異世界転生したらチンパンジーになっていました~チンパンになった僕は異世界でご主人様とのんびり暮らしたい‼(小並感) ~

サクえもん

ホモは嘘つき。 はっきり分かんだね(真顔)

 さて王様が衛兵さんに連れてきてもらった人物だけど合計四人。
 そのうち全員の事を僕が知っているといったのは覚えているかい?
 まあ覚えてるよね。 覚えてるだろう? 覚えてると言え‼
 さてそれじゃあその四人の事を紹介しよう。
 まず一人目は、 僕の昔からいる二人の幼馴染の片割れである日野太陽。
 黒色の髪に、 何処か威圧的な目をしている彼だけど性格はとってもいい奴。
 そんな彼の事を表すならイケメンの一言だね。
 え? それ以外ないのかって?
 ない。 あるわけがない。 てか彼の事を表すならこれが一番合ってるからね。
 さてさて次は誰かと言うともうなんとなく気づいている人もいると思うけど僕のもう一人の幼馴染の事を紹介しようと思う。
 しかもその子女の子でしかも美少女ときたもんだ‼
 いやぁやっぱり美少女の幼馴染がいるってのはいいものだなぁ‼
 ……まあ中学の頃からずっと疎遠だったんだけどね……
 あ、 ちなみにこの子以外の残った2人もこの子に劣らず美人さんだからお楽しみに‼︎
 そんな彼女の名前は、 日野向日葵。
 この苗字からわかる通り太陽君の双子の妹だよ。
 まあ僕が知っている中で彼女の髪は黒髪だったはずなんだけど今は、 イメチェンでもしたのか真っ白になってるね。
 目の色も赤色になっているし、 背中からは変な翼生えてて、 ただまあそんな一見判別不可能なはずの彼女の事を向日葵ちゃんだと気づいたのはやっぱり彼女の特徴である八重歯と髪型が同じだったからなんだろうね……
 さてそんな彼女の変貌の原因としましては、 やはりというか僕と同じで異世界に転生した存在だからだと後から気づいたんだけどいくら何でも変わりすぎだよね。
 因みに彼女が生まれ変わった種族は空人。
 簡単に言うと天使みたいなもんさ。
 あ、 補足すると彼女だけ種族が変わっただけじゃなくてこちらに来た僕の知り合い全員人間やめちゃったみたいで、 太陽君は竜人っていう見た目はたいして変わらないんだけど竜に変身できる能力を持った特殊な種族に転生したみたいなんだよ。
 にしても酷いよね。 僕なんてチンパンジーなんだよ?
 なのに太陽君は竜人って神様はもしかして僕の事嫌いなのかな?
 そんなどうでもいいことは置いておいて次の子を紹介しよう。
 エントリーNO.3番‼ 僕の親愛なる姉にして僕の通っている学校の(一年前の時点では)生徒会長。
 境優‼ 姉さんはどうやらエルフの頂点に君臨する存在であるハイエルフに転生したみたいで、 髪の色も茶色から薄い緑色。 まあ端的に言うと若葉色になっていたよ。 しかもこれだけじゃなかったんだ。 姉さんの瞳の色がなんと‼ なんとなんとなんと‼ 赤と緑のいわゆるオットアイズになっていたんだ‼
 いやぁこれには流石の僕も中二心がくすぐられたね……
 まあ姉さんの事についてはこれぐらいかな。 
 え? 姉に対する扱いが軽いだって? 
 だって僕姉さんの事好きじゃないもん。
 いっつも僕にベタベタして来て正直鬱陶しいと思ってたし......
 まあそんな事はおいておいて最後に僕が紹介する人は、 僕が人間だったころ片思いをしていた相手であり、 学園のマドンナ的存在である春野桜さん。 まあ今の僕は人間に対してそういう感情を抱けなくなっているから彼女への恋心も自然と消えていたんだけどね。
 それに僕と彼女じゃ元々釣り合ってなかったし後悔とかは全くないよ。
 そんな彼女が転生した先はこれまた異世界ではテンプレである獣人さ。
 彼女の頭頂部からは狐を彷彿とさせるような可愛らしい耳が生えていて個人的にはその耳に触ってみたいと思ったかな。 まあ後は特にないかな。 
 以上が王様の連れてきた人物だよ。
 え? 今日は珍しく話を進めているなだって?
 そりゃそうだよ。 だって1話からあれだけひぱったんだもん。
 流石に話を進めないと色々不味いじゃん? 尺的にさ。
 まあそんな事は置いておいて、僕の知り合い四人がこの世界に呼び出された理由だけど......
 これまた下手な展開で、 魔王がこの世界に現れたみたいなんだよね……
 しかも魔王を倒す方法は、 異世界しか勇者を呼ぶしかないみたいでさ……
 そんなこんなで異世界から人間をよんだ王様なんだけどまさか呼び出されたのが全員子供だったのは予想外だったみたいなんだよね。
 心がとっても綺麗な王様は、 やっぱり子供たちに危険な魔王討伐をさせるのはやっぱり気が引けたわけですよ。 
 そこで王様はテレシアさんに白羽の矢を立てたんですね。
 だってテレシアさんは、 異世界最強の存在ですからそんなものに4人を預けておけば、 死ぬことは基本ないですし、 あわよくば稽古もつけてやって欲しい。
そんな打算的な考えがあったわけよ。
 まあ僕も王様の考えはわからない事でもないよ。
  僕も四人とは切っても切れない縁で結ばれた中ですし、 できれば死んで欲しくないとは思ってますよ? 
 まあ当のテレシアさんは、 これまた嫌そうな顔をしていたけどね。
 特にテレシアさんの女の子三人組を見る目がとっても怖かったなぁ……
 なんでそんなに怒っているのかは、 分からないけど。
 さて問題です。 テレシアさんは四人の面倒をみる事を非常に渋っており、 このままだと確実に王様の申し出を断ります。 
 さてこの場合どうするのが正解でしょうか?
 答えは、 テレシアさんにお願いするでした。
 いやぁ僕の媚びた目の効果は、 実証済みだからね楽なもんだハッハハ‼
 なんて思ってた時期がありました……
 僕はさっきの要領で媚びた目をテレシアさんに向けたんだけどテレシアさん一向に首を振ってくれなかったんだ。
 いやぁこれには本当にまいったよ……
 別に僕は頭がいいわけじゃないからね。 これが効かないとなると完全にお手上げ……
 ってわけでもないんだよ。 
 まあホモは嘘つきだからねしょうがないね。
 さて僕が次にとった策だけどそれは四人の元に赴く。
 ただそれだけだよ。
 え? それになんの意味があるかだって?
 うん。 普通ならそう思うだろうね。 でも僕がこうしたには当然理由があるんだ。
 実はテレシアさんって僕が自分以外の人間と仲良くするのをすごく嫌うとてもやきもち焼きな性格なんだ。
 僕がそんなテレシアさんの事を知ったのは、 僕がテレシアさんの屋敷に来た当初メイドさんと一緒にお風呂に入ろうとした時だったよ。
 その時のテレシアさんの拗ねた表情。
 子供っぽくてとっても可愛らしかったんだよ。
 まあその後すぐに僕をお風呂に入れようとしてくれたメイドさんは、 辞めちゃったけど……しかもそのメイドさん表面上は必死に隠そうとしてたみたいだけど体中傷だらけだったんだよね。
 しかも顔だけは一切傷ついてなかったから余程陰湿ないじめにあってたのかと僕も当初は思ってたんだけど屋敷の人たち皆優しい人達だからとてもじゃないけどそんなことするような人じゃないんだ。
 その結果未だに僕は犯人を特定できてなかったりするんだ。
 ただ一つ気になることがあってテレシアさんメイドさんが止める時すごく悪そうな顔をしてたんだよね。
 なんでテレシアさんあの時そんな顔してたんだろう?
 まあそんな話ともかく僕の作戦はどうなったかというとそれはもううまくいきましたよ。
 四人は、 チンパンジーが異世界にいることに驚いてたけど僕はそんなこと気にしないで四人になついたふりをテレシアさんの前でしたんだ。
 その様子にテレシアさんは相当焦ってたね。 
 僕の事が取られると思ったのか何度も僕の名前を呼んでいたけど作戦の都合上その呼びかけに答えるわけにはいかなかったから僕も断腸の思いで先戦を続行したさ。
 するとどうでしょう? テレシアさんは泣き始めてしまったではありませんか。
 彼女は元々家族を求めて僕を買ったわけだし、 今まで命一杯愛情を捧げてきた家族が急に離反したのが絶えられなかったんだろうね。
 まあこれも僕の作戦の内の一つなんだけど……
 え? 女の子を泣かせるなんて最低だなだって? だって仕方ないじゃないか。
 この場合そうするしかなかったんだから。
 僕は別にそんな力はないし、 正義の味方でもないんだよ?
 そんな雑魚中の雑魚である僕が取れる作戦なんてどうしてもこっすいものになっちゃうのさ。
 納得できないなら別にいいよ? 僕は続けるだけだからさ。
 さて僕の目論見通りテレシアさんは泣き出したわけだけど僕はそのタイミングで四人の元を離れてテレシアさんの元へと駆け寄ったのさ。
 そして彼女の頭を優しく撫でてやりましたとさ。
 するとどうでしょう? 彼女は泣き止んでくれました。
 しかも目はどこかトロンとしていて色気が凄かったです。
 この状態で僕がもし人間のままだったら確実に襲ってる自信はあったね。 
 もうそれほどすごかった。
 その点に関しては僕は初めてチンパンになってよかったと思ったよ。
 そもそも泣いている女の子を慰めるポジションは本当なら太陽君みたいなイケメンがすると映えるんだけどあいにくと太陽君恋愛方面では、 てんでダメだからここは僕が動くしかなかったわけよ。 
 まあチンパンジーに撫でられても普通の女の子はときめくどころかむしろ嫌悪感しか抱かないと思うけどね。
 あれ? そう考えるとテレシアさんってかなり特殊な趣味を......
ゴホン。 これ以上考えるのはやめておこう......
 さてさてさ〜て今のテレシアさんの様子を見る限りもう僕の言うことを聞いてくれそうだったけどここで僕はさらにダメ押しと言わんばかりの媚びた目をするよ。
 この効果は絶大で彼女は見事僕のお願いを聞いてくれましたとさめでたしめでたし。
 さていかがだったかな僕の過去話は? つまらなかった?
 まあそれなら仕方ないかな。
 さて次回は、 時間軸を今に戻して話を始めちゃうからどうぞお楽しみに‼

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