくわからない魔方陣が出現し魔石の消失と同時に召喚が始まった。
だが拙いことになった・・・少しづつ魔方陣の上に身体が構成されているのだが、
裸だ・・・しかも女性だ。
どうしよう・・・俺の寝床うさぎの毛皮しかない。
俺は諦め気丈に振る舞うことにした。
そのまま召喚は無事に終わりやはり目の前に裸体の女性が出現した。
年は10代だろうかかなり若く見える、
真っ赤な髪が印象的だ。
さらに足には3匹と同じようにタトゥーみたいな模様があるが・・・
いかん。目のやり場に困る。
取りあえず3匹同様に意思の疎通を図る。


「俺の言葉はわかりますか?」


「※△、◇☆★□◆」


女の子は大きく頷く。
俺は全く理解できない。
基本的にこの世界は言葉が通じないのだろうか、
俺は諦め「スキルブック」を開き共通語初期値100をLV1を取得しもう一度試す。


「俺の言葉はわかりますか?」


「はい、◇☆★□◆」


よし、単語はわかるようになったな。
だが会話ができない、
このままでは埒が明かないのでもう共通語を現状取れる限界のLV5まで取得し話しかけた。


「俺の言葉はわかりますか?」


「はい。わかります」


良かった。理解できる。
会話が成り立つのなら俺はまず最初に言わなければならないことがある。


「取りあえず服がないからそこのうさぎの毛皮で身体を隠さないか?」



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