異世界をスキルブックと共に

気のまま

翌朝起きてみるとうさ吉とポチの体格が一回り大きくなっていた。
問題なく進化できたのであろう、
鑑定してみると種族の所が大角うさぎとフォレストウルフに変わっていた。
頼もしい限りだ。
それにしてもたった10ポイントで強化できるとはかなりお得だ。
このままどんどん強化できないだろうか?
俺は密かに従属強化LV2を取得しゴブ朗にかけてみたところ今回はなんと10等級の魔石10コか9等級の魔石5の消費+20ポイントの消費が必要だった。
LV1の消費とえらい違いだ、昨日と何が違うんだ?LVか?
取りあえずポイントも残り少ないので一旦見送りだ。


進化して自信がついたのか今日から3匹で外に向かうらしい。
ついて行こうとしたら断られた、寂しいな。
拠点ですることもないので久しぶりに一人で遠くまで探索をすることにした。
最近神様から貰った幸運が仕事していない気がするからそろそろ本気を出して欲しい。


いつも通り気配察知に引っかかった奴を角ミサイルで暗殺しながら進んだ。
今回は西にかなり足を伸ばしたところ少し盛り上がった山肌に洞窟を発見した。
日中なのに少し入っただけでかなり暗く感じる、入るのが躊躇われる。
決してびびっている訳ではない。
たいまつや油等がないので火は使えない。
代わりになるスキルがないか「スキルブック」で調べると魔法系統に光魔法と闇魔法が増えていた。
最初4元素魔法を取得するときに見たときはなかったのでなにか条件があるのだろうか?
さっそく光魔法取得値150をLV1取得し試したところ手のひらに光球を作り出すことが出来た。
無事明かりも確保できたし早速隠密と気配察知を全開にして洞窟に入る。
静かだ・・周囲を見渡しても岩しかない。
警戒しながら奥に進むと気配察知に大きな反応があったので恐る恐る確認すると奥に大きな熊が寝ていた。
うん、あれは人がどうにか出来るサイズじゃない、無理だ。
幸運は仕事を放棄したようだ。
引き返そうと思ったがこいつを倒して仲間にできたら拠点の守りが厚くなるし今なら角ミサイルでいけるんじゃないか?
甘い考えが俺を誘惑する。
一発だけ打って駄目なら全力で逃げれば大丈夫だろう。
50mほど安全マージンを取り俺は角ミサイルの狙いをつける。
放った角ミサイルは間違いなく熊に命中したが問題が発生した。
熊が死ななかったのだ。
「グガァァァァァァッ」
耳をつんざくような声が洞窟に反響する。
拙い拙い拙い、
急いで逃げようとするが竦んだ足が動かない。
振り返ると熊が凄い勢いで迫ってくる。
俺は死を覚悟しながら声を張り上げ残りの角ミサイルを必死に放った。
だが勢いは衰えない、
何発放っただろうか熊は俺の手前でようやく動かなくなった。
なんというタフネス、
俺は緊張と安堵からその場にへたり込んでしまった。
やはり無理はよくないな。
10分は動けなかっただろうか、未だ緊張に強ばる足を叱咤し目の前の熊を回収する。
奥の熊の寝床に向かうと周囲に熊が食べたであろう骨や魔石が散乱していた。
よくみると鎧のような破片も落ちている。
もしかしてと思い周囲を詳しく探すとやはりあった。
人の骨か・・・



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