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職業執行者の俺、 天使と悪魔と契約して異世界を生き抜く!!(旧題: 漆黒の執行者)

サクえもん

第二十九話 幼馴染

 俺が、 ヤマトとサクラとの待ち合わせ場所に行くと二人は、 すでに待っていた。
 そして俺たちが、 来たことに気づき近づいてきた。


 「おはようユウさん」
 「おはようございますユウさん。 今日も指導よろしくお願いします」
 「二人ともおはよう」
 「ユウさん。 一つ質問があるんだけど?」
 「なんだヤマト? 俺にこたえられる範囲の質問なら何でも答えてやるが?」
 「じゃあ、 今ユウさんの腕に抱きついているきれいな女性は、 誰なんだ?」
 

 ヤマトが雪のことを綺麗と言った瞬間、 サクラがヤマトのことを睨んでいた。
 どうやらヤマトは、 そのことには気づいていないらしい。
 全く能天気な奴だ。
 だが今は、 ヤマトの質問に答えてやらなくちゃな。


 「ああ、 こいつはな。 俺の幼馴染の雪だ。 今日からサクラの戦闘訓練は、 雪に任せようと思って連れてきた」
 「二人ともこれからよろしくね」
 「そうなんですか。 それで、 ユウさんとユキさんって付き合ってるのか?」
 「それ、 私も気になります」
 「いや、 俺と雪は付き合ってないぞ?」
 「そうなんですか? ならなんで、 ユキさんは、 ユウさんの腕を組んでるんですか?」
 「それは、 なんか最近俺が雪と別行動の機会が多くてな。 それで雪は、 今こんな状態になってるんだよ」
 「いやいや。 それおかしくないですか?」
 「ん? どこがだ?」
 「普通好き同士でもない男女が、 そんなカップルみたいな真似しませんよ?」
 「そうなのか? 俺と雪は、 昔からこんな感じだが?」
 「うん。 私は、 昔からこんなことしてるよ?」 
 「いやいや。 それが今になっても続いてるのがおかしいんだよ! ユウさんは、 ユキさんのことをどう思ってるんだ?」
 「雪のことをか?」
 「それは、 私も知りたいな。 優君が、 私のことをどう思ってるのか」
 「俺が、 雪をどう思ってるかがお前ら全員知りたいのか?」


 俺がそう言うと、 三人とも首を縦にブンブン振っている。


 「俺が、 雪をどう思ってるかなんて決まってるだろ。 そんなの好きに決まってるじゃないか」
 「ほ、 本当に! じ、 実は私も優君のことが……」」


 俺が、 雪を好きだというと雪は、 目を輝かせ何か言おうとした。
 

 「友人としてな」
 「え?」


 俺が、 そう言うと雪は、 言おうとしていた言葉が止まり、 固まってしまった。
 それとは、 対照的にヤマトとサクラは、 呆れている様子だった。
 

 「ユウさん。 いくら何でも今のは、 最低だと思うぜ」
 「ユウさん。 最低です」
 「な、 なぜだ!? お前らは雪のことを好きかどうか知りたかったのだろう? なら俺の答えに何の落ち度があるんだ?」
 「はいはい。 ユウさんが、 クズということがよくわかったから、 とにかく今は、 早く訓練に行かないか?」
 「ヤマト君の言う通りだよ」
 

 そう言って二人は、 外に出て行った。
 また雪は、 いまだにフリーズしている。
 そのため俺は、 雪をお姫様抱っこして連れて行くことにした。
 俺が、 雪をお姫様抱っこした瞬間、 周りの冒険者連中から再び嫉妬の目線を感じたが、 今は無視した。
 ヤマトとサクラは、 冒険者ギルドの前で待っていた。
 そして雪は、 やっとフリーズ状態から回復したが、 今度は今俺にお姫様抱っこされている状況に気づき、 また気絶してしまった。


 「お前ら、 俺を置いていくとは、 いい度胸してるな?」
 「ユウさん。 そんなことよりなんで今度は、 お姫様抱っこしてるんだよ」
 「仕方ないだろ。 なんか雪の奴が途中から何を言おうが反応しなくなったから、 それでギルドのに置いていくわけにもいかないからお姫様抱っこして連れてきたら、 また、 気絶しちゃったし」
 「とにかくユウさんは、 今すぐユキさんを地面におろせ。 そうすればユキさんは、 きっとすぐに回復する」
 「わ、 わかった」
 

 俺は、 ヤマトに言われた通り雪を地面に下した。
 そしたら雪は、 十分ほどしてから目がさめた。


 「おい。 大丈夫か?」
 「あれ? 私は、 なんで優君に心配されてるの?」
 「ああ、 それはな……」
 「ユウさん。 そんなことより早く今日の訓練に行こうぜ。 まずは、 ゴブリンを狩るんだろ?」
 「ああ、 それで雪が気絶してた理由だが……」
 「ユ、 ユキさん大丈夫ですか?」
 「ええ、 ありがとう。 サクラちゃん」
 「いえ、 気にしないでください。 それより早く行きましょう。 道中ユキさんとユウさんの出会いについても色々知りたいですし」
 「わかったよ。 じゃあ、 とりあえず行きましょうか。 優君また後で私がここで気絶した理由について教えてね」
 「雪が、 それでいいならいいが?」


 そう言って、 雪は、 サクラに引っ張られながら、 町の外へと向かっていた。


 「なあ、 ヤマト。 お前ら俺が、 雪に気絶した理由を教えようとしたとき邪魔しただろ? それは、 なぜだ?」
 「はあ~そんなこともわからないなんてユウさんって本当に鈍いよな」
 「お前だけには、 言われたくねぇよ!」
 「なんだと! やるか! この鈍感最低男!」
 「ほう。 レベル一のくせに俺に喧嘩をうるとは、 いい度胸だな。 かかってこいよ。 クソガキ」
 「「二人とも何してるの! 早くしないと置いてくよ!」」
 「「わかりました! 今すぐ行きます!」」
 「ヤマト。 とりあえず今は、 一時休戦にしないか?」
 「ああ、 俺もちょうどそれを言おうとしてたところだ」


 こうして俺とヤマトは、 急いで二人の後を追った。
 どうやら雪とサクラは、 互いに意気投合し、 とても仲よさそうにしている。
 俺は、 そんな光景を見て二人がうまくやれるか心配していたが、 大丈夫そうで安心した。
 町をでてからゴブリンは、 すぐに見つかった。
 俺は、 今日も昨日と同じように、 残り一頭になるまで数を減らし後は、 二人に任せるつもりだ。
 ゴブリンを残り一頭にするまでは、 十分でできた。


 「さて、 今日もお前らにゴブリンを狩ってもらおうと思うが、 今日は、 昨日より早く狩ってもらう。 もし昨日より遅かったら罰ゲームを与える」
 「罰ゲームの内容は、 教えてくれないのか?」
 「教えたら面白みがないだろう。 さてそんな無駄話をしている暇はないんだ。 さっさと行け!」
 「「わかりました」」
 

 そう言って、 ヤマトとサクラは、 急いで残り一頭のゴブリンを狩りに行った。


 「あの二人仲いいよね」
 「そうだな」
 「私たちは、 どうなのかな?」


 そう言う雪は、 少々不安そうだった。


 「何言ってるんだよ。 俺とお前の方が、 あいつらより仲がいいに決まってるだろ。 正直俺とお前ほど仲がいい幼馴染がこの世にいるなんて俺は思ってないからな」
 「そう? えへへへ」


 そう言って雪は、 俺にもたれかかってきた。
 正直かなり心臓がドキドキしている。
 まじで俺の幼馴染が可愛すぎてやばい。
 それにしても先ほどの質問俺は、 何処を間違えたというんだ?
 どうやらヤマトやサクラは、 理解しているようなんだが、 教えて貰うのは、 あの二人に借りを作るみたいで、 嫌だしな。
 そんな思考をしている間に二人は、 ゴブリンを狩り終えたようだ。
 

 「二人ともいつまでいちゃついてるんだ?」
 「ゴブリン狩り終わりましたよ」
 「別にいちゃついてねぇよ」
 「お、 お疲れ様二人とも」


 そう言って俺と雪は、 地面から立ち上がった。
 

 「それで今日の評価は? まさかユキさんといちゃついていたからってよく見ていなかったなんて言わないよな? ユウさん?」
 「今日のお前らの立ち回りね。 正直あまり見てはいなかったが、 ゴブリンの傷の切断面を見るとやはり昨日よりためらいがなくなっているのは、 評価できるな。 次からは、 もう少し強いモンスターを狩ってみてもいいかもな。 サクラの方も見た限り、 昨日より過保護ではなくなっているようだし、 少しづつ二人ともよくなってきてると思うぞ?」
 「そ、 そうか?」
 「やったねヤマト君!」
 「さて次は、 町に戻って訓練する。 だから早く戻るぞ」
 「「わかりました」」


 こうして俺たちは、 町に戻り次の訓練場所へと向かった。
 

 


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