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職業執行者の俺、 天使と悪魔と契約して異世界を生き抜く!!(旧題: 漆黒の執行者)

サクえもん

第三十五話 エルフの国シルフィード

 俺がルーに次の目的を伝えてから、 約一か月がたった。
 そして、 今俺がどこにいるかと言うと、 エルフの国シルフィードに、 ルーと二人でいる。
 なぜ俺たちが、 二人きりでいるかというと、 それは、 約一か月前にさかのぼる。


 俺は、 ルーに目的を伝えた後、 四人達を起こした後、 冒険者ギルドに向かい、 サクラとヤマト達の稽古をつけてやるつもりでいた。
 しかし、 俺たちが冒険者ギルドに入るとギルド内は、 いつもより騒がしかった。
 

 「ギルドの中が騒がしいけどどうしたんだろうね」
 「さあな。 とりあえずいつもみたいにリサに聞くか」
 「おっと、 その必要はないぜ」
 「そ、 その声は!」
 

 俺の後ろには、 アレックスが立っていた。
 

 「死ねぇぇぇぇ!」


 俺は、 アレックスを見た瞬間反射的に殴った。


 「ふん! お前の行動は読めてるんだ! そんなの当たるわけ…グ八ッ!」
 

 アレックスは、 俺の行動を予測はできたようだが、 速さが圧倒的に足りていなかった。


 「ふ~スッとしたぜ」
 「優君。 本当にこの人と仲いいよね」
 「優ちゃん。 こんな爺じゃなくて私のことを殴ってもいいのよ?」
 「お姉ちゃんは、 黙ってて」
 「詩織様。 気持ち悪いです」
 「ユウ! てめぇいきなり何しやがる! 今日は、 俺お前に何もしてないだろう!」
 「すまん。 いつもの癖でな。 それより俺になんかようか?」
 「ああ、 詳しい話は、 ここではできないから俺の部屋まで来い」


 俺は、 アレックスにそう言われついて行った。
 

 「それで話ってなんだ?」
 「それはな。 お前には、 今からエルフの国シルフィードに行ってもらう。 ちなみにエルフの里は、 入るのに許可証が必要でな。 だからお前の連れは、 連れていけない」
 

 このタイミングでか。
 正直都合は、 いいが一体何が目的なんだ?


 「それでなぜ急にそんなこといいだしたんだ?」
 「理由としては、 お前にダンジョン調査のご指名があったんだよ」
 「ダンジョン調査?」
 「ああ、 お前も知ってるだろうが、 あそこにはレベル100のダンジョンがある。 そこに入る調査団の内一人が不足していてな。 お前は、 人間代表として選ばれたんだ」
 「へえ。 でもなんで俺が?」
 「それは、 知らん。 どうやらあの国の女王のご指名らしいんだ」
 「エルフの国は、 女王がトップなのか?」
 「そうだ」
 「なるほど。 話は、 分かった。 それで、 俺以外の調査メンバーの情報について教えてくれないか?」
 「いいぞ。 まず初めに言っておくのが今回の調査メンバーは、 お前を入れて四人。 そして各種族から一人ずつ選ばれる。 それでメンバーについてだが全員S級だ」
 「それで、 名前は?」
 「待て待て。 そう焦るな。 まずエルフの代表が、 “オールマジック”のミスティ。 次に竜人だが、 “剛腕”のマチルダ。 最後に魚人だが、 “ローレライ”のエレンだ」
 「なあ、 一つ質問いいか?」
 「なんだ?」
 「まさかとは、 思うんだがそのメンバーって俺以外全員女か?」
 「そうだぞ。 しかも全員美少女。 どうだ嬉しいだろ?」
 

 最悪だ。 
 よりにもよって全員女性とは。
 正直やり難くて仕方ない。
 また、 四人には、 このことは言わないでおこう。
 言ったら何をされるかわかったもんじゃない。
 それと俺は、 パーティーメンバーはどちらかというとアレックスみたいな爺の方がやりやすくていいんだがな。
 何せむかつくことを言ってきたら殴って黙らせられるんだからな。


 「それで? 俺はいつ出発なんだ?」
 「今日だ」
 「は? 俺の聞き間違いかな? もう一回言えよくそ爺」
 「いや、 あの、 決まったのが最近で今まで伝え忘れてたんだ。 ごめんね。 てへぺろ」
 

 俺は、 アレックスがそう言った瞬間、 アレックスの顔めがけて蹴りを入れた。
 

 「ヒデブッ!」
 「ふん!」


 俺は、 そう言った後部屋を出て一階に降り、 リサの元に向かった。
 また、 ギルド内が騒がしかった理由についてだが、 どうやら俺に対する嫉妬らしい。
 何せ俺は、 いつも四人の美少女と一緒にいる。
 そんな美少女から離れられてざまあみろと思ったら、 向こうでも同じクラスの美少女に囲まれると知ってそれに対して嫉妬しているらしい。


 「おはようございますユウさん。 ギルド長からお話は聞きましたか?」
 「ああ、 それで俺はどこに向かえばいいんだ?」
 「ユウさんは、 とりあえず今から荷造りをしてもらいます。 それが、 終わったら私に連絡してください。 その後は、 ギルドの方から馬車を手配しますのでそれに乗って港まで向かってもらいます」
 「わかった。 それで、 一つ質問なんだがエルフの国ってこの国からだと何日かかるんだ?」
 「一か月です。 他の国も同様です」
 「だが、 確か先王が、 竜人の国へ行ったときは、 一日で帰ってこれたはずなんだが?」
 「実は、 他の国に行くには、 正面から行けばそれほどかからないんですが、 正面には大きな渦潮ができていまして、 それを普通の船で行こうとすると船が耐え切れず壊れてしまうんですよね。 なので相当な大回りをしなくちゃいけないんですよ。 でも王族の持つ船は、 とても頑丈なので、 そんなことを気にせず真正面から行けるというわけです。 まあ、 そんな船一般人が借りれるわけないんですけどね」
 「そ、 そうだな」


 言えない。
 多分アリシアに頼めば使えることなんて絶対に言えない。
 補足しておくとこの世界では、 他の種族の国は、 基本海で分かれている。
 そのため船での移動しかできない。
 また、 この世界に飛行機は存在しないらしい。


 「さて、 とりあえず俺は、 今から宿に戻って荷造りしてくるわ」
 「わかりました」


 そう言ったあと俺たちは、 リサの元を離れ、 四人に説明しに行った。
 四人は当然反対した。
 反対されることは、 俺もわかっていた。
 しかし、 エルフの里には、 なかなか入れない。
 そのためこの機会を逃したら一生入れないかもしれないと伝え、 そして俺が行きたい理由は、 日本への帰還方法を調べるためだと伝えたら四人ともしぶしぶ認めてくれた。
 また、 ヤマトのサクラの指導については、 姉さんと雪にお願いしておいた。
 そして、 俺は、 荷造りをしに宿に戻り、 終わった後急いで冒険者ギルドに向かいリサに準備が終わったことを伝えた。


 「では、 ユウさんこちらについてきてください」
 

 俺は、 リサに案内された場所まで行き、 馬車に乗り港まで行った。
 ちなみに四人は、 俺が行く時みおくりをしてくれた。 
 そして、 この世界の船に乗るのは、 初経験なのでどんな船が来るのか期待したが、 木製ですぐに沈没しそうなものだった。
 正直これは、 あまりにも酷いと思った。
 船の中は、 個室があったのは幸いで、 乗客も俺以外いなかった。
 俺以外の調査メンバーとは、 現地集合で今日から一か月後の昼に集合となっている。
 俺は、 昼は、 船の中で基本寝ていた。
 そして、 夜になるとルーにワープを使ってもらい、 城に行き書類仕事などをしていた。
  そんなことを一か月ほどこなし、 時間は今に戻る。
 ちなみにルーは、 国に入る前の検問を終えてからは、 姿を現している。
 エルフの国は、 木製の建物が多く空気がかなりおいしかった。
 町の中にいる種族は、 基本エルフしかいなかった。
 また、 俺が泊まる宿の名前は、 森の息吹と言いかなりおしゃれな感じだった。


 「昼から自分の姿を表せるなんて最高だわ!」
 「いつもお前には、 負担ばかりかけてすまないな」
 「気にしないで。 そんなことより町を一緒に回らない?」
 「そうだな」


 ルーには、 今まで沢山迷惑をかけてきたわけだしな。
 集合時間までまだ一日ほどあるため、 俺はルーへの日ごろの感謝の意味も込めて今日は、 ルーと一緒にできる限りこの国を周り一緒に楽しむことにした。
      



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