転移したらダンジョンの下層だった
百四十九話勘違い
後日、二人はゼアストの店を訪ねて弓を二つにローブとブーツも二つ。そして矢を大量に買った。
合計金額は白金貨四枚をオーバー・・・・・・一日で四億円以上のお金を使ったが、ソウスケは一切後悔していなかった。
しかし高価な装備を与えられたミレアナはソウスケの言葉を思い出し、受け取りを拒否しなかったが受け取る時に手がもの凄い勢いで揺れていた。
ソウスケは前世も含めブーツを履くのが初めてな為、最初は違和感を感じていた。
ブーツの効果で脚力も上がっており、森の中で違和感を無くすために動き回っていると木に激突してしまう事も数回程あった。
そして買ったブーツの効果による違和感が無くなった二人は連日森の奥に入り、何度も縛りのある戦いを繰り返していた。
短剣で、長剣で、弓で、素手で、足で、魔法で、様々な縛りを付けてモンスターと戦い続けているが、ソウスケとしてはあまり自分が成長出来ていない様に感じていた。
「なぁ・・・・・・森の中でモンスターと戦い続けるようになって数日間で俺は少しでも成長できたと思うか?」
「成長ですか・・・・・・私としてはあの逆立ちで戦う戦法には本当に驚かされましたけど、成長かどうか言われると少し違う気がしますね」
身体能力が大幅に上昇したソウスケは格闘漫画等で見た動きは再現出来るようになっていた。
そのお陰で身体能力が同等レベルでないモンスターとの戦において、ソウスケが片手だけで挑んでもさほど接戦にはならず、自分としては成長しているが全く感じていない。
ミレアナはソウスケの身体能力を考えるとこの辺りで接戦になるほどの実力があるモンスターは浮かばなかった。
「そうですね・・・・・・スキル書ならソウスケさんが望む効果が記されている物があるかもしれませんね」
「・・・・・・あれだな、名前からして読めばスキルを覚えられる本みたいだけど・・・・・・そういう認識で合っているか?」
「はい!! その認識で間違ってないです!!! スキル書はダンジョンかもしくは古い遺跡等で見つかります。・・・・・・・・・・・・もしかしたら盗賊を全滅させた時にアジトの宝物庫的な場所にありませんでした?」
自分の悩みの手掛かりとなりそうな物が無かったかと、盗賊のアジトにあった物を思い出し始めると直ぐに頭の中にそれらしきものが浮かんだ。
「・・・・・・あった。確かにそれっぽい本があった。回収した物で役立つのが無いか探している時にそれっぽいのが三冊程あったな。後で読もうと思ってアイテムボックスの中に仕舞ったままだだけど」
アイテムボックスの中からミレアナが言うスキル書らしき本を取り出し、ミレアナに渡して確認して貰う。
「えっとですね・・・・・・剣術と硬化。あと一つは火魔法ですね。どれも覚えた時点でのレベルは低いですけど、魔法のスキル書はかなり高価なんですよ」
「・・・・・・その火魔法のスキル書は一体売ればいくらぐらいするんだ」
場所によっては一億円まで売値が上がる水筒を知ったソウスケは、もうどんな値段を言われても驚かない自身があるが、それども本一冊にどれだけの値段が付くのかは気になった。
「えっと・・・・・・多分ですよ。金貨数枚から十数枚だと思います」
「・・・・・・マジでか。ちなみに剣術と硬化は」
「こちらも正確な値段は分からないですけど、銀貨何十枚から金貨数枚ぐらいです」
ミレアナから三冊のスキル書を返して貰ったソウスケは剣術と火魔法は既に持っているので興味は無いが、硬化のスキルだけは持っていないので自身で使おうと思い、アイテムボックスの中に仕舞って残り二つのスキル書を眺める。
「なぁ、ミレアナ。なんで火魔法の方が高価なんだ? 単純に数が少ないからか?」
「それもあると思いますけど、ソウスケさんは魔法についてどれだけ知識がありますか?」
「悪いけどこの世界に来て全くそういうの勉強してないから知識ゼロだ」
異世界に来た瞬間からスキルを持っていたソウスケにとって、そういった事を学ぼうという気力は一切なかった。
合計金額は白金貨四枚をオーバー・・・・・・一日で四億円以上のお金を使ったが、ソウスケは一切後悔していなかった。
しかし高価な装備を与えられたミレアナはソウスケの言葉を思い出し、受け取りを拒否しなかったが受け取る時に手がもの凄い勢いで揺れていた。
ソウスケは前世も含めブーツを履くのが初めてな為、最初は違和感を感じていた。
ブーツの効果で脚力も上がっており、森の中で違和感を無くすために動き回っていると木に激突してしまう事も数回程あった。
そして買ったブーツの効果による違和感が無くなった二人は連日森の奥に入り、何度も縛りのある戦いを繰り返していた。
短剣で、長剣で、弓で、素手で、足で、魔法で、様々な縛りを付けてモンスターと戦い続けているが、ソウスケとしてはあまり自分が成長出来ていない様に感じていた。
「なぁ・・・・・・森の中でモンスターと戦い続けるようになって数日間で俺は少しでも成長できたと思うか?」
「成長ですか・・・・・・私としてはあの逆立ちで戦う戦法には本当に驚かされましたけど、成長かどうか言われると少し違う気がしますね」
身体能力が大幅に上昇したソウスケは格闘漫画等で見た動きは再現出来るようになっていた。
そのお陰で身体能力が同等レベルでないモンスターとの戦において、ソウスケが片手だけで挑んでもさほど接戦にはならず、自分としては成長しているが全く感じていない。
ミレアナはソウスケの身体能力を考えるとこの辺りで接戦になるほどの実力があるモンスターは浮かばなかった。
「そうですね・・・・・・スキル書ならソウスケさんが望む効果が記されている物があるかもしれませんね」
「・・・・・・あれだな、名前からして読めばスキルを覚えられる本みたいだけど・・・・・・そういう認識で合っているか?」
「はい!! その認識で間違ってないです!!! スキル書はダンジョンかもしくは古い遺跡等で見つかります。・・・・・・・・・・・・もしかしたら盗賊を全滅させた時にアジトの宝物庫的な場所にありませんでした?」
自分の悩みの手掛かりとなりそうな物が無かったかと、盗賊のアジトにあった物を思い出し始めると直ぐに頭の中にそれらしきものが浮かんだ。
「・・・・・・あった。確かにそれっぽい本があった。回収した物で役立つのが無いか探している時にそれっぽいのが三冊程あったな。後で読もうと思ってアイテムボックスの中に仕舞ったままだだけど」
アイテムボックスの中からミレアナが言うスキル書らしき本を取り出し、ミレアナに渡して確認して貰う。
「えっとですね・・・・・・剣術と硬化。あと一つは火魔法ですね。どれも覚えた時点でのレベルは低いですけど、魔法のスキル書はかなり高価なんですよ」
「・・・・・・その火魔法のスキル書は一体売ればいくらぐらいするんだ」
場所によっては一億円まで売値が上がる水筒を知ったソウスケは、もうどんな値段を言われても驚かない自身があるが、それども本一冊にどれだけの値段が付くのかは気になった。
「えっと・・・・・・多分ですよ。金貨数枚から十数枚だと思います」
「・・・・・・マジでか。ちなみに剣術と硬化は」
「こちらも正確な値段は分からないですけど、銀貨何十枚から金貨数枚ぐらいです」
ミレアナから三冊のスキル書を返して貰ったソウスケは剣術と火魔法は既に持っているので興味は無いが、硬化のスキルだけは持っていないので自身で使おうと思い、アイテムボックスの中に仕舞って残り二つのスキル書を眺める。
「なぁ、ミレアナ。なんで火魔法の方が高価なんだ? 単純に数が少ないからか?」
「それもあると思いますけど、ソウスケさんは魔法についてどれだけ知識がありますか?」
「悪いけどこの世界に来て全くそういうの勉強してないから知識ゼロだ」
異世界に来た瞬間からスキルを持っていたソウスケにとって、そういった事を学ぼうという気力は一切なかった。
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