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職業執行者の俺、 天使と悪魔と契約して異世界を生き抜く!!(旧題: 漆黒の執行者)

サクえもん

第四十三話 水中戦

 海の中は、 とてもきれいではっきり見えた。
 また俺は、 今水中でも呼吸できるような道具を使っている。
 その道具の名前は、 トリトンと言い口にくわえて使用し、 長時間潜水できる。
 ミスティたちにもそれを渡した時初めは、 怪しそうな顔をしたが今は、 俺の言っていることは本当だったとしりとても驚いたような顔をした。
 海の中では、 当然会話もできないためこのエリアの宝は、 無視し全力で次の階への道を探すことにしている。
 仮に偶然宝を見つけた場合は、 エレンに取ってもらうことになった。
 そんなことを考えていたら、 俺達は、 セイレーンというモンスターに遭遇した。
 セイレーンは、 見た目は美しいのだが、 その性格は獰猛だ。 
 また、 奴らにはオスがいないため、 男を捕まえ自分たちの巣穴に連れて帰り、 自分たちの繁殖の道具にした後は、 餌として食べるらしい。
 そのため男性からしたら嫌われるはずのモンスターなのだが、 貴族たちからはペットとして人気があるらしく捕獲した場合は、 高値で売れる。
 奴らは、 陸上での戦闘能力は、 低く陸だとC級相当なのだが、 海の中だと変わりS級まで跳ね上がる。
 そのため海の中で奴らに会った場合は、 基本死を覚悟しなければならない。
 正直俺は、 水中での戦闘は慣れていない。
 そのためかなり今緊張している。
 相手の数は、 約五頭。
 とりあえず俺は、 このうち一頭を請け負うことにし、 一頭の頭めがけてナイフを投げた。
 だがやはり水中ということもあり、 速度が全く出ず、 あっさりよけられた。
 そして、 奴らは俺が男だと気づくと一気に襲い掛かってきた。
 それに対しエレンは、 大きな音波をだし奴らを吹き飛ばし、 音で五頭の内一頭を失神させた。
 エレンの職業は、 サウンドマスターと呼ばれるもので、 基本音を使って戦う。
 残った四頭は、 俺に向ってきており、 俺の四肢を噛みついてきたが、 俺は元からこれが狙いで、 奴らの首をめがけて一頭ずつ短剣で刺し絶命させた。


 (優! 血が出てるけど大丈夫なの!)
 (ああ、 気にするな。 これぐらい痛くもなんともない)


 俺の再生力については、 周りに自分のパッシブスキルだと説明済みなので問題ない。
 

 (そんなことより早く進もうぜ)
 

 俺は、 全員に向けてハンドサインで先に進むよう指示して進み続けた。
 そして、 俺たちは、 そのまま海の中を夜まで潜り続け、 陸地があった、 30階まで来た。
 ミスティとマチルダは、 海の中で体力をかなり消耗していて疲れているようだった。


 「みんなとりあえず今日は、 ここまでにしないか?  正直これ以上探索するのは、 体力的にきつい」
 「賛成……」
 「俺もだぜ……」
 「そうですね。 魚人である私は、 まだ体力的に大丈夫なのでテントなどの準備は、 私がしますね」
 「エレンだけじゃ悪いから俺も手伝うよ。 だから三人は、 休んでてくれ」
 「優。 私は、 まだまだ大丈夫よ?」
 「お前は、 もし何かあった時用の最終兵器だから休んどけ」
 「その言い方は、 少しひどいんじゃない? 仮にも私は、 女の子なのよ?」
 「ババアだけどな」
 「優? またお仕置きされたいの?」
 「すみません。 もう二度と言わないので許してください」
 「優さん! ルーさんといつまでもじゃれてないで手伝ってください!」
 「悪い! すぐに行く!」
 

 俺は、 そう言ってエレンの元に向かいテントの準備をした。
 そして、 テントの準備が終わると俺は、 焚火の準備をした。
 火については、 ミスティにお願いし、 つけてもらった。
 今日の料理は、 ダンジョンの海の中では、 魚も泳いでいたので、 それを焼き、 食べることにした。
 味としては、 やはりさっきまで生きていたこともありとてもおいしく、 前城で食べたものよりおいしかったが、 相変わらず魚の身の色だけは、 ひどかった。


 「さて、 見張りは俺がやるから四人とも寝てていいぞ?」
 「見張りなんてしなくてもいいわよ! そんなのモンスター除けのお香を使えばいいんだから!」 
 「いや、 モンスター除けのお香が利かない種がいるかもしれないだろ? そのためにも一応一人は、 欲しいと思うんだが……」
 「それなら、 パーティーを半分に分けて、 交代制にしませんか?」
 「俺は、 エレンの意見に賛成だぜ」
 「私もよ」
 「私は、 優の意見に従うわ」
 「じゃあ、 エレンの意見を採用するか。 それでチーム分けは、 どうするんだ?」
 「そんなの私と優が、 二人でペアを組めば解決じゃない!」
 「何勝手に決めてんのよ! 私だって優と……」
 「何? チビ女文句あるならはっきり言いなさいよ」
 「二人とも落ち着けって。 とりあえずここは、 公平にくじにしないか?」
 「優がそう言うなら、 いいわよ」
 「私だってそれで構わないわ!」
 「よし。 他二人もそれでいいか?」
 「俺は、 構わないぜ?」
 「私もです」
 「じゃあ、 くじ作るから少し待ってろ」


 そして俺は、 創造魔術を使いくじを作った。
 本当にこの魔法便利だな。


 「さて、 みんな準備はいいか?」
 「いいわよ」
 「私もよ」
 「俺もだぜ」
 「私もです」
 「それじゃあ……」
 「「「「「せーの!」」」」」


 結果から言うと俺のペアは、 エレンになった。
 ルーとミスティは、 すごく悔しそうな顔をしている。
 

 「ええと、 とりあえずエレンよろしくな」
 「はい。 こちらこそよろしくお願いします」
 「それと見張りの順番だが三人が先でいいか?」
 「いいわよ」
 「了解よ」
 「わかったぜ」
 「それと俺の寝る場所なんだが……」
 「それなら昨日と同じく私の部屋で寝てもいいのよ? 何せ私達は、 “仲間”なのだから」
 「いえ、 私のテントが広いのでその中で優さんには、 寝てもらおうと思います。 ペアですし。 なので、 ミスティさんは、 ルーさんを泊めてあげてください 」
 「いいのか?」
 「はい。 どうせ部屋は、 一つ余ってますしそれにミスティさんとの話を詳しく聞きたいですし」
 「ならお言葉に甘えさせてもらおうかな」
 「ちょっと! なんで私がこのチビ女と一緒なのよ! 私は、 優と一緒がいいのに!」
 「悪いな。 ルー。 今日だけは、 我慢してくれないか?」
 「優がそう言うなら……」
 「私は、 嫌よ! なんでよりにもよってこのメンバーの中で一番の危険人物と一緒のテントで寝ないといけないのよ!」
 「だってマチルダさんのテントは、 普通のテントですし、 そうなると必然的にミスティさんしかいなくなってしまうんです」
 「俺からもお願いできないか?」


 俺が頭を下げるとミスティは、 渋々認めてくれた。


 「それじゃあ、 三人とも今から五時間後に交代だから、  交代の時間になったら起こしに来てくれ」
 「わかったぜ!」
 「わかったわ。 おやすみ優」
 「了解よ。 それと優。 その魚女にも手をだしたらわかってるわよね?」
 「そんなことありえないよ。 それじゃあおやすみ」
 「皆さんおやすみなさい」


 俺とエレンは、 三人と別れテントの中へと入っていった。
 

 「そう言えば優さん。 お風呂は、 お好きですか?」
 「ああ、 好きだが?」
 「それなら私のテントにもお風呂があるので、 優さんがよければ入ってもいいですよ?」
 「そうなのか。 ならエレンだ入ってから、 入らせてもらうよ」


 さすがに昨日と同じ失敗をするわけにはいかないからな。


 「それだと時間効率が悪いので一緒に入りませんか?」
 「は? 言ってる意味が分からん」
 「一緒に入りましょうといっただけですが?」
 「いやいやおかしいだろ! なんで一緒に入るんだよ! お前俺に裸を見られても恥ずかしくないのか?」
 「はい」
 

 忘れてた。
 こいつが、 痴女であったことを。
 

 「なあ、 お前ってもしかして他の冒険者の男と一緒にお風呂入ったことあるのか?」
 「いえ、 ありませんよ?」
 「じゃあ、 もう次質問するが、 お前って今まで男とパーティー組んだことあるか?」
 「いえ、 ないですね」


 俺は、 この時から少しずつ顔が引きつり始めた。


 「じゃあ、 次の質問。 お前男と女の違いわかるか?」
 「それくらいわかります! 毛の濃さや顔つきや骨格などが違うんですよね?」
 「じゃあ、 最後の質問お前の住んでた場所に男っていたか?」
 「いませんでしたね」
 「それは、 父親もか?」
 「はい」


 俺は、 この時すべてを理解した。
 こいつ今まで男いない場所で過ごしてたものだからきっと羞恥心というものが欠落している。
 だからあんな痴女みたいな発言や格好ができたのか。
 よくこいつ今まで、 無事でいたな。
 

 「はあ。 一つ俺から教えてやる。 男は、 大体心の中に獣をかっていてだな。 普通の男ならお前みたいな美人な女性と一緒にお風呂にでも入ったらその内なる獣が暴走し、 お前は今頃妊娠しているところだっったんだぞ?」
 「優さんは違うんですか? それと妊娠って好きな人同士がキスしたらするんですよね?」
 

 多分エレンの年齢は18~20の間だろう。
 それなのに、子作りの方法も知らないなんて純粋すぎるだろ。
 ここまでくると真実を伝えたくないという気持ちが勝った。


 「妊娠の仕方だが、 お前の言う通りだ。 それと俺も獣をかってるから、 自分の好きな人の前以外でそんなこと言うんじゃないぞ」
 「わかりました。 とにかくお風呂は、 一人で入ればいいんですね?」
 「そうだ」
 「なら、 今から入ってきますね」


 エレンは、 そう言って浴室へと向かっていった。
 正直俺は、 この手の話は苦手なのでごまかす時も顔が真っ赤になっていただろう。
 ああ、 雪達が恋しいな。
 俺は、 そんなことを思いながらエレンが風呂から出てくるのを待った。





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