転移したらダンジョンの下層だった
百四十七話増えたカード
飛竜の双剣から風の刃を放ち、男の顔は首に綺麗な切り口を残して地面に落ちた。
「・・・・・・・・・・・・これで最後みたいだな」
自身が見逃した盗賊もいるかもしれないが、ソウスケが確認出来ている範囲でまだ生きている盗賊は一人もいなかった。
確認を終えたソウスケは盗賊達の死体を一か所に集めて全て焼いてしまおうと思ったが、蛇腹剣を見てもしかしたらと新しい可能性を見つけた。
「モンスターの死体が食べられるなら人の死体も食べられるかもしれないな」
蛇腹剣で傷つけた部分が何かに喰われた様な跡になっているのを見て、ソウスケは即座に蛇腹剣に盗賊達の死体を喰わせ始めた。
するとソウスケの考え通り、死体を喰い終えると蛇腹剣の中に盗賊が持っていたスキルが流れ込んで来た。
だが蛇腹剣に流れ込んで来たスキルは全てソウスケ自身が持っていた為、蛇腹剣に宿っているスキルに蓄積されて終わった。
ただ、一つだけソウスケは気になるスキルがあった。
「・・・・・・獣化か。体を獣に・・・・・・獣人みたいになるのか?」
直ぐに鑑定を使って効果を調べた。
「体を獣の姿に変える事が出来る。だがスキルレベルによって変化出来る範囲が限定される。そして変化出来る獣の種類は自身が倒した事がある獣類のモンスターのみ。効果は変化した部分の身体能力が上がり、変化した部分によっては倒したモンスターが持っていたスキルを扱う事が出来る、か・・・・・・レベルを上げていけば確かに使い勝手の良いスキルだな。ただ、本人がそもそも弱かったり、そもそも周りに獣類のモンスターがいなかったら話にならないスキルだな」
自身の、周囲の状況によっては全く役に立たないスキルだが、ソウスケとしてはこのスキルのお陰で楽しみが一つ増えた。
「さて、死体を全て食べ終わったんだし盗賊達が商人や冒険者から奪った物をアイテムボックスに入れていくか」
ソウスケは盗賊達が装備していた武器等をまずはアイテムボックスに入れ、途中で盗賊達を殺した部屋に岩を使って隠していた部屋の中にある武器やランクの低いマジックアイテムやポーション、それに家具や宝石等を次々に仕舞いこんでいった。
「ポーションてよく割れずに保管されていたな。入れ物のが硬かったのか?」
なんでこんな物まであるんだと思う物まで置かれてあったが、ソウスケは遠慮なく全てを頂いた。
そして完全に盗賊のアジトに用が無くなったソウスケは外に出た。
「おかえりなさいソウスケさん。中はどうでしたか?」
「どうと聞かれてもな・・・・・・そこまで強い奴はいなかったな。でも、確かにDランクの冒険者なら倒せる実力はあったか」
数人だけ暴れまわる蛇腹剣と多数の風の刃を傷つきながらも掻い潜り、自分の半径二メートル程まで近づいてきた盗賊達を思い出した。
そしてあの強さなら確かにDランクの冒険者を倒せるかもしれないと、自分のFランク昇格試験の時の試験官基準で考えた。
「そうでしたか。それなら私が行かなくても大丈夫でしたね。それで、今日はどうしますか?」
「そうだな・・・・・・あいつらが貯めこんでいた物や武器の中にテントがあったからそこで寝よう」
ベットを出そうかと思ったが、洗って乾かして合計で三十分と掛からないかもしれないが匂いまではどうなるかは分からないので、おそらくまだ使われていないであろうテントを使用する事にした。
その日の夜、夕食を済ませてテントに入ったソウスケは何時もなら隣にいるミレアナからの色香等で中々寝付けないのだが、毛布を被り目を閉じると僅か数秒で眠りについた。
「・・・・・・・・・・・・これで最後みたいだな」
自身が見逃した盗賊もいるかもしれないが、ソウスケが確認出来ている範囲でまだ生きている盗賊は一人もいなかった。
確認を終えたソウスケは盗賊達の死体を一か所に集めて全て焼いてしまおうと思ったが、蛇腹剣を見てもしかしたらと新しい可能性を見つけた。
「モンスターの死体が食べられるなら人の死体も食べられるかもしれないな」
蛇腹剣で傷つけた部分が何かに喰われた様な跡になっているのを見て、ソウスケは即座に蛇腹剣に盗賊達の死体を喰わせ始めた。
するとソウスケの考え通り、死体を喰い終えると蛇腹剣の中に盗賊が持っていたスキルが流れ込んで来た。
だが蛇腹剣に流れ込んで来たスキルは全てソウスケ自身が持っていた為、蛇腹剣に宿っているスキルに蓄積されて終わった。
ただ、一つだけソウスケは気になるスキルがあった。
「・・・・・・獣化か。体を獣に・・・・・・獣人みたいになるのか?」
直ぐに鑑定を使って効果を調べた。
「体を獣の姿に変える事が出来る。だがスキルレベルによって変化出来る範囲が限定される。そして変化出来る獣の種類は自身が倒した事がある獣類のモンスターのみ。効果は変化した部分の身体能力が上がり、変化した部分によっては倒したモンスターが持っていたスキルを扱う事が出来る、か・・・・・・レベルを上げていけば確かに使い勝手の良いスキルだな。ただ、本人がそもそも弱かったり、そもそも周りに獣類のモンスターがいなかったら話にならないスキルだな」
自身の、周囲の状況によっては全く役に立たないスキルだが、ソウスケとしてはこのスキルのお陰で楽しみが一つ増えた。
「さて、死体を全て食べ終わったんだし盗賊達が商人や冒険者から奪った物をアイテムボックスに入れていくか」
ソウスケは盗賊達が装備していた武器等をまずはアイテムボックスに入れ、途中で盗賊達を殺した部屋に岩を使って隠していた部屋の中にある武器やランクの低いマジックアイテムやポーション、それに家具や宝石等を次々に仕舞いこんでいった。
「ポーションてよく割れずに保管されていたな。入れ物のが硬かったのか?」
なんでこんな物まであるんだと思う物まで置かれてあったが、ソウスケは遠慮なく全てを頂いた。
そして完全に盗賊のアジトに用が無くなったソウスケは外に出た。
「おかえりなさいソウスケさん。中はどうでしたか?」
「どうと聞かれてもな・・・・・・そこまで強い奴はいなかったな。でも、確かにDランクの冒険者なら倒せる実力はあったか」
数人だけ暴れまわる蛇腹剣と多数の風の刃を傷つきながらも掻い潜り、自分の半径二メートル程まで近づいてきた盗賊達を思い出した。
そしてあの強さなら確かにDランクの冒険者を倒せるかもしれないと、自分のFランク昇格試験の時の試験官基準で考えた。
「そうでしたか。それなら私が行かなくても大丈夫でしたね。それで、今日はどうしますか?」
「そうだな・・・・・・あいつらが貯めこんでいた物や武器の中にテントがあったからそこで寝よう」
ベットを出そうかと思ったが、洗って乾かして合計で三十分と掛からないかもしれないが匂いまではどうなるかは分からないので、おそらくまだ使われていないであろうテントを使用する事にした。
その日の夜、夕食を済ませてテントに入ったソウスケは何時もなら隣にいるミレアナからの色香等で中々寝付けないのだが、毛布を被り目を閉じると僅か数秒で眠りについた。
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