転移したらダンジョンの下層だった
八十九話確実に
空中に大ジャンプをして自分に襲い掛かろうとしているグレーグリズリーを、どう対処しようかソウスケは迎撃態勢を取りながらも少し悩んでいた。
(さてと、あれだけ巨体が上から降って来るんだから、躱したとしても衝撃を来るだろうな。それに痛みは感じていないみたいだから着地してからも直ぐに追撃してくるだろうな・・・・・・見た感じ左爪で攻撃してくるみたいだな)
グレーグリズリーの左爪に嫌な予感を感じたソウスケは、とりあえず真正面から迎撃するという選択肢を捨てた。
(・・・・・・戦法としては卑怯な気がするが、リスクは少ないし一番安全な戦い方ではあるよな)
作戦を決めたソウスケは落ちてくるグレーグリズリーの速さを計算しながら後方の斜め上に跳んだ。
自分の攻撃を読まれたと思ったグレーグリズリーは攻撃を止め、着地と同時にソウスケに向かって駆け出せる体制をとった。
だが、ソウスケの攻撃によりグレーグリズリーの行動は無駄に終わる事になった。
「次に移る行動は速いな・・・・・・まぁ、意味ないけどな。サンダーボール」
左手から雷魔法の中の初級の魔法、サンダーボールをグレーグリズリーに向かって放ったソウスケは、直ぐに蛇腹剣を一直線に伸ばした。
グレーグリズリーが地面に着地するより早くサンダーボールがグレーグリズリーに当たり、体が痺れて動きが数秒だけ止まった。
自分の顔面に迫って来る剣先を必死で体に命令して避けようとするが、数秒間だけではあるが自分の体ではない様に動かなくなった。
グレーグリズリーの内心は焦りに焦っていた。
自分に迫って来る剣の切れ味は少し前に腕を抉り斬られ、身をもって分かっていた。
分かっていた、迫って来る剣先が自分の頭を簡単に貫く事が。
だから自分の体に命令した、動けと。少しでもいいから動けと。横に転がるだけでもいいからと、必死に命令した。
だが、自分の体は向かって来る剣が額を貫くまで動く事は無かった。
「・・・・・・作戦通り、一丁あがりと」
グレーグリズリーは蛇腹剣の伸びた剣先で額を貫かれ、脳を潰されて絶命した。
「どうだ。最後の行動は少し卑怯だったかもしれないけど、スゲーーーだろ、この剣」
ソウスケは後ろに振り返りながらミレアナに自慢げな顔で蛇腹剣を見せた。
「は、はい! とても強く、そして応用性がある剣だと思います。ただ・・・・・・私はそこまで器用ではないので、使ってみようとはあまり思わないですね。あ、あと最後の行動は全然卑怯では無かったですよ。後ろに跳ぶ時、サンダーボールを放つ時と剣先を伸ばすタイミング。全て完璧だったと思います!!」
「そ、そうか? まぁ、そう思ってくれてるなら嬉しいんだが」
自分としては卑怯だと思っていた事が褒められるのは素直に嬉しかったが、ソウスケは並行詠唱を軽々とやっておいて器用じゃないのは可笑しいだろとツッコミたかった。
(まぁ、蛇腹剣の場合一歩間違えれば大きな隙を生む事になるからな。でも体術のスキルを持っていてある程度レベルが高ければそこまで怖くはないと思うんだけどな・・・・・・あと実戦をある程度積めば近・中距離を対応する事が出来る超優れもの!!! って感じるのは俺だけか?)
自分の感覚に疑問を持ちながらもソウスケはミレアナに、今の闘いの中での蛇腹剣の働きが本気でない事を伝えた。
「あとな、蛇腹剣の凄さは刀身が伸びるだけじゃないんだ。刀身が伸びるのは寧ろおまけ・・・・・・て言う訳じゃないけど、他二つ比べたらそこまで大した物じゃないぞ」
「えっ!? 他にも能力があるんですか!! ど、どんな能力なんですか!!??」
またしても期待に満ちた顔を向けて来たミレアナに、今説明するんじゃなかったとソウスケは公開した。
(・・・・・・取りあえず手ごろなモンスターがこの辺りにはいなさそうだから、モンスターの力を蛇腹剣に反映させる能力は使えないな。蛇腹剣が喰ったモンスターのスキルを使用出来るってのも・・・・・・帰ってから説明でいいか)
めんどくさいから宿に帰って全て纏めて話そうと思い、取りあえずソウスケは街に戻る事にした。
「とりあえずミレアナもモンスターを倒して少しは感を取り戻せただろうし、俺のメインの武器も見れたんだから日が暮れる前に街に戻って宿に帰るぞ。説明は全て宿でするか」
「分かりました!! さっ、早く宿に戻りましょう!!」
ミレアナの早く宿に帰りたいという元気な表情を見て、ソウスケは元気な奴だなと思い苦笑いになっていた。
(さてと、あれだけ巨体が上から降って来るんだから、躱したとしても衝撃を来るだろうな。それに痛みは感じていないみたいだから着地してからも直ぐに追撃してくるだろうな・・・・・・見た感じ左爪で攻撃してくるみたいだな)
グレーグリズリーの左爪に嫌な予感を感じたソウスケは、とりあえず真正面から迎撃するという選択肢を捨てた。
(・・・・・・戦法としては卑怯な気がするが、リスクは少ないし一番安全な戦い方ではあるよな)
作戦を決めたソウスケは落ちてくるグレーグリズリーの速さを計算しながら後方の斜め上に跳んだ。
自分の攻撃を読まれたと思ったグレーグリズリーは攻撃を止め、着地と同時にソウスケに向かって駆け出せる体制をとった。
だが、ソウスケの攻撃によりグレーグリズリーの行動は無駄に終わる事になった。
「次に移る行動は速いな・・・・・・まぁ、意味ないけどな。サンダーボール」
左手から雷魔法の中の初級の魔法、サンダーボールをグレーグリズリーに向かって放ったソウスケは、直ぐに蛇腹剣を一直線に伸ばした。
グレーグリズリーが地面に着地するより早くサンダーボールがグレーグリズリーに当たり、体が痺れて動きが数秒だけ止まった。
自分の顔面に迫って来る剣先を必死で体に命令して避けようとするが、数秒間だけではあるが自分の体ではない様に動かなくなった。
グレーグリズリーの内心は焦りに焦っていた。
自分に迫って来る剣の切れ味は少し前に腕を抉り斬られ、身をもって分かっていた。
分かっていた、迫って来る剣先が自分の頭を簡単に貫く事が。
だから自分の体に命令した、動けと。少しでもいいから動けと。横に転がるだけでもいいからと、必死に命令した。
だが、自分の体は向かって来る剣が額を貫くまで動く事は無かった。
「・・・・・・作戦通り、一丁あがりと」
グレーグリズリーは蛇腹剣の伸びた剣先で額を貫かれ、脳を潰されて絶命した。
「どうだ。最後の行動は少し卑怯だったかもしれないけど、スゲーーーだろ、この剣」
ソウスケは後ろに振り返りながらミレアナに自慢げな顔で蛇腹剣を見せた。
「は、はい! とても強く、そして応用性がある剣だと思います。ただ・・・・・・私はそこまで器用ではないので、使ってみようとはあまり思わないですね。あ、あと最後の行動は全然卑怯では無かったですよ。後ろに跳ぶ時、サンダーボールを放つ時と剣先を伸ばすタイミング。全て完璧だったと思います!!」
「そ、そうか? まぁ、そう思ってくれてるなら嬉しいんだが」
自分としては卑怯だと思っていた事が褒められるのは素直に嬉しかったが、ソウスケは並行詠唱を軽々とやっておいて器用じゃないのは可笑しいだろとツッコミたかった。
(まぁ、蛇腹剣の場合一歩間違えれば大きな隙を生む事になるからな。でも体術のスキルを持っていてある程度レベルが高ければそこまで怖くはないと思うんだけどな・・・・・・あと実戦をある程度積めば近・中距離を対応する事が出来る超優れもの!!! って感じるのは俺だけか?)
自分の感覚に疑問を持ちながらもソウスケはミレアナに、今の闘いの中での蛇腹剣の働きが本気でない事を伝えた。
「あとな、蛇腹剣の凄さは刀身が伸びるだけじゃないんだ。刀身が伸びるのは寧ろおまけ・・・・・・て言う訳じゃないけど、他二つ比べたらそこまで大した物じゃないぞ」
「えっ!? 他にも能力があるんですか!! ど、どんな能力なんですか!!??」
またしても期待に満ちた顔を向けて来たミレアナに、今説明するんじゃなかったとソウスケは公開した。
(・・・・・・取りあえず手ごろなモンスターがこの辺りにはいなさそうだから、モンスターの力を蛇腹剣に反映させる能力は使えないな。蛇腹剣が喰ったモンスターのスキルを使用出来るってのも・・・・・・帰ってから説明でいいか)
めんどくさいから宿に帰って全て纏めて話そうと思い、取りあえずソウスケは街に戻る事にした。
「とりあえずミレアナもモンスターを倒して少しは感を取り戻せただろうし、俺のメインの武器も見れたんだから日が暮れる前に街に戻って宿に帰るぞ。説明は全て宿でするか」
「分かりました!! さっ、早く宿に戻りましょう!!」
ミレアナの早く宿に帰りたいという元気な表情を見て、ソウスケは元気な奴だなと思い苦笑いになっていた。
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