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職業執行者の俺、 天使と悪魔と契約して異世界を生き抜く!!(旧題: 漆黒の執行者)

サクえもん

第七話 優の武器

 優とシアは三人と別れた後すぐに武器庫に向かい、 今か絶賛武器選びをしている真っ最中であった。
 優はひとまずは昨日シアからおすすめされた武器から順に触っていった。
 その結果短剣、 鎌、 大剣、 直剣、 糸、 弓、 銃に適性があることが判明した。
 優は自身の使える武器の中で銃があることに非常に驚いた。
 だが銃と言ってもユグドラシルの銃は優たちの世界のものの比べ圧倒絵的に発達しておらず、 銃は一発撃ったらリロードしなければならない為、 武器としてあまり人気はなかった。
 その為今以上の発達の望みは薄かった。
 だがそんな銃にも当然利点はある。
 その利点とは銃の弾の口径が大きいことである。
 それにより貫通力が凄まじく、 例えダイアモンドであろうと貫通しうるほどの破壊力を生んでいた。
 その事を知った優はとりあえず銃を一丁使用することにした。
  ただそれだけでは当然まともに戦うことはできない為、 短剣二本と糸を使用するつもりであった。


 「シア武器は選び終わったぞ」
 「それなら次は防具を選んでください」
 「わかった」
 「あ、 ちょっと待ってださい」
 「ん? まだ何かあるのか?」
 「はい。 優さんが先ほど選んだ武器をこちらに渡してください。 一応ここは王族が住んでいる城の中なので、訓練の時以外で凶器となるもの使用は禁止なんです」
  

 優はシアのその理由に納得すると手に持っていた武器を手渡した。
 その時シアは優が武器に銃を選んでいることに少々不思議そうな顔をしたのだがそれは一瞬の事であり、 すぐに何時も通りの表情に戻った。


 「それじゃあこちらの武器はお預かりしますね」
 「よろしく頼む。 これで俺は防具を選びに行ってもいいんだよな?」
 「はい」
 「それじゃあ行ってくるわ」
 

 優はシアにそう言うと防具選びを始めた。
 実は優は元々防具をどういった物にしようか粗方絞っていた。
 まずフルプレートは論外である。
 フルプレートを装備する人間は元から防御力に自身がある人間に限定されている。
 そのため優みたいな防御力が一般人程度しかない人間が装備したところで中途半端な物になってしまい、 優の中で最も高い速さまで殺してしまうのである。
 それらのことを踏まえ優は鉄製の防具も除外し、 革で作られた比較的軽く、 頑丈な物を選ぶことに決めた。
 優の希望する革製の防具は見つかりはしたのだがその防具の色は綺麗な白色をしていた。
 優は当初この防具にするか非常に悩んだ。
 だがこれ以外にズボンや他一式の装備がすべて揃っているものはなく、 優は結局装備をこれにすることに決めた。
 また優の選んだ防具にはある効果がついていた。
 その効果とはこの防具。 正式名称をそよ風シリーズと言うのだがその装備シリーズを一式全て装備をした者に自身の素早さが+500されるという破格の性能がついているのだ。
 ただ当然デメリットも存在し、 この装備を装備している者はどれだけ防御力が高かろうが1になってしまう効果はあるのである。 
 だが優の防御力はあってないような物の為、 優はそのデメリットをたいして重くとらえなかった。
 優は装備を決めるとその場で服を脱ぎ出し、 そよ風シリーズに着替えた。


 「よし。 これでOKと……おいシア! 防具も選び終えたぞ!」


 優が叫ぶとシアはゆっくりとした足取りで優の元に近づいてきた。


 「お疲れ様です優さん。 それ今の服とてもお似合いですよ」
 「本当だったら黒色のがあるとよかったんだがな」
 「なぜ黒色なんですか?」
 「そんなもの決まっている。 ステータスを見る限り、 俺は正々堂々戦ったところで勝ち目は薄い。 それに俺の職業は執行者。 これは、 レベルが上がると夜目と言う暗闇でも昼と同じくらいはっきり見えるようになるといったスキルが獲得できるようになる。 だから俺はこのスキルを習得して、 暗闇から相手を殺す暗殺者の真似事みたいなことをしたかったんだよ」
 「そういうことでしたか。 だから優さんが選んだ武器は銃以外黒色だったんですね」
 「そういうことだ。 まあとにかく今はこの防具で我慢するさ。 そういえばシアは、 魔法使いだったよな? 装備は一体何を使うんだ? それに防具は、 さすがに今着ているドレスじゃないだろ?」
 「そうですね。 武器は基本的に杖を使いますね。 杖を使うことによって、 消費魔力も抑えられますので。 それと防具のことですがそれは明日の訓練まで秘密です。 期待してくださいね?」
 「わかった」
 「さて優さんの武器と防具も選び終えたことですしそろそろ部屋に戻って夕食でもとりませんか?」
 「賛成」
 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 優達は部屋の戻るとそこにはすでに雪、 詩織、 胡桃の三人がにおり、 服装も先ほど身につけていた物とは異なっており、 どうやら昼間それぞれが選んだと思わしき防具を身に着けていた。
 雪の服は優の着ている服よりもさらに真っ白であり、 教会のシスターが来ている俗に修道服と呼ばれるものであった。
 胡桃の選んだものはどうやらドレスであった。
 ただしドレスと言ってもスカートは短く、 戦闘用にカスタマイズされたといった代物であった。
 胡桃の時点で既に色々ツッコミたい優ではあったがまだ辛うじて普段着る衣装としてまだ認められた。
 だが詩織の衣装だけは別であり、 どうしても認めるわけにはいかなかった。
 何せ詩織の衣装は優の世界で言う所の忍者。 詩織の場合クノイチと言った方がいいのだろうがとにかく肌を露出している部分が多かったのである。
 詩織は実の姉とは言え流石にそんな痴女めいた衣装をされては流石の優も詩織を直視することはできず、 目のやり場に困っていた。


 「なあシア一つ質問していいか?」
 「はい。 なんですか?」
 「この世界に忍者っているのか?」
 「ニンジャですか? ああ、 なるほど。 詩織様の格好を見てそう思ったのですね。 ええ、 一応この国から東の方にずっと行くと詩織様の格好をしたような人がいるらしく、 サムライと呼ばれる人もいるらしいですよ」
 「解説ありがとう。 それで三人は、 なんでそんな恰好を今してるんだ?」
 「それはね。 優君に一番最初にこの格好を見てもらいたかったの」
 「私も一番最初にお兄ちゃんにこの格好を見てもらいたかったんだ。 どう? 似合っている」
 「うん。 二人ともよく似合ってると思うよ」
 

 優に褒められたことがよほど嬉しかったのか二人は顔を赤くし、 体をクネクネとひねっていた。
 そんな二人に詩織は不満そうな顔をしていた。
 

 「で、 そんなことより姉さん。 なんでそんな装備を選んだの?」
 「そんなの決まってるじゃない! 優ちゃんを誘惑して、 性的に興奮した優ちゃんが我慢できずにお姉ちゃんのことを襲って、 そのまま既成事実を作ってしまおうと考えたからよ!」
 

 その詩織の言葉に優の隣にいたシアや先程まで喜んでいた雪達は動きを止め、 詩織のことをまるでゴミを見るような冷たい視線で見つめた。
 肝心の優はと言うと完全に呆れてしまっていた。
 そんな冷ややかな目線に、 流石の詩織も少々堪えている様子であった。
 

「じょ、 冗談よ。 ただ私の職業が忍者だったからそれで防具を探してるときにこれを見つけて、 それでこの服が忍者専用装備でこの服を着ると攻撃と素早さがともに+100されるから選んだの!」


 優は詩織のその言葉が嘘でないかシアに確認をお願いした。
 その結果詩織の言葉が嘘ではないと証明できた。


 「全く。 なら最初からそんなこと言うなよな」
 「だって優ちゃんが最近私に構ってくれなかったから……」 
 「それなら、 ちゃんとそう口で言ってくれよな」


 そう言うと優は詩織の頭を撫でてやった。
 優に撫でられたことが気持ち良いと感じた詩織はもっと撫でろと自身の頭を差し出し、 優に甘えてきた。
 そのことをずるいと思った雪、 胡桃、 シアは自分の頭も撫でるよう催促してきたため、 結局優は全員の頭を撫でる羽目になった。


 「そういえば姉さんの職業が忍者だということはわかったけれど雪と胡桃の職業は何なんだ?」
 「私は、 聖女っていう職業」
 「胡桃は、 歌姫っていう職業だよ」
 「お三方ともまたレアな職業をしていますね。 特に聖女に関していえば、 ありとあらゆる回復魔法を扱うことができ、 この世界でも聖女のスキルを持っている人は雪様を含めると5人しかいません。 ちなみに優さんの執行者も結構レアです」
 「そうなのか」
 

優がその事実に一人納得していたのだが三人からしたらそんなことはどうでもよいらしく、 他にもっと気になることがある様子であった。


 「この話は一旦終わり。 それで優君が今日武器庫に入った瞬間気絶した理由についていい加減教えてくれないかな?」
 「そう言えば話す約束していたもんな」


 それから優は自身が気絶した理由について包み隠さずすべて話した。
 三人は話を聞き終えると納得した表情をし、 顔を縦に振っていた。  


 「そうだったんだ。 でも今はもう大丈夫なんだよね?」
 「ああ、 今は完全に使い方を理解してるから戦闘時以外この力を使う気はないよ。 それと一応三人のステータスも見せてくれないか? 俺のも見せるから」
 「「「いいよ!」」」


 すると三人は勢いよくステータスカードを開き、 順番に優へと手渡した。

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