異世界を楽しみたい転生者
第209話少年期[199]・・・・・・自己中過ぎるだろ
とりあえずゼルートは、礼を貰うことを断ることにした。
「あの、本当に何か見返りを求めて助けた訳じゃないんで、礼は大丈夫です」
ゼルートが綺麗に頭を下げて言うと、二人は流石にこれ以上押し付けるのは良くないのかと思い、引き下がった。
「そうか・・・・・・なら、もし助けが必要になったら言って欲しい。力になれるかは分からないがな。俺達のパーティー名は大地の力だ」
「私達はこれから地上に戻るので、もし何かあれば声を掛けてください」
「分かりました。何かあった時は頼らせてもらいます。それと・・・・・・」
ゼルートは後ろで喧嘩している二人の内の、男の方に視線を向けた。
「そろそろイラッと来たので言い返しても良いですか?」
二人はゼルートが誰にどんな内容を言いたいのかを察し、申し訳なさそうに頷いた。
そしてゼルートは喧嘩している二人に近づきながら言葉を発した。
「おい、そこの短気バカ。人が黙ってれば随分と調子に乗った事言ってくれてんな。手加減していたリザードマン相手に、防戦一方になってたくせにな」
ゼルートが分かりやすい挑発をすると、短期バカ・・・・・・ザンガは簡単に乗って来た。
「なんだと、このクソガキが!!! リザードマンだろうが何だろうが、俺一人で十分だったんだよ!!! それをお前が余計なことを!!!」
自意識過剰なセリフを吐いているザンガを見て、ゼルートはある意味心底驚いていた。
(こいつ・・・・・・あんだけ手を抜いていたリザードマン相手に何も出来ていなかったくせに、なんでそんなセリフを言えるんだ? 自分の言葉で仲間の命が消えてしまうかもしれなかった事実が分からなかったのか? というかこいつは俺とリザードマンとの戦いをちゃんと見ていたのか? 見ていたらあんなセリフが吐けるのか!? ・・・・・・どんだけ自分と相手との力量差が読めないんだよ)
ゼルートはあまりにも自分以外を考えなさ過ぎているザンガに対してもの凄く呆れ、普段は他人に向けないような凍り付いた視線を向けていた。
「お前・・・・・・自分勝手なのもいい加減にしろよ」
ゼルートは大きい声ではないが力強く、相手を怯ませるような声でザンガに言った。
ちなみにオークウォーリアーの時と同じく威圧のスキルを使っている。しかも結構強めに。
その声を聞いたザンガは、びくっと震えあがり、少しその場から後ずさった。
他の三人も、自分い向けられている訳ではないが、ゼルートの外見とのギャップに驚き、声の冷たさ、低さに後ずさっている。
後ろにいるアレナとルウナは手を合わせ合掌をしていた。
(あいつ、自業自得だけど終わったわね)
(少し同情するが、まぁ良い教訓になるだろう立ち直れるかは知らないけどな)
「お、俺の何が悪いってんだよ!!!!」
「全部に決まってんだろ。全部だよ、ぜ・ん・ぶ」
ゼルートのストレートな言葉にザンガは初めて自分を全否定され、一瞬言葉が出なかった。
その隙にゼルートは言いたいことを全て言った。
「まず、相手と自分の力量差が見抜けないところ・・・・・・いや、実際分かっては要るんだろうな。ただ、その事実を認めたくない子供の様な考え、そこが駄目だ。そして仲間が死ぬかもしれないって状況で自分の気持ちを優先させる自己中心的な考え。お前が一人で突っ走んのは、お前の勝手どろうけどお前は今一人で冒険しているんじゃないだろ。なのに何で仲間の命より、自分の考えを優先してんだよ。そんなに自分勝手にやりたいんだったらソロでやれよ。そうすればだれにも迷惑が掛からずに済むんだからな。後、助けてもらった人にそんな口の利き方するとか本当にあり得ないな。お前の精神年齢子供以下なんじゃないのか? そこら辺の子供でも助けてもらったら。有難うございますって言えるぞ」
ゼルートは、とりあえず自分が言いたいことを言えて、とてもすっきりとした表情をしていた。
「あの、本当に何か見返りを求めて助けた訳じゃないんで、礼は大丈夫です」
ゼルートが綺麗に頭を下げて言うと、二人は流石にこれ以上押し付けるのは良くないのかと思い、引き下がった。
「そうか・・・・・・なら、もし助けが必要になったら言って欲しい。力になれるかは分からないがな。俺達のパーティー名は大地の力だ」
「私達はこれから地上に戻るので、もし何かあれば声を掛けてください」
「分かりました。何かあった時は頼らせてもらいます。それと・・・・・・」
ゼルートは後ろで喧嘩している二人の内の、男の方に視線を向けた。
「そろそろイラッと来たので言い返しても良いですか?」
二人はゼルートが誰にどんな内容を言いたいのかを察し、申し訳なさそうに頷いた。
そしてゼルートは喧嘩している二人に近づきながら言葉を発した。
「おい、そこの短気バカ。人が黙ってれば随分と調子に乗った事言ってくれてんな。手加減していたリザードマン相手に、防戦一方になってたくせにな」
ゼルートが分かりやすい挑発をすると、短期バカ・・・・・・ザンガは簡単に乗って来た。
「なんだと、このクソガキが!!! リザードマンだろうが何だろうが、俺一人で十分だったんだよ!!! それをお前が余計なことを!!!」
自意識過剰なセリフを吐いているザンガを見て、ゼルートはある意味心底驚いていた。
(こいつ・・・・・・あんだけ手を抜いていたリザードマン相手に何も出来ていなかったくせに、なんでそんなセリフを言えるんだ? 自分の言葉で仲間の命が消えてしまうかもしれなかった事実が分からなかったのか? というかこいつは俺とリザードマンとの戦いをちゃんと見ていたのか? 見ていたらあんなセリフが吐けるのか!? ・・・・・・どんだけ自分と相手との力量差が読めないんだよ)
ゼルートはあまりにも自分以外を考えなさ過ぎているザンガに対してもの凄く呆れ、普段は他人に向けないような凍り付いた視線を向けていた。
「お前・・・・・・自分勝手なのもいい加減にしろよ」
ゼルートは大きい声ではないが力強く、相手を怯ませるような声でザンガに言った。
ちなみにオークウォーリアーの時と同じく威圧のスキルを使っている。しかも結構強めに。
その声を聞いたザンガは、びくっと震えあがり、少しその場から後ずさった。
他の三人も、自分い向けられている訳ではないが、ゼルートの外見とのギャップに驚き、声の冷たさ、低さに後ずさっている。
後ろにいるアレナとルウナは手を合わせ合掌をしていた。
(あいつ、自業自得だけど終わったわね)
(少し同情するが、まぁ良い教訓になるだろう立ち直れるかは知らないけどな)
「お、俺の何が悪いってんだよ!!!!」
「全部に決まってんだろ。全部だよ、ぜ・ん・ぶ」
ゼルートのストレートな言葉にザンガは初めて自分を全否定され、一瞬言葉が出なかった。
その隙にゼルートは言いたいことを全て言った。
「まず、相手と自分の力量差が見抜けないところ・・・・・・いや、実際分かっては要るんだろうな。ただ、その事実を認めたくない子供の様な考え、そこが駄目だ。そして仲間が死ぬかもしれないって状況で自分の気持ちを優先させる自己中心的な考え。お前が一人で突っ走んのは、お前の勝手どろうけどお前は今一人で冒険しているんじゃないだろ。なのに何で仲間の命より、自分の考えを優先してんだよ。そんなに自分勝手にやりたいんだったらソロでやれよ。そうすればだれにも迷惑が掛からずに済むんだからな。後、助けてもらった人にそんな口の利き方するとか本当にあり得ないな。お前の精神年齢子供以下なんじゃないのか? そこら辺の子供でも助けてもらったら。有難うございますって言えるぞ」
ゼルートは、とりあえず自分が言いたいことを言えて、とてもすっきりとした表情をしていた。
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