異世界をスキルブックと共に

気のまま

召喚

寝床で「スキルブック」召喚スキルの説明を読んでいて俺はかなり驚いていた。
召喚スキルは初期値500とかなり高いがそれに見合うだけの凄いスキルだと思う。
説明には魔石とポイントを消費し消費した魔石から記憶を読み取りポイントで魔石の持ち主を生前の健康な状態で復元し召喚する また召喚する際には召喚者に従属化した状態で召喚される 召喚スキルのLVにより召喚できる魔石の等級は共に上昇する 魔石の等級が上昇すれば復元する際のポイントも跳ね上がる
と書かれていた。


これポイントと魔石で死者を蘇生しているのか?
身体は復元されるが生前の記憶とかはどうなるのだろうか?
その日はいろいろ考えることが多く遅くまで寝付けなかった。


翌朝、
俺は早速召喚スキルLV1を取得し拠点で試してみることにした。
もちろん使う魔石は昨日さんざん拒絶してくれた3匹だ。
生前の記憶があれば従属化していても従順ではないかもしれない。
今回使用する魔石は10等級なので消費ポイントも10ポイントとかなり良心的だ。
ポイントとスキルの確認も終わったしさっそく3体を同時に召喚してみることにした。
すると足下に見たことも見てもよくわからない魔方陣が浮かび上がり手の中にある魔石が消失した。
その瞬間魔方陣が一際輝き3匹を復元し始めた。
3分ぐらいかかっただろうか俺の目の前には無事角ウサギ、ゴブリン、オオカミと見慣れた3匹がいる。
まず驚いたのが非常に大人しい、昨日の荒れようが嘘のようだ。
見た目も3匹とも昨日とは違い身体の一部に同様の赤黒い模様みたいなものがある。
ワンポイントタトゥーみたいで一気におしゃれ感が増している、羨ましい。


「俺の言っていることがわかりますか?」


3匹とも一向に動く気配がないので俺から話しかけた。


「キュッ」 「ゲギャ」「ワゥ」


3匹は大きく頷いている。
いい返事だ、昨日は全く会話が成り立たなかったのに驚きだ。


「俺に従属していることは理解していますか?」


「キュッ」 「ゲギャ」「ワゥ」


「召喚前の生前の記憶はありますか?」


「キュッ」 「ゲギャ」「ワゥ」


「俺、君たちを殺したけど従えますか?」


「キュッ」 「ゲギャ」「ワゥ」


まさか生前敵対どころ自身を殺した相手にまで従属するとはこのスキルはヤバいな・・・
身体を作り替える時になにかあるのか?それとも従属化に隷属効果があるのか?考えてもわからない。
言葉が通じないのはもどかしい、「スキルブック」に言語スキルがあれば良かったが、スキルはこの世界の共通語スキルしかなかった。
いつか話せるように地道に努力しよう。


3匹は俺に従ってくれるという、なら言葉が通じなくてもないがしろにせず大事にしよう。
この世界に来て初めてできた仲間だこれから先ずっと一緒だ。
俺はいつの間にか目頭に貯まった涙をそっと拭った。


「これからよろしくな!」


「キュッ!」 「ゲギャ!」「ワゥ!」





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コメント

  • ペンギン

    ゴブリンいるの...?

    1
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